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2020/01/09(木) 配信
工場の仕事では、さまざまな勤務体系のなかから自分に合った働き方を選べる場合が多いです。そのため、日勤でしっかり働いている人もいれば、都合に合わせて夜勤で働いている人も少なくありません。ただ、夜勤に関しては、あまり良くないイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、工場で夜勤をするメリットやデメリットを解説し、夜勤で働くうえでのコツなども紹介します。
工場での夜勤には、どうしても「きつい」や「大変」などといったイメージが付きまといがちです。もちろん、夜を徹して働くことは、決して楽なものではありません。しかし、工場の夜勤には良いところもたくさんあります。ここでは、そんな夜勤のメリットとデメリットを詳しく解説します。
工場での夜勤のメリット
工場での夜勤のメリットは、何といっても効率的に稼げるという点が第一に挙げられます。夜勤の場合、時給は日勤の1.25倍で働くことができます。そのため、同じ時間働いていても、時給が高い夜勤なら日勤より効率的に稼ぐことができるのです。また、お金を稼ぎやすいだけではなく、夜勤はお金を貯めやすいという側面もあります。夜勤で働くことになると、日中は寝ていることが多くなります。その分、必然的にお金を使う機会が少なくなり、しかも時給単価が高いことも相まって、日勤で働くより貯金をしやすいというメリットがあるのです。
特に朝が苦手な人にとって、夜勤のメリットはさらに大きなものになるといえます。夕方や夜から仕事が始まる夜勤なら、朝早く起きる必要がないため、朝が苦手でも無理なく仕事に臨むことができます。加えて、もともと夜型の人であれば、自分の生活リズムに合わせて働けるので、むしろ日勤より働きやすいという場合も少なくありません。騒がしいことが多い昼間とは違って、夜は人々が寝静まる時間でもあります。そのため、夜勤で働くと、日勤より静かな環境で活動できることも多くなります。そのことも、夜勤で働くメリットのひとつだといえるでしょう。
工場での夜勤のデメリット
工場での夜勤にもデメリットはあります。たとえば、体調面の不安です。特に夜勤で働くことに慣れていない場合、深夜に働くことで生活のリズムが崩れてしまうことがあります。生活習慣が劇的に変われば、体調を崩してしまうことも十分に考えられます。もちろん、夜の生活に慣れてしまえば問題なく働ける場合が多いでしょうが、慣れる前に体調を崩してしまうこともあるため、特に最初のうちは十分に気をつけながら仕事を続ける必要があります。
また、睡眠のサイクルが変わってしまうと、自律神経のバランスも乱れてしまいがちです。その結果、寝不足になりやすくなったり、昼間に眠れなくなったりなど、生活のうえでのデメリットを感じることも少なくありません。寝不足のまま勤務に就いていれば、仕事中に眠くなってミスをしやすくなる場合もあります。
もちろん、夜勤で働いていれば、日中は基本的には自由な時間として過ごせます。ただ、睡眠時間を確保するため、昼間は寝る時間としてあてなければいけないことも多く、夜勤で働いている間は日中に活動するのは難しくなるでしょう。友人や家族との時間も合わせにくいので、すれ違いが起きやすいという点も夜勤のデメリットです。
そもそも夜勤とは、22時~翌5時までの時間帯に働くことをいいます。ただ、夜勤での働き方は、勤務する工場によって異なる場合も多いです。いろいろな働き方があるので、自分の都合に合った働き方ができる職場を探すことができるのが夜勤の良いところでもあります。ここでは、工場での夜勤の種類について紹介します。
種類1:2直2交替型
工場での勤務では、夜勤専従で働ける場合もあれば、日勤と組み合わせながら夜勤でも働いていくという働き方もあります。2直2交替型というのは、工場の休み時間をはさんで、日勤と夜勤という2種類のシフト制で働いていくという勤務形態のことです。数ある工場でのシフトのなかでも、2直2交替型はもっともシンプルな勤務体系とされています。
たとえば、日勤が7~16時という勤務時間だった場合、夜勤は16~25時の間で働くといったように、休みをはさみながら日勤と夜勤を交互にこなしていくというのが2直2交替型の基本的な働き方です。この場合、夜勤の場合でも25時には勤務が終わります。そのため、夜勤をはさんでも昼夜が大きく逆転せずに済むというのが2直2交替型のメリットです。
ただ、工場の繁忙期には残業が増える場合があることには留意が必要です。夜勤で残業することになれば、終業時間が明け方などにずれ込むこともあるため、結果的に昼夜が逆転するような生活になってしまうこともあります。このように、繁忙期とそうでないときの忙しさに差が出やすい働き方ではありますが、基本的には土日が休みとなり、生活のリズムを保ちながら仕事を続けやすい夜勤の種類だといえます。
種類2:3直3交替型
主に24時間稼働の工場では、3直3交替型という勤務体系が採用される場合が多くなっています。3直3交替型というのは、24時間を3つの時間帯に分け、それぞれにシフトを振り分けるという勤務体系のことです。たとえば、日勤が7~16時、夕勤が15~24時、夜勤が23~8時などといったようにシフトが分けられます。それぞれのシフトが1時間ずつ被っているのは、その時間を利用して引継ぎが行われるからです。引継ぎの時間を設けておくことで、常に仕事を回し続けることができ、24時間滞りなく工場を稼働させ続けることが可能となります。
2直2交替型と比べると、夜勤となる時間が多くなるため、このタイプの働き方では収入面でのメリットが大きいといえます。就業時間になれば次の人と交代になるため、残業することが少ないという点もメリットといえるでしょう。また、3つのシフトに振り分けられるため、2直2交替型と比べて一緒に勤務する人数は少なめです。ただ、3直3交替型では、昼勤務や夕方勤務、そして夜勤と、さまざまな時間帯のシフトをこなしていかなければなりません。その結果、生活のリズムを整えることがむずかしく、体調を崩しやすいというデメリットがあることには注意が必要です。
種類3:4直3交替型
3直3交替型と同じように、4直3交替型という勤務体系も24時間365日稼働の工場で多く採用されているシフト制です。溶鉱炉や製鉄などの工場では、工場を一度ストップしてしまうと、再び稼働させるのに多大な経費と労力を払うことになります。そのため、24時間365日休まず工場を動かし続けなければならず、4直3交替型という勤務体系も、そのような工場で導入されるケースが多くなっています。
4直3交替型のシフトは、基本的には3直3交替型と同様です。つまり、シフトが3種類に分けられており、それぞれ1時間ずつ被るという体系になっています。日勤、夕勤、夜勤を順番に回していくという点も3直3交替型と同様です。ただ、4直3交替型では、作業員を4チームに分けてシフトを組むというところに大きな特徴があります。こうすることで、常に1つのグループが休みを取ることになるため、自分の休みをしっかり確保しながらシフトを回しやすいというメリットがあります。
ただ、その分だけ休みはランダムになるため、土日に決まった休みを取るようなことも基本的にはできません。土日における休日手当も付かないため、その点については十分に注意してシフトを組む必要があるでしょう。
ここではセル生産のメリットとデメリットについて解説します。
セル生産のメリット
深夜手当が適用される夜勤では、日勤の場合の時給から割増された単価で働くことになります。そのため、日勤と同じ時間、同じ仕事をしていても、夜勤のほうが給料は当然高くなります。しかも、夜勤で残業をした場合は、さらに効率的に稼ぐことが可能です。深夜手当のほかに、残業手当も付くため、より高い時給単価で働くことができるのです。
もちろん、残業ばかりでは体力的に厳しい面もあるため、シフトを組む際は自分の体調と相談しながら適切に仕事をこなしていく必要があります。工場によっては、勤続年数や昇給によって手当が増えることもあるため、待遇の良い工場を選んで働くということも効率的に稼ぐコツのひとつです。一方、残業の多い工場を敢えて選んで、短期間でしっかり稼ぐというのもひとつの方法でしょう。
いずれにしても、手当の金額や残業の多さなどは工場によって異なります。工場で働く場合は、事前にそれぞれの工場の規定や特徴をしっかり把握して、自分に一番合っているところを選ぶようにするのがポイントです。
高収入を狙うなら、夜勤はもっとも効率的な働き方のひとつだといえます。ただ、生活リズムが崩れやすいため、夜勤という働き方は体調面での不安を抱えやすいという側面もあります。深夜や早朝は眠気から集中力も途切れやすく、慣れていないと重大なミスを犯してしまうことも少なくありません。それだけに、夜勤で働くうえでは、その心得をしっかり理解しておくことが大切です。ここでは、夜勤で働くためのコツを具体的に3つ紹介します。
コツ1:日中にしっかり睡眠を取る
夜勤を続けるうえでは、まず睡眠の問題を解決することが第一です。深夜や早朝に働く夜勤では、当然夜の時間帯に就寝することはできず、睡眠時間は日中に確保するのが基本となります。しかし、これまで普通の生活リズムで過ごしていた人は、日中に寝ようと思ってもなかなか眠りに就けず、十分な睡眠時間を確保できないということも珍しくありません。昼間の生活に慣れている人が日中に眠るためには、しっかりした対策を取ることが大切です。
まず、日中に睡眠を取るうえでは、夜と同じような環境の部屋で眠るのが一番です。遮光カーテンなどを利用して、日光をしっかりと遮断しましょう。暗い環境を作ることで、睡眠の質を向上させることができます。日中は野外の騒音も気になりがちですから、耳栓をするなどしてなるべく静かな環境を作ることも大切です。明け方に帰宅することが多いなら、なるべくサングラスやマスクをして日光を浴びないようにすることも効果的です。太陽光を浴びないようにすることで、体が眠る態勢を整えやすくなり、安眠につながります。
夜勤では、特に睡眠の問題から体調を崩しやすいという側面があります。それだけに、なるべく質の高い睡眠を取ることで、体調を崩しにくくしておくことが何よりも重要なのです。日中にやりたいことがあっても、まずは睡眠時間を優先的に確保しましょう。人間は昼に活動して夜に眠るというリズムが身についているので、昼間でも夜のような環境を作っておけば質の高い睡眠を確保することも可能です。仕事中に眠くならないためにも、午後5時くらいまでに眠っておくとより効果的です。
コツ2:休憩時間に仮眠を取る
日中にしっかり睡眠を取っていたとしても、仕事をしている夜に本能的に眠くなってしまうことも少なくありません。どうしても眠い場合は、無理して起きているのではなく、休憩時間になったらなるべく仮眠を取りましょう。20~30分程度の仮眠でも、体を休めることで眠気が覚めやすくなります。
仮眠を取る場合は、必ずしも眠りに落ちる必要はありません。目を閉じているだけでも体を休めることになるので、仮眠を取ることが難しい場合は目を閉じてゆっくり頭を落ち着かせてみましょう。横になれない場合でも、目を閉じることなら座ったままの状態でもできます。机に顔を伏せるだけでも良いので、眠いときは休憩時間を利用してしっかり体を休めることが大切です。
ただし、なかなか眠れなくても焦ってはいけません。焦るとさらに眠れなくなってしまうため、落ち着いて目を閉じてリラックスするように心がけましょう。それだけでも、脳や体は休息状態に入るので、休憩中という短い時間でも十分に休まります。
コツ3:眠気解消法を知っておく
夜勤として働いていると、どうしても勤務中に眠くなってしまうことがあります。そのため、眠くなったときのための眠気解消法を知っておくと何かと便利です。もし、勤務中に眠くなってしまったら、まず体を積極的に動かしてみましょう。立ちながらでも体を動かせる方法があります。つま先立ちの状態になって、かかとを上下に動かすという方法です。こうすることで、ふくらはぎの筋肉を動かせるため、全身の血流が良くなって体が活性化されやすいという効果があります。
また、息を長めに止めてみるというのも眠気対策のひとつです。息を止めることで脳が酸素の取り入れを優先するので、眠気覚ましに効果的とされています。ほかにも、メントールを塗ったり、ツボを押したりするのも眠気解消につながります。メントールは、特に首のまわりに塗るとリフレッシュ効果も加わるので一石二鳥です。ツボ押しは、手のひらのまんなかから指先に向かって、少し強めにゆっくりと押すのが効果的です。手のひらには眠気に効果的なツボがたくさんあるので、眠気を感じたら少し痛いくらいの強さでツボを押してみましょう。
眠気覚ましとして、仕事の合間にガムをかんだり、コーヒーを飲んだりするのも効果のある方法です。口を動かしたり、カフェインを摂取したりするのは眠気の解消につながります。お茶にもカフェインが含まれているものがあるので、コーヒーが苦手ならお茶をこまめに飲むというのも有効な手段です。
深夜手当の付く夜勤は、日勤より効率的に稼ぐことができる働き方です。ただ、生活リズムや睡眠の面では難があるので、体調面に配慮した働き方を心がける必要もあります。また、工場によっても勤務体系が違うため、夜勤で働く際は工場選びにも気を配りたいところです。工場での夜勤の仕事を探しているなら、経験豊富な担当者に相談できる派遣会社「グロップ」にぜひ相談してみましょう。
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