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介護職員の派遣!
現場で使えるのはどんな資格?

2019/04/16(火) 配信

介護職員の派遣!現場で使えるのはどんな資格?

 これから派遣で介護職員の仕事を始めるのであれば、介護関連の資格の取得がおすすめです。資格がなくても介護の現場で働くことはできますが、有資格者であれば待遇面でも今後の就職・転職でも有利になります。できる仕事の幅も広がりますので、介護のプロとしてキャリアを積んでいくつもりなら資格をとっておいて損はありません。ここでは、介護の仕事を始める人におすすめの介護関連資格について解説します。資格を取り、介護のエキスパートとしてのキャリアアップを図りましょう。

最初は「介護職員初任者研修」からスタート

最初は「介護職員初任者研修」からスタート

 介護職員初任者研修は、介護関連の資格のなかでも入門的な位置づけの資格です。かつてのホームヘルパー2級に相当します。無資格でも介護の仕事はできますが、利用者の身体に触れる身体介護を行なうためには介護職員初任者研修を始めとする資格が必要です。
 介護職員初任者研修を取得すれば身体介護ができるようになるため、介護職としてできる仕事の幅が広がります。また、資格手当がつく、できる仕事が増えるといった理由から、給料がアップする可能性も出てきます。介護業界で働くなら、まずはこの資格の取得を目指しましょう。
 介護職員初任者研修を取得するためには、指定の研修実施校で130時間の講習を受け、その後行なわれる筆記試験に合格する必要があります。講習では、介護職に必要とされる基礎知識や基本的な介護技術を学びます。
 講習を実施している研修実施校には通学・通信教育があり、また講習のスタイルについても土日のみ、夜間、短期集中とさまざまなパターンがあります。自分の都合に合わせて受講することができるため、働きながらでも十分資格の取得は可能です。
 資格取得に必要な時間は、どこで研修を受けるかにもよりますが1.5カ月~4カ月程度が目安となっています。また、資格試験の受験資格については特に条件はなく、資格・経験に関係なく誰でもチャレンジできます。

実務を積んだ証「実務者研修」

実務を積んだ証「実務者研修」

 実務者研修は初任者研修の上位資格にあたる資格で、かつてのホームヘルパー1級と介護職基礎研修を1本化したものです。実務者研修を取得すると、たん吸引・経管栄養といった医療的ケアもできるようになります。初任者研修の資格だけではできない業務も担当できるようになるため、現場でできる仕事の幅が広がります。さらに、実務者研修の取得者になると、訪問介護サービスで配置が義務づけられているサービス提供責任者になることができます。
 サービス提供責任者になると、ほかの介護職員への指示・指導や、訪問介護サービス計画の作成といった仕事にも携われるようになり、介護業務以外の仕事も担当できます。さらに、求人が増える、給料アップも期待できるといったメリットもあります。介護職としてステップアップするなら、初任者研修の次に狙いたい資格と言えるでしょう。
 実務者研修を取得するためには、450時間の講習を受ける必要がありますが、初任者研修の取得者は受講が一部免除されます。また、初任者研修とは違い、修了試験はありません。研修実施校にはスクールと通信教育があり、自分の好きなところを選んで講習を受けることができます。いずれにせよ、すべての講習を終えるためには膨大な学習時間が求められるため、計画的に学習計画を立てていかなければなりません。
 実務者研修の資格取得にあたって、特に必要な資格・経験はありません。講習を終了すれば誰でも資格を取得できます。実は初任者研修を修了していない人が、いきなり実務研修の資格を取得することも可能です。
 ただ、介護職未経験者が介護の基礎からきちんと学びたいのであれば、基礎知識から学べる初任者研修から始めるのがおすすめです。

介護職の国家資格「介護福祉士」

介護職の国家資格「介護福祉士」

 介護福祉士は、介護に関する国家資格です。介護関連の資格のなかでは唯一の国家資格ということもあり、資格としての信頼度も高いです。一度取っておけば介護業界での就職・転職にも有利になりますし、待遇面でも優遇されやすくなります。全国どこに行っても介護のエキスパートとして通用する一生ものの資格です。
 介護福祉士は現場の介護職におけるリーダー的な役割を担う存在です。介護の現場で介護業務に従事する他、ヘルパーへの指導、助言なども行ないます。また、サービス提供責任者など、介護福祉士の資格で就くことができる職種もあるため、資格を持っておくことで仕事の幅が広がります。
 介護福祉士の資格を取得するためには国家試験に合格する必要があり、しかも誰でも受けられる試験ではない点には注意が必要です。介護福祉士試験には受験資格があり、それを満たさない人は試験を受けることはできません。
 社会人が働きながら資格取得を目指す場合には、介護職としての実務経験が必要です。具体的には、実務経験3年以上(実働日数が540日以上)、かつ実務者研修を修了していることで受験資格を得られます。そのほか、福祉系高校や介護福祉士養成施設を卒業することでも受験資格が得られます。

要介護者や家族と介護現場の橋渡し役「ケアマネジャー」

要介護者や家族と介護現場の橋渡し役「ケアマネジャー」

 ケアマネジャーは、正式名称を「介護支援専門員」といい、介護保険サービスのプロであることを証明する資格です。2000年に介護保険制度が導入されてから始まった比較的新しい資格になります。
 ケアマネジャーは国家資格ではないものの、都道府県知事の登録を受ける公的な資格であり、資格試験の難易度も比較的高いといわれています。さらに、受験資格も限定されることから、介護系の資格のなかでは難関資格に分類されます。合格率20%以下と合格難易度は国家資格である介護福祉士よりも高く、介護福祉士がステップアップのために取得するケースも多い資格です。
 ケアマネジャーの主な仕事は、要介護者が介護保険サービスを受けるのに必要なケアプランの作成です。さらに、サービスの利用で発生する介護給付費の管理も行ないます。また、必要に応じて介護サービスの利用者およびその家族と介護の現場をつなぐ役割を果たしています。介護現場のプロである介護福祉士とは違い、家事援助や身体介助といった介護業務は行ないません。
 ケアマネジャーになるためには、勤務先もしくは居住地の都道府県で年1回実施される「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、さらに実務研修を修了したあと各都道府県に登録する必要があります。
 また、試験を受けるための受験資格は、特定の国家資格を保有している人(社会福祉士、介護福祉士、医師、看護師など)、あるいは一定期間以上介護施設等で相談業務などに従事している人にのみ与えられます。介護業務の実務経験だけでは受験資格が得られない点に注意しましょう。

介護を受けるとき資格は気になる?

介護を受けるとき資格は気になる?

 介護の仕事自体は無資格・未経験でも始めることができます。ところで実際に介護サービスを利用する際、介護に関わるスタッフの資格の有無を気にする人はどれくらいいるのでしょうか。全国の男女を対象にアンケート調査を実施してみました。

 【質問】
 自分や家族が介護を受けるとき、介護してくれる人がどんな資格を持っているかは気になりますか?
 【回答結果】
 気になる : 61
 気にならない : 39
自分や家族が介護を受けるとき、介護してくれる人がどんな資格を持っているかは気になりますか?
 調査地域:全国
 調査対象:年齢不問・男女
 調査期間:2018年09月28日~2018年10月05日
 有効回答数:100サンプル

 何らかの資格はあったほうがいいかも

 アンケート調査をした結果、資格の有無は気になるという人が約6割を占める結果となりました。まず、質問に対して「気になる」と答えた人の声から紹介します。
・資格を取るには労力も費用もかかります。その手間暇をかけてまで職に携わりたいと思う人は、ある程度信頼できると思います。資格が全てではありませんが、大切な家族や自分のお世話をする人を判断する要素の1つになるのではと思います。(48歳/女性/専業主婦(主夫))
・しっかり勉強して資格を取って働いている人のほうが安心だからです。また、心配なことなどを相談したら色々教えてもらえそうと感じるからです。(34歳/女性/パート・アルバイト)
・経験はもちろん、資格もしっかり持っているほうが安心だからです。(25歳/女性/派遣社員)

 資格を持っている人だと安心感があると考える人が多い印象でした。きちんと勉強しているということで、資格があるとそれだけで利用者やその家族から信頼してもらいやすいのかもしれません。一方で、資格の有無は気にしないと考える人もかなりいるようです。
・親身になって介護にあたってくれる人なら、資格の有り無しなど気にしません。(47歳/男性/無職)
・資格うんぬんよりも、最終的にはその人の人柄や仕事に対する姿勢が最も大切だと思います。(37歳/女性/専業主婦(主夫))

 資格よりも本人の人柄や技術、介護に対する姿勢を重視したいという意見が多く見られました。たしかに、こうした考え方にも一定の説得力はあります。
 介護のプロとして働くのに資格は必ずしも必須ではありません。ただ、今回のアンケート結果を見てもわかるように、資格を持っているということで得られる信頼があるとも考えられます。介護の現場で働く以上、やはり資格は取っておいたほうがプラスになるのではないかと思わせる結果となりました。

資格を取って有利に働こう

資格を取って有利に働こう

 介護職の資格の特徴はステップアップの順序がはっきりしていることです。資格を取得するたびに、できる仕事の種類や選べる職種が増えていきます。したがって、介護職としてのキャリアアップを目指すなら資格の取得が必須と言えるでしょう。
 介護の仕事ではどんな資格を持っているかによって、職場での待遇や任される仕事の内容が大きく変わります。有利な立場で働くためにも、積極的に資格を取得していくことをおすすめします。

 関連記事:「未経験から介護のプロに!介護職を派遣で働くための基礎知識」をご参照ください。

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