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2017/12/07(木) 配信
大きく稼げる資格は作業現場などで需要のある資格が多いものの、事務派遣だからこそ活かせる資格もあります。ですから、事務派遣でも資格があったほうが強みになります。ただし、事務派遣の場合、持っていなくては仕事にならない資格と、持っていると武器にできる資格に分かれます。ですから、取るべき資格をきちんと見極め、計画的にスキルアップしていくことが大事です。ここでは、事務派遣で働く際に必要な資格やスキルについて解説します。
事務派遣では持っていないと仕事にならないのがパソコンスキルです。今や一般事務でも経理事務でも簡単なパソコン操作は欠かせません。会社が自社の事務を派遣社員に任せようとする場合、派遣社員に頼めば必ず一定以上のスキルは期待できると考えていることは間違いありません。ですから、最低限のパソコンスキルが無ければ事務派遣の仕事は回してもらえません。昨今の事務派遣で欠かせない技能と言えば、エクセルとワードの操作です。エクセルであれば簡単な表やグラフの作成までは少なくともできるようにしておく必要があります。その辺りのスキルがあることを証明する資格としては、マイクロソフトオフィススペシャリストが有効です。エクセルやワードに関しては、どの会社のどの部署に派遣されても使う可能性が高いため、操作できることは最低条件です。しかし、資格を持っているほうがスキルのレベルを把握してもらいやすいという点では有利です。また、経理事務の派遣であれば日商簿記2級は持っていたい資格です。貿易事務や国際事務の派遣なら、TOEICは最低700点以上を取得しておく必要があります。できれば800点以上取っておくと有利になります。英検は派遣先によってはあまり効力を発揮しないことがあります。TOEICのスコアのほうが、個々のスキルを計る基準がはっきりしているためおすすめです。
実際に事務の派遣社員として働いた場合、取得した資格を活かすことは可能なのでしょうか?派遣社員として働いたことがある方に、自分の持っている資格を活かせたかどうか聞いてみました。
【質問】
取得している関連資格を事務の仕事で活かすことはできましたか?
【回答結果】
活用できた:113
全く活かせなかった:70
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年06月23日~2017年06月30日
有効回答数:183サンプル
活用できた人は約6割
今回のアンケートでは、自分の持っている資格を活用できたと答えた人が全体の約6割という結果でした。
・ビジネス実務法務検定の資格を持っているお陰で、会社の契約や法務関連の仕事を任されることになりました。(30代/正社員/男性)
・日商検定簿記1級を持っているので資格手当が出ていました。(50代/公務員/男性)
・英語圏の人とメールや会話をするケースがあるので、英語に関しては活かすことができました。(30代/正社員/男性)
活用できたと回答している人のコメントを見ると、活かす機会の多い資格のなかでも、上級資格を有している様子がうかがえます。特にパソコンや簿記の資格を活用しているという声が多いことから、事務仕事をするうえでは活かす機会が多いことがわかります。一方、全く活かせなかったと回答した人のコメントは次のおとりです。
・単純作業が多かったので、資格はあまり役に立ちませんでした。(40代/無職/男性)
・資格よりも実務が物を言ったので、資格の有無は特に関係がなかった。(20代/無職/女性)
・持っている資格と仕事内容に関連性が全く無かったからです。(30代/個人事業主・フリーランス/女性)
全く活かせなかったと回答している人のコメントを見ると、資格自体を持っていない人と、資格とは無関係の仕事を選んでしまった人がほとんどでした。また、資格を持っているか持っていないかよりも、実際のスキルが優先される職場で働いている場合においては、スキルを活かして仕事をしているなかで資格を活かせたという実感は無いようです。
今回のアンケート結果から、資格を活かせるかどうかは、実務に活かせるような資格を取得しているか、自分が有している資格を活かせるような職種を選んでいるかという点がカギになっていると思われます。では、続いて取っておくと有利になる資格やスキルについて見ていきましょう。
事務派遣においては、必須とは言えないまでも、持っていると有利になる資格やスキルもあります。たとえば、人事事務を希望する場合の社会保険労務士です。人事事務では、社員の社会保険や雇用保険などの管理をします。保険に関する手続きなども多いため、社会保険労務士の知識がとても重宝されます。また、事務派遣ではヒューマンスキルも重要視されます。パソコン操作などのテクニカルスキルに関しては証明する資格がたくさんありますが、電話応対や接客マナーをはじめ、部署内の仕事を円滑に進めるために必要なヒューマンスキルに関しては証明できるような資格がほとんどありません。ですから、一般事務での派遣を望む場合でも秘書検定を取っておくと、一定水準のビジネスマナーは身に付けている証明になるかもしれません。ただし、いくら資格を持っていても、そのスキルを実務で活かせないのでは意味がありません。資格を持っていることをアピールしたいのであれば、取得した時点のスキルを保っている必要があります。取得後に法改正があればそれに対応できるような知識をプラスしておかなければなりませんし、ヒューマンスキルに関しては日頃から自然に発揮できるようにしておくことが大事です。
派遣事務は経験が物を言う業種でもあります。未経験可という場合もありますが、事務派遣はアルバイトやパートとは異なるレベルを求められている場合がほとんどです。ですから、派遣の仕事を通して経験を積んでいくというよりも、これまでに積み重ねてきた経験を活かしながら働くことを求められていると考えたほうがよいかもしれません。事務派遣の場合、派遣先の会社ごとに独特のやり方があって、それまでの経験がなかなか活かせないと感じる部分もあるかもしれませんが、パソコン操作も電話応対や接遇のマナーも、過去の経験で繰り返して行うなかで身に付けてきたものは何らかの形で活きます。特に、失敗をどう乗り越えたかという経験は、同じ失敗を繰り返さないために準備すべきことや、失敗を避けるための目の付け所を学んだのと同じ効果があります。たとえば、ファイリングの仕方が以前の派遣先と新しい派遣先で違っている場合、以前経験したファイリングのやり方のほうが効率的であれば、勝手にそのファイリング方法に変えることはできないものの、効率のよいやり方を提案することはできます。事務派遣では、ほんの些細な経験によって学んだことでも新たな派遣先で活かすチャンスがあります。
事務派遣ではほとんどの場合、パソコンスキルが必要になります。資格がなくても登録時のスキルチェックでパソコンを使えることをアピールできますが、一定以上の水準であることを証明するならマイクロソフトオフィススペシャリストを取得しておくといろいろな場面で活かせます。派遣先の業務ごとに必須のスキルや取っておくと有利な資格があるため、併せて持っておくと有利になる組み合わせを考えながら派遣先で活かせる資格の取り方をしましょう。
関連記事:「派遣で働くなら取得しておきたい使える資格って何?」をご参照ください。
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