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2017/12/07(木) 配信
派遣には一般派遣と特定派遣があることをご存知でしょうか?派遣社員として働いてみたいと思っても、この2つの派遣の違いがわからなければ、どちらを選んでよいかもわからないはずです。 わからなければ正しく選べませんから、自分にとってどちらが向いているかを知るためにも両者の違いを正しく知って、メリットとデメリットとを見比べてみることにしましょう。 ここでは一般派遣の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
まずは、特定派遣と一般派遣という名前を聞いて、その違いがわかる人がどれくらいいるのかを調べてみました。
【質問】
特定派遣と一般派遣の違いを知っていますか?
【回答結果】
知っている:31
知らない:69
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20-29歳 30-39歳 40-49歳
調査期間:2017年06月23日~2017年06月30日
有効回答数:100サンプル
3人中2人は違いがわからないのが現状
今回のアンケートでは、全体の約7割の人は特定派遣と一般派遣の違いがわからないという結果になりました。
・特定派遣と一般派遣がある事を始めて知った(40代/正社員/女性)
・一般派遣の方しか耳にしたことがないから(30代/学生/女性)
・特定派遣という言葉を初めて聞きました。(30代/正社員/男性)
知らないと答えた人の多くは、派遣に種類があることすら知らないというコメントでした。特定派遣というものがあることを知らなかった人が多く、どんな違いがあるかを説明できないのも無理はありません。それに対して、違いを知っていると答えた人のコメントは次の通りです。
・派遣会社に登録し、仕事があるときだけ雇用関係が発生するのが一般派遣。派遣会社に正社員として雇用されるのが特定派遣だと認識している。(30代/パート・アルバイト/女性)
・一般派遣は人材派遣会社から派遣社員として派遣される、特定派遣は正社員を他所の会社で働かせる、の違いであると思います。(30代/正社員/男性)
・特定派遣は、派遣元の会社が雇った社員を支社などに派遣するスタイルで、仕事が終われば次の派遣先に派遣するが、雇用契約は継続される。一方、一般派遣は、派遣会社から会社に派遣されるスタイルなので、その会社の仕事が終了すれば、雇用契約も一旦終了し、次の会社と新たな雇用契約を結ぶ。(40代/正社員/女性)
知っていると回答した人は、特定派遣と一般派遣の違いを少なくとも1つは挙げられるようです。特に、雇用形態の違いや安定性の差を挙げる人が目立ちました。
アンケートの結果、特定派遣がどのようなものかがわかっていない人が多いことがわかりました。両者の違いを理解するためには、どこが違っているのかを一つひとつ確認していく必要性がありそうです。では、特定派遣と一般派遣の違いについてもう少し詳しく見ていきましょう。
特定派遣と一般派遣にはいくつかのわかりやすい違いがあります。まず、特定派遣は派遣会社が常用雇用した社員を派遣先で働かせる派遣の方法です。 多くの場合は派遣会社の正社員となった人が派遣先で就業するという形です。ニーズが限られていますが、専門性の高い分野での活躍が多い派遣で、いくつかの特例の対象となっていました。 それに対して一般派遣は特定派遣以外のすべての派遣を含みます。職種も業界も幅広く対応できるという特徴からニーズが高いため、一般派遣で働く人のほうが特定派遣で働く人よりも圧倒的多数です。 ただし、平成27年度の派遣法改正で、特定派遣というジャンルは廃止されることが決まりました。特定派遣に関しては平成30年9月までは経過措置中です。 今後なくなる特定派遣との比較ですから、これまでの比較ということで説明すると、特定派遣と一般派遣の違いは雇用形態と派遣期間の差にあります。 特定派遣は派遣会社の正社員という立場ですから、派遣先との派遣期間が満了しても派遣会社との雇用契約は継続します。そのため、収入や社会保険の権利が失われることはありません。 それに対して、一般派遣は有期契約のため、契約期間満了で一般派遣は仕事に加えて収入や社会保険の権利も失うという点が最大の違いです。 また、一般派遣は2ヶ月~3ヶ月という短い派遣期間を更新しながら長期間に渡り働いても、 最長3年までしか同じ職場で働くことができないのに対して、専門性の高い職種で派遣されていることが多い特定派遣は、3年以上継続して同じ職場で働けるという例外措置がありました。 しかし、法改正により、特定派遣の対象であった職種も例外ではなくなり、3年という派遣期間が設けられ、その点での違いは無くなることになっています。法改正により、 結果的に一般派遣のなかに組み込まれた形の特定派遣ですが、職種の専門性の違いが大きいことから、旧特定派遣の分野に関しては、完全に一般派遣のなかに含まれてしまうとは考えにくい部分があります。 今後さらなる法改正などによって、何らかのすみわけがなされていく可能性はあります。
詳しくは、「特定派遣と一般派遣の特徴!2つの違いは何?」 をご参照ください。
法改正されて、特定派遣が廃止されることに決まったことで、名目上は特定派遣か一般派遣かがはっきりしないケースも出てきました。しかし、特定派遣と一般派遣は雇用形態が全く異なります。 特定派遣は常用雇用ですから、契約期間は特に決められていません。それに対して、一般派遣は有期契約で、登録型の場合がほとんどです。雇用期間が短ければ一般派遣の可能性が大です。 また、スキルをほぼ必要としないような職種の場合は一般派遣である可能性が高いと言えます。もちろん、特殊なスキルを必要としない職種であっても正社員として採用したあとに派遣することが無いわけではありませんが、 特殊な資格やスキルを持っている場合のほうが圧倒的に多いため、ニーズが多く、誰でも対象になるような職種の場合には一般派遣であると考えてもよさそうです。 そのようななかで、一般派遣か特定派遣かの見分け方が難しいのがシステムエンジニアやプログラマなど、IT系の職種の場合です。派遣ではなく、 業務委託や請負契約の場合もあり、それらとの見分け方も併せて覚えておく必要があります。 まず、業務委託や請負契約との見分け方は雇い主が人材派遣許可番号を持っているかという点を確認するという方法です。 人材派遣許可番号があれば、おそらく派遣として扱われています。 次に一般派遣か特定派遣かの見分け方ですが、社会保険が最初から対象になっているかどうかを見れば特定派遣か一般派遣かがわかります。 一般派遣は6ヶ月以上継続して就業してからでなければ社会保険の対象にはなりませんが、特定派遣は正社員ですから、最初から社会保険の対象になっているはずです。
詳しくは、「特定派遣と一般派遣の特徴と違い!見分け方のポイントは?」をご参照ください。
特定派遣と一般派遣ではメリットと言える部分が違います。たとえば、派遣の場合は契約満了まで働けば次の更新をせずに退職しやすい点をメリットと考える人がいますが、 特定派遣の場合は派遣会社と常用雇用の契約を結んでいます。ですから、簡単には退職できません。しかし、急に雇い止めされて収入や社会保険の権利を失う心配がないという点では、 雇用が安定している特定派遣のほうがメリットは大きいと言えます。やりたい仕事や得意分野を活かした仕事という点では、どちらもメリットがあると言ってよいでしょう。 一般派遣は仕事の範囲が限られているため、最初にやりたい仕事だけであることを確認していれば、契約期間中はその仕事だけを続けることができます。 一方、特定派遣は、もともと専門性の高い職種が多いため、自分の好きな仕事や得意を活かした仕事である場合は、その力を一般派遣の場合以上にしっかり発揮できる可能性が高くなります。 しかし、経過措置中に特定派遣を選ぶのはあまりメリットがないかもしれません。経過措置期間が終わったあとも、派遣会社と正社員としての契約が続くのであれば話は別ですが、そうでないなら、 わざわざ面倒な手続きが必要になりそうな特定派遣を選ぶことにはあまりメリットがないことになります。3年以上は同じ職場で仕事を続けられないという規定が特定派遣にも適用されることになったため、 従来の特定派遣のメリットはそのまま当てはまるとは考えないほうがよさそうです。一般派遣に1本化されるため、派遣という働き方にメリットがあるかどうかという見方をすることが大事です。
詳しくは、「特定派遣と一般派遣のメリット・デメリット特集!」をご参照ください。
一般派遣と特定派遣というと、一般派遣はごく一般的なもの、特定派遣は特殊なスキルを要する難しい内容のものと考える人が少なくありません。 しかし、そういった分け方ではなく、もっとも大きな違いは派遣会社との雇用関係です。 一般派遣は、仕事があるときだけ派遣会社と雇用契約を結ぶ形なので、不安定な面をデメリットと考えがちです。 しかし、身軽さや、本当にやりたいことをメインにした仕事をしやすいのは捨てがたい魅力です。
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