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2017/12/07(木) 配信
派遣社員が正社員になる際には、志望動機をどのように書くかがとても重要です。長期間同じ会社で働き続けていれば、派遣先の人に認められやすく、正社員に登用してもらいやすいと考えがちですが、そうとは限りません。経費削減や人員整理のしやすさなどから派遣を雇っている可能性もありますから、なぜその会社で正社員として働きたいのかがはっきり伝わるような志望動機でなければなりません。ここでは、正社員化に成功する志望動機の書き方を解説します。
派遣社員が正社員になりたいことをアピールする際は、自分がこれまで派遣社員として身に付けてきたスキルをどのようにその会社の業務に活かせるかという点を分かりやすく説明するのが基本です。自分が派遣社員から正社員になることが自分にとってどのようなメリットがあるのかをアピールするのではなく、入社したい会社にとってどれだけのメリットがあるのかという点をアピールするのがポイントです。たとえば、その会社で正社員として働くことで多くのことが学べて成長できるなどという志望動機では、メリットがあるのは自分だけということになります。それでは「わが社は教育機関ではないので他を当たってください」と言われるのがオチです。派遣社員は一般的に正社員になるまでにさまざま職場で多くのスキルを身に付けてきているのですから、多くの職場を経験して身に付けてきたことがたくさんあるとまずは訴えます。そのうえで、身に付けたスキルのなかからその会社の業務に役立ちそうなスキルをピックアップして、このスキルをもっときちんとした形で活かしたい、業績という形で成果を上げるためには正社員でなければならないという点を主張するとよいでしょう。
派遣社員が正社員になろうというときは、雇用が不安定な状態から安定した立場になりたいという気持ちが少なからずあるはずです。しかし、いくら安定したいという気持ちが本音でも、正社員になりたいときの志望動機に「安定したい」などと書いてしまうのはNGです。安定したいだけで正社員になるのであれば、そこの会社でなくても正社員にさえなれればよいという意味にも取られかねません。それに、正社員になることの魅力は何も雇用が安定することばかりではありません。正社員の魅力を志望動機とするのであれば、もっと違うメリットを取り上げるようにしたほうが、会社側の受けはよくなります。責任ある仕事を任せてもらえる、自分が持っているスキルをもっと会社のために活かせるなどという具合です。志望動機はできるだけ前向きで、志望先の会社にとってのメリットがはっきり伝わる内容にします。正社員としてこれまでよりも仕事量が増え、責任が増した際にも切り盛りできるだけのスキルがあることを強調したり、今よりも会社の役に立ちたいことを訴えたりすることも効果的です。
では、実際に使える志望動機の例文について見てみましょう。過去の経験について述べるのであれば、できるだけ具体的にわかりやすく説明します。
・「私はこれまで3年間派遣社員として働いてきました。そのなかで、いかに効率よく働くかということを常日頃から考えてきました。実際の作業中だけでなく、準備段階の道具の並べ方を工夫するところから、どうすれば1秒でも無駄にすることなく働けるかということを考えてきたつもりです。効率をよくすることによって、経費の節減や作業時間の短縮、安全性のアップに繋がるため、自分1人の効率アップで終わらないように、よいアイデアが思いつくたびに職場でも提案を続けてきました。しかし、どうしても派遣社員という立場ではアイデアに耳を貸していただけないことも多々ありました。自分のアイデアがきちんと現場に活かされるようにするためには、派遣社員の立場のままでは限界があると感じ、正社員になることを決意した次第です。特に御社の場合は、工場で多くのパートやアルバイト、派遣社員などが作業をしています。私がそのような現場で正社員として働くことができれば、作業効率アップのアイデアを活かしていただく場面が多いのではないかと考えました。」
このような内容であれば、正社員を目指したことも、その会社でなければならない理由も、熱意も併せて伝えることができるはずです。
最後に、派遣社員としての勤務経験がある方々に、正社員に登用してもらうための志望動機はどう書けばよいと思うか質問してみました。
会社にとって役立つ人材であることをアピール
・正社員に求められる仕事のスタンスをきちんと理解し、それに向けて自分の出来ること、やっていきたいことを的確にアピールすることが大事だと思っています。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・派遣先で身に付けた職業スキルを生かし、今度は派遣社員ではなく、派遣先の正社員として、会社に貢献していきたいという、強い思いを伝えることが、効果的ではないかと私は思います。(40代/無職/男性)
・管理職やリーダーになろうとする人が少ない状況なので、正社員になって、将来の管理職候補としてリーダーシップを発揮したいことを主張すれば好印象かもしれません。(30代/正社員/男性)
・積みたい経験や取りたい資格など、キャリアパスが会社の求めている人材と合致していると効果的だと思います。(30代/個人事業主・フリーランス/女性)
・その企業で、腰を据えて長く業務にかかわりたいという意欲のアピール。自分がその会社に貢献し続けるだけのスキルを持っていることのアピール。(30代/正社員/女性)
【質問】
派遣社員から正社員になるための志望動機として、どのような内容が効果的だと思いますか?
【調査結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年06月23日~2017年06月30日
有効回答数:154サンプル
自分のスキルが会社の役に立つこと、会社に貢献したい気持ちがあることをアピールするのがよいという意見が目立ちました。今回のアンケートの各コメントからは、自分にとって都合の良い面ではなく、会社側にとってプラスになる面を中心にアピールすることが重要なのではないかと感じられました。
派遣社員から正社員になれるケースは決して多いわけではありませんが、チャンスはあります。そのチャンスを活かすためには、採用担当者になぜ派遣社員ではなく正社員でなければダメなのかをきちんと理解してもらえる志望動機を用意しなければなりません。派遣社員としてさまざまな職場を経験するなかで得たことを、その会社でどう活かせるかということを中心に志望動機を書くようにすると、わかりやすく説得力のある内容になるはずです。
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