派遣・アルバイト・正社員の求人

　派遣社員として働きたいなら、派遣登録する必要があります。その際、どんな派遣会社を選ぶかがとても重要です。派遣会社ごとに得意とする業界や業種が異なり、派遣先企業も違います。自分が持っているスキルを生かせる派遣会社を選んで登録することが大事です。では、どのような点に注意して、派遣会社を選んだらよいのでしょうか。この記事では、派遣登録に関する基本情報を紹介します。

　まず、登録する派遣元の派遣会社をどんな基準で選んでいる人が多いのか、アンケートを取ってみました。

　【質問】
　派遣登録する場合、派遣元は何を基準にして選びますか？
　【回答結果】
　大手企業である : 46
　口コミや知人からの評判 : 37
　その他 : 14
　Webサイトがキレイ : 3

　調査地域：全国
　調査対象：年齢不問・男女
　調査期間：2018年07月12日～2018年07月19日
　有効回答数：100サンプル

　大手で評判がよいところを選ぶのが多数派

　今回のアンケートでは、大手企業であることを基準に選ぶという声が最も多く、次いで、口コミや知人からの評判が良いところを選ぶという意見でした。この2つの選択肢を選んだ人が全体の8割以上を占めているので、今回はこの2つに絞ってコメントを見ていきましょう。まずは大手企業であることを基準にすると答えた人のコメントです。

・大手の方が仕事の選択肢が多い傾向があると思います。また、対応がしっかりしているところを選ぶのがいいと思います。（30代／派遣社員／男性）
・大手の企業であれば、実際仕事をした時のトラブルの対応もきちんとしてくれるだろうと思います。（40代／専業主婦（主夫）／女性）
・派遣会社は多数あるので安心で実績のある大手企業から選びます。（20代／無職／男性）

　大手であることを重視する人のコメントを見ると、大手であることが職種や派遣先の多さに繋がっていると考えていることがうかがえます。また、何かトラブルが起きたときの対応も、大手のほうが良さそうだという意見も多く見られました。大手を選ぶ人は、大手が大手であり続けている点に安心感を持っているようです。一方、口コミや知人からの評判がよいことを基準にすると答えた人のコメントは次の通りです。

・実際に登録した人の口コミが、一番実状が分かります。（40代／正社員／男性）
・表向きの宣伝より、実際に登録して働いている人からの方が詳しい条件などが分かるから。（30代／専業主婦（主夫）／女性）
・自分のキャリアを生かすには、その業界に強みのある派遣元がよいが、それを選ぶには同じ業界の経験者の意見が有効なため。（40代／正社員／女性）

　口コミや知人からの評判を重視するという人のコメントを見ると、実際に登録した人の意見ほど信頼できるものはないという点が共通しています。身近な人が内部に入って見聞きしてきた、生の情報を基準にしたいと考えているようです。こちらの意見を選んだ人は、規模の大きさだけでは安心できず、実際に見聞きした人から情報を得ることで安心感を得ようとしている様子がうかがえました。

　アンケートの結果を踏まえると、大手企業の中から評判の良さそうな企業をピックアップして登録するという方法も良さそうですね。では、派遣会社の探し方や選び方について具体的に見ていきましょう。

　派遣会社を探すときは、インターネットを利用すると効率的です。できるだけ多くの派遣会社を検索し、それぞれのwebサイトで詳細を確認します。求人募集の雑誌やサイトで紹介されている仕事から、その派遣元の派遣会社を見つける方法も有効です。インターネットを利用する際は、数多くの口コミが載っていますが、参考程度にとどめましょう。すべてが事実とは限りません。事実であっても、口コミはあくまでも個人の感想です。一方的な思い込みで書かれているケースもあります。信用しすぎないように注意することも大事です。

　一般的な派遣登録の流れを見ていきましょう。web登録するケースが多いので、web登録からの流れで紹介していきます。web登録しただけでは、仕事は始められません。派遣会社へ直接足を運び、派遣登録をします。面接や登録カードへの記入まではことがスムーズに運びますが、スキルチェックや希望条件の確認も必要です。その後、スキルや希望にぴったり合う仕事が見つかったら仕事を紹介してもらえます。事前に決められ期間を派遣社員として過ごし、期間が満了したら、契約更新するか新しい派遣先で就業するかを選ぶことになるのが普通です。ただし、派遣企業によって、登録の手順や方法は異なります。詳細についてはそれぞれの派遣会社に問い合わせるようにしましょう。

　派遣登録時に持参が必要なものがいくつかあります。履歴書、職務経歴書のうち、職務経歴書は特に必要です。過去にどのような仕事をして、どんなスキルを身につけてきたかを説明する際に使用するからです。履歴書の提出は必要ないケースもありますが、登録の際に必要な情報が履歴書には載っています。持参すると参考にできるので、忘れずに持っていきましょう。
　本人確認書類も忘れてはいけません。運転免許証やパスポートなど、公的機関が発行した写真付きの書類を持参しましょう。給与の振込先を記入する際には、口座番号を確認できるものが必要です。銀行通帳の持参も忘れないようにしましょう。提出書類に印鑑が必要なこともあるので、印鑑も必要です。
　派遣登録の際の服装はスーツが無難です。どのような服装が良いか気になるようなら、訪問前に派遣会社に問い合わせると良いでしょう。

　詳しくは、「派遣登録に必要なものはなに？当日慌てないためのチェックリスト」をご参照ください。

　派遣登録の際には、業種によってはスキルチェックがあります。事務系の派遣の場合に多く、主な内容はパソコンスキルのチェックや適性検査などです。スキルチェックが無い方が良いと思いがちですが、困ることもあります。派遣登録時に行われるスキルチェックは、自分の力量に合う仕事を紹介してもらうために必要なことだと理解しましょう。もし結果が悪くても、そのスキルが必須ではない仕事の中から条件に合う仕事を紹介してもらうことも可能です。結果を気にしすぎないようにしましょう。伸ばしたいスキルがある場合は、派遣会社でも研修してもらえる場合があります。思い切って派遣会社に相談してみることも大事です。

　詳しくは、「派遣登録のスキルチェックの目的は？よくある内容も紹介」をご参照ください。

　複数の派遣会社で派遣登録することも可能です。派遣登録を複数の会社で行うと、仕事を見つけやすくなるメリットがありますが、上手に管理しないと同じ会社に紹介されてしまうおそれが出てきます。あまり多くの派遣会社に登録してしまうと、管理が大変になるので、気をつけましょう。複数社に登録するなら、2社か3社に抑えるのがオススメです。
　複数の派遣会社に登録したら、スケジュール管理はしっかり行いましょう。派遣会社ごとに色分けをして、手帳やアプリで管理すると分かりやすく、ミスを減らせます。複数社で登録する場合、他の派遣会社にも登録していることや仕事の紹介を受けていることを隠す必要はありません。他の派遣会社も利用していることを知ったら担当者が気を悪くするのではないかなどとは考えなくても大丈夫です。それで気を悪くするような派遣会社はないので、紹介された仕事を断る可能性がある場合や、回答時期を相談したい場合は、前もってきちんと相談しておくとよいでしょう。はっきり伝えておいた方が好印象です。

　詳しくは、「派遣登録は1つだけ？複数にする場合のメリットとポイント」をご参照ください。

　派遣登録は、採用面接とは異なります。ですから、必要以上に緊張する必要はありません。しかし、常識のある行動を心がけることは大切です。登録後は派遣会社の名前で派遣先に赴くことになるので、あまり常識のないことをすると、登録を断られることにもなりかねません。社会人として最低限守らなければならないマナーは必ず守って行動しましょう。
　わからないことはそのままにせず、質問や相談をしてその都度解決していくことも大事です。質問や相談のしやすい派遣会社を選べば、長く働き続けられるかもしれません。気軽に何でも相談できるかどうかという点は、派遣登録をする派遣会社を選ぶ際の重要なチェックポイントになります。相性の良い派遣会社をパートナーに選び、登録するようにしましょう。

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