派遣、アルバイト、転職の相談はグロップで
2017/12/07(木) 配信
派遣社員として働いてみたいという人は世の中にたくさんいるのではないでしょうか。ただし、興味はあるけれど、 派遣社員として実際に働くとなるとなかなか一歩踏み出せないという人が多いのかもしれません。 たしかに、どれくらいの年収額になるかがわからなければ、不安を感じても無理はありません。 そこで、派遣社員として働いてみたいと思っている人のために、一般的な年収額がいくらくらいなのか、ボーナス事情も含めて解説します。
最初に、派遣社員の仕事内容に見合う年収額はいくらぐらいだと思うか、これまで派遣社員として働いた経験のある方々に質問してみました。
250万円から300万円という回答が多数
・250万円以上。一人暮らしの最低限の生活が出来るくらいだと思うので。(30代/派遣社員/女性)
・職種や経験などにもよると思いますが、事務職なら300万くらいは必要だと思います。正社員レベルくらいの年収は必要だと思うからです。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・地方の場合300万円。正社員と比較し仕事内容及び責任の差から、給与に差があるのは当然。300万円程で十分。(20代/正社員/男性)
・250~300万ぐらい。時給は1000円以上でボーナスはなしなのでそのくらいだと思う。(30代/個人事業主・フリーランス/女性)
・500万くらい。以前、短期間やっていた時は、仕事内容が正社員とほぼ同じだったので、それに見合った給料を保証してほしい。(40代/正社員/女性)
・月15万円のボーナスなしで180万円くらい。(30代/専業主婦(主夫)/女性)
【質問】
派遣社員の年収はいくら位が妥当だと思いますか?具体的な年収額と理由を教えてください。
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年06月23日~2017年06月30日
有効回答数:159サンプル
今回のアンケートでは、派遣社員として働いた経験のある人に回答を依頼したところ、多くの人が250万円~300万円と答えていました。ただし、その金額で十分と考えている人とせいぜいそのくらいしか稼げないと思っている人の温度差が感じられました。職種によってもばらつきがあるようです。では、実際の年収額はいくらぐらいなのかを見てみましょう。
厚生労働省作成の平成26年度労働者派遣事業報告書を元に派遣社員の年収額を算出してみると、業種や契約形態の違いで大きな差が見られました。 たとえば、特定派遣のセールスエンジニアや事業の企画・立案などは平均年収額が約490万円と高い水準です。それ以外にも専門性の高い職種は平均年収額が高いという傾向が見られました。 それに対して、事務系職種はいずれも250万円前後。建築物清掃に至っては平均年収が約191万円と200万円を切るという結果でした。 ですから、高収入を狙うのであれば、専門性の高い職種を選ぶのがカギです。 ただし、派遣社員として成功するためには、特殊技能を身に付けスキルを高めておく必要があります。
派遣社員が副業をする場合、まずしなければならないのが、就業規則に抵触していないかどうかの確認です。 副業を始める前にきちんと就業規則に目を通しておきましょう。会社に知られないつもりで始めても、何かのきっかけで発覚してしまうことがあります。 副業で収入を補うつもりだったのに、それで本業を失うことになってしまったのでは意味がありません。副業が禁止されている状態で副業を無理やり始めてしまうより 、登録先の派遣会社を変えたり、派遣先を見直してもらったりするほうがよい場合もあります。そのうえで、派遣社員が副業する場合は、 本業に影響が出ないようにすることが大事です。たとえば、肉体労働の副業を入れたために、疲れて通常業務に支障が出るようでは本末転倒です。派遣先での仕事はもちろん、 副業の仕事でも周りに迷惑をかけないことが基本です。そのためには、体力的に無理のない仕事であること、時間的な無駄が少ない働き方であること、 プライベートとも両立しやすいことなどを総合的に考えて職種を選ぶことが大事です。
人気が高い職種は、特別なスキルが必要のないものや、簡単なパソコン操作を伴う事務系の職種です。 ただし、年収に関しては職種や雇用形態の差で大きなばらつきが見られます。たとえば、同じ財務処理でも高いスキルを必要とする特定派遣は約323万円なのに対して、一般派遣は約272万円ですし、 ファイリングも特定派遣は約316万円なのに対して、一般派遣は約251万円です。事務用機器操作も特定派遣が約329万円、一般派遣が約266万円、テレマーケティングも特定派遣が約323万円、 一般派遣が約253万円と大きな差が見られることから、必要とされるスキルの差で年収が大きく変わることがわかります。なかでも特に平均年収額が低いのが建築物清掃の派遣で、特定派遣でも約210万円 、一般派遣になると約191万円と200万円を切ります。派遣の年収は、働く対象となる人が多いほど年収が低くなるため、人気が高い職種は全体的に平均年収が低くなる傾向が見られます。
派遣社員はボーナスをもらえないと思っている人が少なくありません。ボーナスは正社員だけがもらえるものと思い込んでいるようですが、実は雇用形態によってはもらえる場合もあります。 派遣の雇用形態には派遣会社の社員として雇用契約を結び、仕事に応じて派遣されていく常用雇用と、仕事のあるときだけ契約を結ぶ登録雇用という2つの契約の形があります。 このうち常用雇用の派遣社員は、派遣会社に正社員として雇われる形になっているため、派遣会社からボーナスが支給される可能性があります。 ただし、契約を結んでいる派遣会社にボーナスの規定があればという条件付きですから、常用雇用であれば必ずボーナスが出るというわけではありません。 常用雇用の契約を結ぶ前に、ボーナスの規定があるかどうかをチェックする必要があります。
派遣社員として高い収入を得るためには、職種を選ぶことと、雇用形態を選ぶことが重要です。 平成27年度の法改正で特定派遣は廃止されましたが、常用雇用がなくなったわけではありません。 ボーナスの出る派遣会社で常用雇用されるためには、高いスキルが必要になるため、使える人が少ないスキルを身に付けたり、資格を取得したりしておくと高収入に繋がります。 また、より専門的な知識や技能を必要とする職種を選ぶようにすると、高収入が期待できます。ただし、珍しい技能であっても需要がないのでは意味がありません。 需要があるのに、担う人が少ない職種を選ぶことで派遣社員でも高収入を狙うことが可能になります。
派遣社員として働きたいのであれば、正社員やパート・アルバイトなどと年収額を比較するだけでなく、 同じ派遣でも職種によって年収に差があることを正しく理解しておく必要があります。 人気があるかどうかで決めず、自分のスキルを活かして稼げる職種かどうかを見極めることが大事です。
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