派遣・アルバイト・正社員の求人

　派遣社員の職場や職種はさまざまです。専門性の高い職種から、誰でも行うことができるあまりスキルを必要としない職種まで、幅広く網羅されているのが派遣の仕事の特徴です。職種が異なれば、求められるスキルも当然違ってきます。では、派遣登録の際に行われるスキルチェックは職種別に種類がわかれているのでしょうか？具体的にどのようなスキルチェックが行われるのかも気になります。ここでは職種ごとのスキルチェックの違いについて解説します。

　スキルチェックは名前の通り派遣先に派遣するのに十分なスキルがあるかどうかをチェックするためのテストです。ごく基本的ですが、なくてはならないスキルをチェックされることがほとんどです。派遣先は派遣社員を導入する際、最初から一定以上のスキルを持った人を求めます。つまり、一定以上のスキルを持った人が登録してくれないと、派遣事業が成り立ちません。このスキルチェックは、派遣される側からすれば、スキルを持ち合わせていることを派遣会社に認めてもらうチャンスでもあります。せっかくの機会ですから、上手に活かせるようにしましょう。そのためには、どのような内容でスキルチェックが行われるのかをきちんと把握しておくことが大事です。まず、事務系と作業系の派遣では求められるスキルが全く異なりますから、当然スキルチェックが行われるときも内容が異なります。また、スキルチェックが行われる業種も限られています。実際に派遣先で役立つ内容でなければ、スキルチェックを行う意味がありません。そのことを考えると、働くのに必要なスキルが身についているかをチェックするのがスキルチェックということになります

　派遣ではスキルチェックが行われる職種と行われない職種があります。それは、仕事を行ううえで特別なスキルを必要とするかしないかという点の違いです。たとえば、誰にでもできる仕事で、なおかつ多くの人数が必要というケースではスキルチェックは行われません。それに対して、スキルチェックが行われるのは一定以上のスキルを持った人でないと仕事が成り立たないケースです。もっとも一般的なのがパソコン操作のスキルチェックですが、ワードやエクセルの基本操作ができないと、オフィスでは事務系の仕事をすることが難しいからです。派遣のスキルチェックでは、登録する個々のスキルレベルをチェックしたいという意図もないわけではありませんが、登録時のスキルチェックでは「どれくらいのスキルレベルか」ではなく、「一定レベル以上に達しているか」という点をチェックしていることがほとんどです。そのため、同じ事務系の派遣でも、経理事務なら簿記のスキルチェック、貿易事務なら英語力のチェックが行われ、一定レベル以上に達していないと登録の対象にならないということになります。作業系のスキルチェックとしては、資格のスキルをチェックするもののほかに、長時間にわたって細かい作業を一定のレベルで続けられるかというものもあります。

　派遣会社のスキルチェックでもっとも一般的なのは、先の段落でも述べた通り事務系のスキルチェックです。漢字の読み書きや計算に関しては、どのような職種の場合も共通して行われますが、一般事務向けの場合は敬語の使い方や電話応対に加えて、簡単なパソコン操作についてのスキルチェックも行われます。パソコン操作の部分は派遣会社ごとに内容が大きく異なります。タイピングスピードを1分間何文字に設定するか、ワードやエクセルの操作をどのあたりまで求めるかという点が違います。なかでも、エクセルをどんな目的に使うことが多いかということによって、簡単なデータ入力程度のスキルがあればよいか、一からフォーマットを考えて表やグラフを作成できるスキルが必要かという点が異なります。派遣会社ごとに得意分野が異なることから、スキルチェックの内容も違っています。同じ職種を希望して、複数の派遣会社のスキルチェックを受けてみると違いを実感するかもしれません。しかし、スキルチェックを受けてみることで、自分にどのような仕事が向いているかが見えてくることもあります。派遣会社の担当者も、スキルチェックの結果を見ることによって、どんな適性があるかをチェックしています。派遣会社ごとにスキルチェックの違いがあることは、自分に向いた仕事を発見するのにも役立ちます。

　最後に、実際に派遣として働いたことがある人はどのようなスキルチェックを受けたのか、アンケートを取って調べてみました。

パソコンスキルなら中級以上は必要かも

・タイピングテストと四則計算、表計算、漢字の読み書きがどれぐらいできるかをみられました。タイピングテストは3分間の間にどれだけ、画面上に表示された数字や漢字、文章を打ち込めるかをしました。（20代/正社員/女性）
・実際にあったのは、筆記でのSPIテストと、面接官もこちらも英語でコミュニケーションをとる英語面接です。（30代/正社員/男性）
・事務職ではパソコンの入力と電話応対、現場の製造職では、生産効率を上げる為に、ライン作業での正確性と、俊敏性がスキルチェックの対象になっていたように思います。（40代/無職/男性）
・Word、Excelの基本操作（保存方法、図形の挿入、フォントサイズや形、色の変更、差し込み印刷、ファイルの保存、関数の挿入、グラフの挿入、ピボットグラフの作成など）、タッチタイピングの速度（文字入力と数値入力）（20代/専業主婦（主夫）/女性）
・介護系の派遣会社で働いていたことがあるので、介護に関する知識や技術についてスキルチェックされた。（20代/正社員/男性）

　【質問】
　どのような分野のスキルチェックを受けましたか？

　【回答結果】
　フリー回答
　調査地域：全国
　調査対象：年齢不問・男女
　調査期間：2017年06月23日～2017年06月30日
　有効回答数：155サンプル

　今回のアンケートでは、事務職の派遣社員を経験した人が多かったせいか、パソコンの操作に関するスキルチェックが目立ちました。しかし、求められるスキルは派遣会社や派遣先によって大きく異なり、ごく基本的なことができればよい場合と、中級以上のスキルを求められる場合があるようです。また、職種ごとに必要なスキルが異なるため、専門的な知識を持っているかどうかのチェックを受けたという人も少なくありませんでした。職種と派遣会社ごとの傾向については事前に調べておいたほうがよさそうです。

　派遣登録の際のスキルチェックは、派遣会社によって内容が異なります。それは、業種によって必要なスキルが異なり、派遣会社ごとに得意分野が異なるからです。事務系のパソコン操作に関するスキルチェックがよく知られていますが、それ以外にもさまざまなスキルチェックがあります。ですから、今までとは違うスキルチェックを受けてみることによって、自分が思っていたのとは異なるところに適性があることに気づくかもしれません。

　関連記事：「派遣登録時のスキルチェックとは？気になるスキルチェックまとめ」をご参照ください。

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