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2020/03/03(水) 配信
お給料の良い仕事がしたい、夜にできる副業を探しているなど、さまざまな理由から夜勤の仕事に興味を持っている人もいるでしょう。しかし、深夜の仕事となると危険なのではと不安になるものです。夜勤で働こうと思っているのなら、メリットやデメリットをしっかりと把握することが重要。この記事では、夜勤のメリット・デメリットに加えて、資格がなくても応募可能な、女性でも挑戦できる夜勤の仕事10選を紹介します。
夜勤とは深夜労働と呼ばれることもあり、法律上でその定義が定められています。深夜労働とは、22~5時までの時間帯に働くことを指しています。深夜労働は誰でもできるわけではなく、労働基準法第61条1項によって、18歳未満の人を深夜労働させることはできないと決まっているのです。そのため、一部例外はありますが、夜勤をしたいのなら18歳以上である必要があります。
また、夜勤の場合には、給料が通常よりも25%割増しになります。労働基準法第37条3項により、深夜労働をする従業員に対して25%以上割増した賃金を払うことと定められているので、賃金がこれを下回っている場合には労基法違反になるので覚えておくといいでしょう。労働基準法64条の3第1項によると、妊産婦の場合には、本人が拒否すれば深夜労働をさせてはいけないと決まっています。女性の場合、もし夜勤の仕事をしているときに体調が悪くなったらと不安に思う人も多いでしょうが、妊産婦の権利は労基法でしっかりと守られているので安心です。
夜勤で働くメリットで大きいのが給料です。夜勤の場合、昼勤のみで働くよりも賃金が高くなるのです。深夜労働にあたる22~5時の間は、25%の割増賃金になります。たとえば、昼勤の時給が1200円なら、夜勤の場合は1500円になります。7時間働いたのなら2100円多く稼ぐことができ、一カ月で20日働いたとすれば4万2千円も給料が多くなるのです。また、割増賃金だけではなく、会社によっては他の手当てがつくケースもあります。
通勤・帰宅ラッシュを避けられるのもメリットでしょう。夜勤の場合には、夜出勤して朝方帰宅します。昼勤の人とは正反対の生活リズムになるため、通勤や帰宅ラッシュに巻き込まれてストレスが溜まったり出勤前に疲れてしまったりということがありません。満員電車や車の渋滞を避けられるので、快適に職場に向かうことができるでしょう。
夜勤の場合には職場に人が少ないのも良い点です。昼勤で働く際には、上司や同僚が多くいるため気を使ったりトラブルになったりする可能性があります。しかし、夜勤は人数が少ないので、余計なトラブルに巻き込まれる心配も少ないですし、静かに仕事に集中することができます。夜勤中に上司や上役が来ることは滅多にないので、気楽に仕事ができるのもメリットでしょう。
平日の昼間に時間ができるのも夜勤の良い点になります。昼勤の人が平日の昼間に時間を作ろうと思うと、有給休暇を取得しなければいけません。しかし、有給休暇の申請は前もっておこなわなければいけなかったり、書類を提出しなければいけなかったりして面倒です。一方夜勤なら、平日の昼間は自由ですから自分の好きなように過ごせます。休日は混んでいるレジャー施設に行く場合や、開庁時間が決まっている役所などに用事があるときには便利です。
夜勤で働くデメリットとしては、睡眠時間が思ったように確保できないことが挙げられるでしょう。夜勤の場合、昼夜逆転の生活になります。仕事が終わって帰り、睡眠を取ろうと思っても体が慣れないうちは、しっかりと眠れないことも多いようです。人間は本来、日が落ちてから眠り日が昇るととともに起きるという生活リズムで生きています。それが反転するので、昼間に熟睡できずに睡眠時間が十分に確保できない人も珍しくはありません。
体調が崩れてしまうケースがあるのも心配な点です。夜勤をしていると体内時計が崩れてしまったり食生活が乱れてしまったりする可能性があります。そのため、体調管理がむずかしく具合が悪くなってしまう場合もあるのです。特に、夜勤明けは空腹になりやすく、寝る前に暴飲暴食してしまったり食事回数が増えたりといったこともあります。病気や太る原因になるので、食生活や体調管理には気をつけましょう。
精神的に不安定になるケースもあります。人間は日光を浴びることでセロトニンという物質を分泌しています。セロトニンはうつの予防につながるとされている物質なのですが、夜勤で完全な夜型になると日光を浴びる機会が減り、セロトニンが十分に分泌されなくなるのです。そのため、精神的に不安定になってしまう人もいます。毎日日光を浴びる時間を作るなど、工夫して生活するように心がけましょう。
夜勤の場合、家族や友人とすれ違ってしまうのもデメリットの1つです。夜に仕事をして朝方帰ってくるということは、自分が帰ってくるころに家族は仕事や学校に出かけるということです。そのため、家族の時間をしっかりと取ることが難しくなります。また、昼勤で働いている友人とも時間を合わせにくくなるので、なかなか遊びに行けない、友人関係が疎遠になるなどのデメリットがあるでしょう。
夜中に出勤することになるので、夜道の不安もあります。特に女性の場合には、夜道を一人で歩くのは不安でしょう。なるべく外灯などのある明るい道を通る、防犯ブザーを携帯しておくなど、しっかりと防犯対策を取ることが重要です。
夜勤のメリット・デメリットを把握したところで、実際に夜勤にはどのような仕事があるのか見ていきましょう。ここでは、資格などが必要なく気軽に応募できる仕事や、女性でもチャレンジしやすい仕事10選を紹介します。
コールセンター
コールセンターの夜勤は、女性にもっともおすすめの仕事です。オフィス内で働くため、安全に仕事ができます。24時間営業のホテルや通販番組の受付、カスタマーセンターなどが主な業務になります。深夜に顧客に電話をかけるのは迷惑になるため、基本的には受信がメインの仕事です。また、深夜の場合、日中と比べるとかかってくる電話の本数もかなり少ないので、忙しくないのも特徴です。体を動かすことがないので、睡魔に襲われる可能性はありますが、それさえ乗り越えられれば楽な仕事だといえるでしょう。
また、直接顧客と接する職業ではないので、髪色やネイル、ピアスなどをしていても問題ない職場もあります。おしゃれに気を使っている人や、自分のファッションスタイルを曲げたくないという人にも向いています。
コンビニ
コンビニも深夜労働の定番です。深夜のコンビニは、昼間と比べるとお客さんが少ないため、レジ打ちなどの業務に追われることはあまりありません。深夜の時間帯になると、清掃や品出し、検品などが主な業務になるでしょう。品出しや検品などは力仕事になることもありますが、それほど重労働ではないので安心です。ただし、深夜帯になると万引きなどの犯罪行為が多くなる傾向があります。深夜2時以降になると、1人勤務になるコンビニもあるので、防犯面がしっかりしているかどうか、治安の良い地域かどうかは確認しておきたいポイントです。
飲食店(居酒屋、ファミレス、ファストフード、バー)
飲食店には、朝まで営業しているところや24時間営業している店も多くあります。調理や接客などが主な業務になります。飲食店の夜勤は、若い人のバイトが多いのも特徴です。そのため、同年代なら仲良くなりやすく、楽しく働くことができるでしょう。また、ピークを過ぎた深夜帯ならそれほど忙しくないのもポイントです。居酒屋やファミレスなどのピークは、19~21時ぐらいだといわれています。深夜帯であっても仕事内容自体は変わりませんが、お客さんの数は減るためピーク時に比べると慌ただしくありません。
まかないが食べられるケースもあります。店舗によって異なりますが、飲食店の夜勤ならまかないとして食事が出されることも珍しくありません。1食分の食費が浮くのは嬉しいポイントです。
カラオケ店、マンガ喫茶、ネットカフェ
カラオケ店やネットカフェなどの場合には、受付やフード・ドリンク作り、配膳や清掃などがメインの業務になります。フード作りといっても、本格的な調理をすることはありません。店舗によって異なりますが、ほとんどの場合レンジなどで温めるだけの簡単な調理が多くなっています。そのため、未経験であっても挑戦しやすいでしょう。ただし、カラオケ店やネットカフェなどは終電を逃した人の利用が多いのが特徴です。そのようなお客さんは、朝まで滞在することがほとんどなので、朝方までフード作りや配膳などで忙しい傾向にあります。
清掃業務
夜勤の場合の清掃業務は、企業のフロアやホテルのベッドメイキングなどが主な仕事です。清掃業務は、特別なスキルが必要ないので未経験でも問題なくチャレンジできますし、慣れてくるとスムーズに掃除できるようになるでしょう。効率のいい清掃の仕方なども身につくので、私生活でも役立ちます。基本的には、長時間の労働ではなく2~3時間といった短時間の仕事が多くなっています。体力的に長時間働くのが難しい人や副業として働きたい人にも向いているでしょう。
1人で黙々と業務に当たれるのも清掃業務の特徴です。何人かで清掃に当たっていたとしても、それぞれの持ち場をこなしていくことになるので、コミュニケーションを密に取る必要はありません。
軽作業
軽作業とは、工場のライン作業や棚卸しなどのことです。工場の軽作業はライン作業が多く、あらかじめ決められたマニュアルに沿って作業をすることになります。棚卸しは工場だけでなくスーパーやホームセンターなどでもおこわなれています。こちらも数を数えていく作業なので、未経験でも問題ありません。単純作業ですから、コツコツとした作業が好きな人、決められたとおりに動くのが苦ではない人にとっては良い仕事です。特別なスキルはいりませんし、体力も要さないので女性でもチャレンジしやすい職種でしょう。
データ入力
データ入力は、アンケート結果などをパソコンに入力していく仕事です。原稿などの紙のデータから入力する場合と、音声データを基にして入力していくケースがあります。データ入力はオフィスでおこなうことになるので、快適に仕事ができるでしょう。また、1人で黙々とこなしていくことになるので、人とのコミュニケーションをあまり取りたくない人にも向いています。深夜の時間帯には人もあまりいないので、集中して業務に当たることができます。
病院受付
病院受付は、主に救急患者の受付や会計、電話対応などをおこないます。救急病院などが働き先になるでしょう。基本的に夜間は問い合わせなどが少ないので、急患がなければ比較的のんびり働けます。また、職場環境が整っており座って働ける仕事なので、体力的に自信がない人でも安心です。福利厚生も充実していますし、受付業務なら特別な資格は必要ありません。
警備員
警備員の夜勤には、オフィスビルや医療施設、駐車場、マンション、商業施設などでの見回りや工事現場での交通誘導といった仕事があります。警備員というと男性の仕事と思われがちですが、女性でも働くことは可能です。男性のほうが働いている割合は多いのですが、女性だから働けないということはありません。オフィスビルや商業施設といった屋内警備の場合には、施設内に休憩室があったり仮眠室があったりします。待機している間は比較的自由ですし、トラブルが起きなければ忙しくなることもないので働きやすいでしょう。
レンタカー、セルフガソリンスタンド
レンタカーやセルフガソリンスタンドは車好きにはおすすめの夜勤です。レンタカーショップでは車の貸出業務や返却の手続きを、セルフガソリンスタンドではお客さんのサポートをおこないます。セルフのガソリンスタンドはお客さんが自分で給油するため、困ったことがあった際にサポートするだけですから、スキルなどが必要ありません。また、どちらも日中と違い来店数は少なくなるので比較的楽に働けます。
昼間とは違い、清掃や洗車が多めになるのも特徴でしょう。特別難しい仕事がないので、未経験でも挑戦しやすいです。社員割引があるレンタカーショップやガソリンスタンドも多いので、車によく乗っている人や車が好きで色々な車に乗ってみたいと思っている人にも向いています。ただし、店舗によっては深夜に1人業務になる可能性があり、少し危険な場合もあるので注意しましょう。
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