派遣・アルバイト・正社員の求人

　介護の仕事に興味があり、これからこの業界にチャレンジしようとしている人もいるのではないでしょうか。介護の仕事には、正社員以外にも、派遣やパート・アルバイトなどさまざまな雇用形態があります。特に、派遣の場合には、時給が高い、時間の融通がききやすいなどさまざまなメリットがあるため、介護職の経験がない人にもおすすめです。ここでは、介護職で派遣として働くメリットを具体的に紹介します。

　派遣の介護職員として働く1つ目のメリットは、自分に合った労働条件で働ける可能性が高いことです。派遣の場合、施設などに直接雇われるのではなく、派遣会社のスタッフとして現場に派遣されることになります。そして、派遣先の労働条件については、仲介に入った派遣会社から交渉してもらえます。そのため、正社員として介護職員になるよりも、希望どおりの勤務地や時間帯で働ける可能性が高いのです。
　さまざまな事情があり、フルタイムで働くのが難しい人もいるでしょう。また、老人ホームなど夜勤のある職場に勤務する場合であっても、できれば夜勤は避けたいというや逆に夜勤でだけ働きたい人もいるはずです。直接雇用の場合、こうした希望条件については自分で雇い主と直接交渉する必要があります。しかし、派遣であればそのような必要はありません。週に3日～4日のみ働きたい、夜勤なしの勤務が良いなど、あらかじめ条件を決めたうえで仕事を選ぶことができるのです。
　また、派遣の介護職員は正社員にありがちなサービス残業や長時間労働とも無縁です。そもそも派遣の場合、働いた時間は時給がしっかりと発生するため、残業があまりないというケースもあります。また、残業があったとしても、その分の給料はきちんと支払われます。直接雇用のケースとは違い、休みがとりやすいのもメリットです。

　派遣の介護職員として働く2つ目のメリットは、比較的時給が高いことです。
　家庭の都合などで正社員として働くのが難しく、フルタイム以外の働き方を希望している人もいるでしょう。そうした人のなかには、直接雇用であるパートやアルバイトでの勤務を検討している人もいるかもしれません。
　しかし、パートやアルバイトの場合、労働時間や勤務日数については正社員より融通がきく代わり、時給が低く設定されがちというデメリットがあります。がんばってシフトに入っても、思ったように稼げないということもあるかもしれません。
　しかし、派遣の介護職員は同じ時給制でもパートやアルバイトより一般的に賃金の相場は高いのです。本人のスキルや資格によっては、正社員よりも高い月収を得られる場合すらあります。
　派遣の介護職員は、ほかの雇用形態と比べても報酬面では優遇されています。正社員以外の勤務形態を希望する場合、パートよりも派遣を選ぶほうが、収入が多くなる可能性が高いと言えるでしょう。

　3つ目のメリットは、介護未経験の人でも仕事を始めやすいことです。介護職の場合、正社員の求人は経験者や有資格者に有利となっており、無資格・未経験者が採用される可能性は低いのが現状です。しかし、派遣の場合は、無資格・未経験可で募集していることが多く、これまで介護の仕事をしたことがない人でも仕事を始めやすくなっています。その場合、簡単な業務から徐々にステップアップする、研修が受けられるようになっているなど、未経験者をサポートする体制が整っていることが多いです。また、派遣会社によっては介護職員初任者研修や実務者研修の資格取得費用を負担してくれる会社もあります。全くの未経験から介護のプロを目指すことも可能です。
　さらに、未経験者が介護の現場で実務経験を積む場としても派遣はおすすめです。社会人が働きながら介護福祉士の資格をとろうとする場合、受験資格として実務者研修のほかに実務経験が必要になります。この実務経験には就業形態は関係なく、介護の現場で働いているのであれば派遣で働いている期間もカウントされます。
　無資格・未経験の状態から実務経験を積み、最終的には介護福祉士の取得を目指すといったキャリアプランも描けるのです。

　これから新しく仕事を探す場合、どのようなポイントを重視して仕事選びをする人が多いのでしょうか。全国の男女を対象にアンケート調査を実施しました。

　人間関係や勤務条件などこだわりたいポイントはいろいろ

・これまで職場の人間関係で散々苦労しているので、人間関係が良い職場を重視したいです。（47歳/男性/無職）
・残業が多く土日も出勤の仕事（平日に休みはある)を経験したことがあるが、家族と接する時間が減って嫌になったので休みのとりやすさと残業の有無はとても大事なことだと思う。（26歳/女性/公務員）
・生きていくためにはお金が必要不可欠なため、仕事を行うモチベーションは給料だと感じています。（21歳/女性/学生）
・職場の雰囲気が悪いと、働き続けようという気持ちを持ち続けるのが難しい。「いじめられたらどうしよう」という気持ちになる。（42歳/女性/パート・アルバイト）
・休める時間が多いほうが、心身の健康な状態を保て、公私ともに充実した生活が送れそうだと感じるから。（20歳/男性/学生）

　【質問】
　新しい仕事を探すとして、重視したいことは次のうちどれですか？
　【回答結果】
　フリー回答

　調査地域：全国
　調査対象：年齢不問・男女
　調査期間：2018年09月28日～2018年10月05日
　有効回答数：100サンプル

　人間関係をはじめとする職場の環境、給料などの待遇、休日のとりやすさなどさまざまな意見が出ました。どれも気持ちよく仕事を続けるためには大切な要素です。
　そういった意味で、職場や勤務条件が選べる、時給が高いといった条件を満たす派遣の仕事は、ある意味理想的な働き方と言えそうです。特に、介護派遣であれば手に職がつきますので、一度経験しておけば将来のキャリアを考える上でも役立ちます。派遣で働いているうちに、介護関連の資格も取得できれば介護のプロとしての活躍が期待できるはずです。

　正社員を始めとする直接雇用には、勤務条件が派遣ほど自由に選べないというデメリットがあります。さらに、選んだ職場によって、人間関係や環境に当たり外れが出てしまうのもデメリットかもしれません。特に、正社員で就職した場合、職場選びを間違えたと思っても辞めるとなると簡単ではありません。
　この点、派遣の場合は希望に合う職場を選んで働けますし、職場を移るのも簡単です。将来直接雇用を目指す場合でも、実際に働いてみて職場の様子を見てから決められます。これから介護の仕事を始める人にとっては、メリットの多い働き方と言えるでしょう。

　関連記事：「未経験から介護のプロに！介護職を派遣で働くための基礎知識」をご参照ください。

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