派遣、アルバイト、転職の相談はグロップで
2017/12/07(木) 配信
仕事を探す際、正社員として働くか、それとも派遣社員として働くかという点に迷う人は多いことでしょう。正社員と派遣社員との待遇差が縮まったこともあり、かつてほどは正社員を選ぶのが当然という風潮は無くなってきました。逆に、派遣社員として働くことに魅力を感じて、あえて派遣社員を選ぶ人さえいるのが現状です。そこで、自分に合う働き方を選べるように、派遣社員と正社員の違いについて解説します。
派遣社員として働くことのメリットやデメリットは次のような点です。
<メリット>
・得意な分野の仕事ややりたい仕事だけをすることができる
一般派遣では、任される仕事の範囲が限られているため、自分の得意なジャンルの仕事ややりたい仕事だけを選んで応募すれば、苦手なことをせずに稼ぐことができます。
・会社の人間関係に縛られにくい
派遣先で人と関わる場合でも、派遣先の企業で直接雇用されている人よりは会社の人間関係に縛られることが少なく、また人間関係のトラブルに巻き込まれても、派遣期間が決まっているため、更新しなければ逃れることができます。
・アルバイトやパートよりは給与が高いことが多い
派遣社員は同じ仕事をした場合でも、パートやアルバイトの立場で働く場合よりは時給の設定が高いことがほとんどです。
・重い責任を持たされずに済む
仕事で責任を負いたくない人にはメリットです。
<デメリット>
・長期の雇用になりにくい
2ヶ月~3ヶ月ごとに更新があり、同じ会社の同じ部署では最長3年しか働くことができないため。
・昇給やボーナスがあまり期待できない
一般的に派遣社員は昇給やボーナスがないことが多く、あったとしてもかなり少額です。
・補助的な仕事が多い
責任のある仕事をしたい人にはデメリットです。
一方、正社員として働くことのメリットとデメリットは以下の通りです。
<メリット>
・雇用の安定性が高い
無期限の雇用のため、契約更新できるかどうかの心配をする必要がありません。
・昇給やボーナスが期待できる
年1回など昇給のタイミングが決まっていることが多く、まとまった金額のボーナスが出ることが期待できます。
・責任ある仕事を任される
会社の重要なプロジェクトなどを任されることが多いため、やりがいを感じながら仕事することができます。
<デメリット>
・異動や転勤があり得る
希望しない部課の異動や遠隔地への移動を伴う転勤の可能性があり、断ると昇進できない場合があります。
・降格もあり得る
仕事の成績次第では降格することもあり得ます。
・やりたい仕事ができるとは限らない
個人の希望よりも会社の意向が重視されるため、必ずしも自分がやりたい仕事をさせてもらえるとは限りません。
・会社や組織のしがらみが比較的強い
定期的に働く場所やメンバーが変わるわけではないため、会社や組織の人間関係が悪くなると仕事がやりにくくなります。
・プライベートが犠牲になりやすい
責任ある仕事を任される分だけ、仕事の状況によっては残業や休日出勤などで対応しなければならないことも少なくありません。
派遣社員と正社員と違いは、雇用主と雇用形態です。同じ派遣先で働いている派遣社員と正社員を例にとると、派遣社員の雇用主は派遣会社で、雇用形態は有期雇用です。 それに対して、派遣先の正社員の雇用主は派遣先の企業で、雇用形態は無期雇用です。ですから、派遣社員は契約更新時に雇い止めされる可能性がある分だけ不安定な立場と言えます。 また、賃金面では似たような仕事内容でも正社員が責任を負っている分だけ高くなります。正社員は福利厚生面などの待遇でも派遣社員より優遇されているケースが多いようです。 健康保険や厚生年金のような法定福利はそれほど大きな差はありませんが、それ以外の福利厚生に関しては、正社員だけが対象のものや、内容に差が設けられているものがたくさんあります。 たとえば、会社内の設備や教育システムなどサービス系の福利厚生は正社員だけが対象になっているケースも少なくありません。
最後に、派遣社員として働いたことがある方々に、派遣社員と正社員の違いはどこにあると思うか聞いてみました。
最大の差は安定性
・ボーナスがあるかないか。でも同時に社員は責任も大きいので、一番の違いはそこだと思っています。(30代/派遣社員/女性)
・仕事への関わり方の違いだと思います。同じ作業でも、全体の流れを知っているかどうかでやり方や目的が異なってきます。基本的に派遣社員が会議に呼ばれることはないし、会社の方針や業務の流れを知る機会も少ないです。(40代/パート・アルバイト/男性)
・退職金を受け取れるか受け取れないかが明確な違いだと思っています。現に契約社員に退職金を支払う会社は滅多にありません。(30代/正社員/女性)
・待遇が全然違うと思います。派遣は将来が分からない、正社員は余程がない限りはいられます。(30代/パート・アルバイト/男性)
・業績に関係なく、働くことができることだと思います。業績が悪ければ、派遣は最初に切られてしまいます。(40代/個人事業主・フリーランス/女性)
・業務内容に対する継続性が最大の違いであり、正社員は業務を行う企業や団体に従事するのに対し、派遣社員は業務そのものに従事しています。そのため、派遣社員は対象の業務が終了する度に雇用関係が終了するのが普通です。(30代/正社員/男性)
【質問】
派遣社員と正社員の一番の違いは何だと思いますか?
【調査結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20-29 30-39 40-49 【職業】パート・アルバイト 個人事業主 公務員 正社員 派遣社員 経営者
調査期間:2017年06月23日~2017年06月30日
有効回答数:100サンプル
今回のアンケートでは、待遇や給与の差、雇用の継続性の違いなどを挙げる人が多く見られました。派遣社員と正社員では事業への関わり方が違うため、責任の大きさに差が生じ、それに伴って待遇面も違ってくると理解している人が多いようです。また、業績が悪化したときなどに、真っ先に切られるのが派遣社員で、守られるのが正社員だという声も目立ちました。アンケートの結果から、派遣社員と正社員では雇用の安定性に大きな違いがあることがうかがえます。
派遣社員と正社員それぞれに複数のメリットとデメリットがあります。ですから、自分にとっての注目ポイントをある程度絞って比較してみることが大事です。 あれもこれも欲張ってメリットの多いほうという選び方をすると、総合的な評価は高いものの、実は最も重視したいポイントの評価が低い方を選んでしまう可能性があります。 譲れない条件の優先順位をつけ、絶対に譲れない条件の評価が高いほうを選ぶようにすると、満足度の高い働き方ができるはずです。
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