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2017/12/07(木) 配信
派遣社員のなかには、派遣で経験を積んだのちに正社員になりたいと考えている人がたくさんいます。実際に、派遣先で派遣社員から正社員登用された人もいるため、実現可能であることは事実です。 しかし、併せて狭き門であることもいわれています。では、いったいどういう人が派遣社員から正社員になることができて、なれない人との違いはどこにあるのでしょうか?ここでは、 派遣社員から正社員にはどうしたらなれるのかについて解説します。
まずは、派遣社員と正社員では、どちらのメリットが大きいと思うかアンケートを取って聞いてみました。
【質問】
派遣社員と正社員のどちらにメリットがあると思いますか?
【回答結果】
派遣社員:12
正社員:88
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20-29 30-39 40-49
調査期間:2017年06月23日~2017年06月30日
有効回答数:100サンプル
正社員にメリットを感じる人が圧倒的多数
今回のアンケートでは、メリットが大きいのは正社員だと答えた人が約9割を占めました。
・福利厚生や給料などの経済的な条件で優れている正社員の方が、長期的に見てメリットがあると思います。(30代/正社員/男性)
・どっちも一長一短だとは思いますが、安定感の面ではやはり正社員だと思います。(40代/個人事業主・フリーランス/男性)
正社員を選んだ人のコメントを見ると、安定性、ボーナス、福利厚生、退職金の4つが正社員のメリットだという声が目立ちました。同じ仕事をしても待遇や収入が派遣社員よりもよいという点に魅力を感じている人が多いようです。一方、派遣社員を選んだ人のコメントは次の通りです。
・派遣社員の方は実力があれば高額収入も期待できるため、メリットが多いのは派遣社員だと思います。しかし、実際に自分が正社員よりも高額な収入を貰えるほど優秀な人材になれるかと問われれば、難しいです。(20代/無職/女性)
・今は場所によって派遣でもボーナスがある。自分のやりたいことをたくさんすることができる。世間体なんかより、自分の人生を歩むことができる。なによりも、正社員よりかせげるし融通がきく。(20代/パート・アルバイト/女性)
・どちらにもメリットやデメリットはあると思いますが、今のように不景気な状況だと、ブラック企業に正社員で入社してしまうとなかなか辞められなくなってしまうので、働いた分だけきっちり給料が出て、自分に合わないと思ったらすぐに会社を変えられる派遣社員の方がメリットはあるのかなと思います。(30代/正社員/女性)
派遣社員にメリットがあると答えたのは20代、30代の人がほとんどでした。正社員が昔ほど稼げなくなっていることもあり、派遣のほうが稼げるという声もちらほら聞かれました。同じように稼げるなら、制約が少ないうえに責任が軽く、トラブルがあったときには辞めやすい派遣社員はメリットが大きいと感じているようです。
今回のアンケートでは、正社員を推す声が圧倒的多数になりましたが、本当に正社員のほうに大きなメリットがあるのでしょうか。そこで、これらの意見を踏まえて派遣社員と正社員のメリットを探るために、それぞれの違いはどこにあるのかを詳しく見ていきましょう。
派遣社員と正社員とを比較したときに、最も大きな違いは雇い主と雇用形態です。派遣社員は派遣会社で常用雇用されてから派遣される場合を除いて、有期雇用です。 派遣先との派遣元のあいだに派遣契約がある期間だけ仕事をすることができるという雇用契約です。雇い主は派遣会社で会って、派遣先とは雇用関係がありません。 それに対して、正社員は雇用先の会社と直接雇用契約を結んでいます。給料に関しても正社員と派遣社員では出所が違います。 正社員は直接の雇用主である会社から給料が支払われますが、派遣社員は、派遣会社が給料を支払います。派遣社員が働いた分として派遣会社が派遣先から給料分の売り上げを受け取って、 そこから諸経費を抜いた分を給料として派遣社員に渡す形です。もしも、派遣先の会社が、正社員と派遣社員に同じだけの給料を用意していたとしても、 派遣社員の手元に入るのは派遣会社が諸経費を抜いた残りですから、金額に大きな違いが出てきます。仕事内容の違いで言えば、同じ職場で働いていても、 正社員にはその会社の社員としての責任を求められますが、派遣社員には責任は求められません。その代わり、会社の経営に関わるような重要な仕事に関われるのは正社員だけで、 派遣社員はサポート的な業務に限られるケースが少なくありません。
詳しくは、「派遣社員と正社員の違いを徹底解説!メリットとデメリットは?」をご参照ください。
派遣社員が正社員化することは現実にあることはあります。ただし、どこの会社に派遣された場合でも正社員化が期待できるかというとそうではありません。 正社員化の期待できる会社とできない会社があります。会社が就業規則などを改善し、計画的に派遣社員を正社員化する会社に対しては助成金が支払われる仕組みがあるため、 そのような仕組みを取り入れている会社であれば正社員になれる可能性はあると言えます。しかし、就業規則のなかに派遣社員を正社員化する仕組みについて何も触れていない場合や、 過去に派遣社員を正社員として登用した実績のない会社は、正社員化をにおわせているだけで、実際には正社員として登用する気がない場合もあります。 会社がわざわざ安くはないお金を払って派遣社員を雇い、派遣社員に仕事の一部を任せているということの理由を考えてみれば、正社員化は簡単ではないということがわかるはずです。 時期的に増える仕事を派遣社員に任せたい場合や、正社員では人件費がかかりすぎるから派遣社員に任せたい場合が少なくないというのが現状です。会社ごとに、 派遣社員を活用する目的が異なるため、正社員化を真剣に考えている会社に派遣されなければ、正社員化は難しいということを知っておきましょう。 逆に言えば、就業規則を改善してまで正社員化を図ろうとしている会社で働けば、正社員になれる可能性は他社よりは高いと言えます。 派遣先の社員とのコミュニケーションを密に取り、よい人間関係を築くことで、正社員になる道が開けるかもしれません。
詳しくは、「派遣社員が正社員化!正社員になるための問題点や魅力とは」をご参照ください。
派遣社員から正社員になる場合には、志望動機の書き方が重要です。ただ、派遣社員は不安定だから、雇用が安定した正社員になりたいという志望動機では、正社員にはなれません。 もちろん、派遣社員にとって、正社員になりたい本音は雇用の安定かもしれません。しかし、志望動機が派遣社員にとっての本音であるかどうかよりも、会社にとってメリットのある志望動機かという点を考える必要があります。 採用する企業の担当者に響かない志望動機では意味がないのです。派遣社員は一般的に、複数の派遣先でさまざまな経験を積んでから正社員になろうとしていることが多いため、 その経験を志望する会社でどう活かすかという点をアピールすることが大事です。逆に、派遣社員として働き始めたばかりで正社員登用を望むのは無謀と言わざるをえません。 特別な資格やスキルを持っているなど、他の人にない部分でアピールするのが最優先に考えたい方法です。また、いくら多くの経験をしてきたからと言って、 すべてを志望動機に盛り込む必要はありません。本当にその会社で活かせそうなものに絞って、そのスキルをどうやって身に付けたか、どうやって活かしたいかを具体的に説明するようにします。 また、そのスキルを活かすのは派遣社員では難しく、正社員になる必要があるという点に説得力を持たせる点がポイントです。素晴らしいスキルを身に付けたとしても、 そのスキルを派遣社員のままでも十分活かせるのであれば、正社員化は難しくなります。正社員だからこそスキルを活かせるという点に説得力を持たせる説明が必要です。 そして重要なのが、なぜその会社でなければならないかという点です。その部分に説得力を持たせるためにも、事前に会社に関して十分な研究をしておく必要があります。 何を売りにしているのか、どういった人を欲しがっているのか、どんなことを今後しようとしているかという点をリサーチしたうえで、志望動機に盛り込み、 その実現に自分のスキルを使えるという方向で説明していくと正社員化の道が開ける志望動機になるでしょう。
詳しくは、「派遣社員から正社員へ!成功する志望動機の書き方特集!」をご参照ください。
派遣社員として働きながら、その職場で正社員になれる可能性は高いとは言えませんが、ゼロではありません。また、スキルを高めていけば、派遣先以外で正社員になることを狙うことも可能です。 正社員になろうという気持ちが無くなれば、そこで正社員化の道は閉ざされてしまいます。本気で正社員になることを望むのであれば、正社員化の可能性が高い派遣先を選び、 その会社で活躍できるスキルを身に付け、アピールしていくことが大事です。
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