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2019/12/02(月) 配信
工場勤務の求人では、「4勤2休」という働き方をよく耳にします。週単位での働き方の1つですが、数字だけ見れば1日少ないため不思議に思う人もいるかもしれません。具体的にはどのような働き方を意味し、働く人にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では、4勤2休の意味や年間休日、給与などの待遇、メリットやデメリットについて詳しく解説します。
4勤2休では文字通り、4連続勤務した後に2連休を取ります。実際のカレンダーより週の日数が減っていますが、これはそもそも6日間で1セットと考えるためです。そのため、決まった曜日が休日となるわけではなく、週を重ねるごとにずれていきます。月曜日から木曜日まで働き、金曜日と土曜日が休みとなったセットの後は、日曜日から次の水曜日まで働くといった具合です。
また、昼夜問わず稼働する工場勤務では、休みを挟んで日勤と夜勤を入れ替えることが多いです。夜勤のほうが時給が高いため、収入のバランスを合わせるなどの理由があります。4勤2休もその1つで、4連続の日勤を経て2連休を取った後は4連続の夜勤となります。次の2連休の後はまた4連続の日勤で、以降はこの繰り返しです。
4勤2休では1サイクル6日のうち2日、つまり1年の3分の1が休みとなるため、年間休日数は単純計算で121~122日程度です。大型連休などでさらに休日が増えるケースもあります。一方、土日祝日が休みの一般的な会社員の場合、年間休日数は117~121日程度です。こちらも年末年始などを考慮すると、もう少し多くなります。つまり、日付こそ不定であっても、日数としては一般的な会社員と同程度の休日が確保されています。
ただし、働くサイクルが決まっているので年間休日数こそ割り出しやすいものの、固定ではない点には注意しなければなりません。そもそも4勤2休などの工場での働き方は、24時間稼働する工場のペースに人間のほうを合わせるためのものです。そのため多くの場合、決まった日に休むことは難しくなっています。
派遣で工場勤務をする場合、給料は時給をもとに計算します。そのため、時給こそ職場によって異なりますが、ほとんどの場合は時給×勤務時間の式でおよその月給を計算することが可能です。また、工場勤務に多い夜勤や残業には、それぞれ時給の1.25倍以上の手当を出すことが定められています。深夜手当が適用される時間帯は夜22時~翌朝5時です。休日出勤があれば時給の1.35倍程度の休日出勤手当があるほか、月に3万円程度までの交代勤務手当が出る職場もあります。
例えば、時給1400円で8時間労働を月に20日行ったと仮定すると、一般的な4勤2休勤務での月給は約24万円です。夜勤以外の手当が出れば、さらに給料を上げられます。同条件の日勤者の月給は約22万円、夜勤者は約26万円です。
工場での4勤2休の働き方は、土日休みの人から見ればイレギュラーに映るかもしれません。しかし、その特徴を反映したメリットも多くあります。ここでは、4勤2休だからこそのメリットを紹介します。
給料が良い
夜勤を含む4勤2休の工場勤務は、深夜手当や残業手当などの手当がつきやすい環境です。そのため、派遣社員でも日勤のみの人より給料が高くなる傾向にあります。日勤の時給が1400円である場合、深夜手当をつけた際の時給は1750円です。休みを挟んで日勤と夜勤を交互に行うため、時給が高くなる機会が安定的に回ってきます。夜勤と合わせて考えれば、派遣社員の中でも時給相場が高めの職場です。
実際に4勤2休で働いている人の多くは、給料の高さを一番のメリットに挙げています。業務内容が多少ハードでも、給料が高いから頑張れるという人も少なくありません。頑張った分、しっかり給料に反映される環境です。このように、4勤2休の給料はモチベーションを左右するほどの水準となっています。
連休や平日休みが取れる
休みの取り方の1つである週休2日制は毎週2日の休みがある完全週休2日制とは異なり、2日休みの週が月に1度以上あれば成立します。そのため、実際は2連休が珍しい人も少なくありません。一方、4勤2休では通常のサイクルの一環として2連休を取れます。土日休みのサラリーマンと似てまとまった休みになるので、プライベートの時間を確保したい人にもおすすめです。4勤2休の休日数は年の3分の1、月単位では10日ほどとなるため、曜日次第では土日休みよりも1カ月の休日数が多くなります。
また、サイクルによって土日に限らず、平日休みになることもあります。観光地などが空いているほか、市役所へ行く用事なども済ませやすいため便利です。平日日中の空いている電車で出かければ、人の多い土日よりも得をした気分になれます。
仕事のメリハリがつく
4勤2休は、4日出勤すれば2日休みとなるシンプルな働き方です。土日休みの職場と比べて休みまでのスパンが短いため、休みに向けて仕事を頑張れます。高い給料とまとまった休みでプライベートも充実させやすい環境なので、常にリフレッシュして次の仕事へ気持ちを切り替えやすくなっています。
また、休日を挟んで日勤と夜勤が入れ替わり、働き方まで大きく変わる環境はさほど多くありません。仕事上でも常に新鮮味がある、メリハリがつけやすい働き方といえます。サラリーマンの中には職場と自宅をルーチンワークのようにはしごする生活を送り、退屈している人もいます。その点、4勤2休の働き方は時間の使い方まで大きく変わるため、会社勤めでは同じく退屈しそうな人におすすめです。
4勤2休の働き方は珍しいため、メリットだけでなくデメリットも存在しています。メリットはさまざまな要素から成り立っていたのに対し、デメリットはいずれも時間の使い方によるものです。4勤2休だからこそのデメリットとはどのようなものか押さえておきましょう。
生活が不規則になる
4勤2休では、休みを挟んで日勤と夜勤を交互に行うのが基本的なサイクルです。起きている時間がバラバラになるため、どうしても生活リズムが崩れやすくなります。人間は人それぞれ約24時間周期の独自の体内リズムを持っており、太陽の光を受けて昼は活動的に、夜は休息を取ろうとします。体内リズムは免疫や代謝など健康面にも関わるため、昼夜逆転の生活サイクルに慣れないと身体に悪影響を及ぼしかねません。具体的には、悪化すると自律神経の乱れや不眠症などにつながります。慣れるまでは健康状態に注意しましょう。
コンビニのアルバイトなどで身体が夜勤慣れしている人などにとっては始めやすい働き方です。体内リズムを合わせる体内時計は実際の時刻との差を埋める機能もあるため、慣れれば4勤2休のリズムに合わせることもできます。
土日休みの友達と予定が合わない
土日休みの会社に勤める人とは一週間のサイクル自体が異なるため、会社勤めの友人が多い人にとっては予定を合わせづらく、やきもきする環境かもしれません。ただし、サイクルによっては土日に休めることもあります。2連休のうちの1日が土日となるサイクルは月に1度程度のペースで巡ってくるため、必ずしも予定を合わせられないわけではありません。
とはいえ、特に家族がいる場合、家族との予定が合わないことがストレスにつながる恐れもあります。始める際は家族とよく相談しましょう。家族の理解が得られた場合は観光地などが空いている平日に家族で過ごせる時間を持てるなど、かえってメリットに転じるケースも多いです。休みのサイクルが一般的なカレンダーと異なる点にだけは注意しておきましょう。
4勤2休で働く仕事は、探せば多くの募集がすぐにでも見つかります。珍しい勤務形態という点だけでなく、工場勤務ならではの特徴もあるため、ポイントを押さえて探すのが大切です。ここでは、4勤2休の仕事を探す際の具体的なポイントを紹介します。
自分の体力や年齢を考慮する
4勤2休という働き方は、休みも多く給与も良いため魅力的です。とはいえ、生活リズムが安定しないので、体力や年齢と相談する必要があります。求人自体は20~50歳まで、幅広い年齢層に向けて出されています。しかし、長い目で見れば、日勤と夜勤の繰り返しが負担となるかもしれません。自分の問題だけでなく家族との時間を確保できるかなど、さまざまな希望を満たせるかチェックしておきましょう。
また、一口に工場勤務と言っても、その業務内容はベルトコンベアなどで流れてくる部品を組み立てるライン作業から機械を操作するオペレーターまでさまざまです。いずれも人によって向き不向きは異なるため、求人の業務内容が自分に向いているか確認する必要があります。多様な仕事があるので、工場勤務を希望する人であれば多くは自分に合った業務を見つけられています。
拘束時間をチェックする
同じ4勤2休の勤務日数であっても拘束時間で見てみると、1日2交代制の12時間拘束と3交代制の8時間拘束の2つにさらに細かく分けられます。拘束時間は求人によって異なるので、事前によく確認しておきましょう。出勤から退勤までの合計である拘束時間が異なると、仕事そのものに向き合う時間、ひいては一日の中での時間の使い方まで変わってきます。
また、実働時間によっては残業手当の有無も変わり、給与額にも関わります。12時間拘束は単純に実働時間が増えるため稼ぎやすいですが、12時間からさらに超えて残らなければ残業手当が付かない工場も多いです。その場合、勤務時間のわりには稼ぎにくい構造になっています。不安であれば、事前に聞いておくと良いでしょう。
福利厚生や雇用形態をチェックする
一口に工場勤務と言っても、さまざまな福利厚生や雇用形態があります。多くの求人を比較しながら、自分に合ったものを選ぶのが良いでしょう。工場を設置する製造業は堅実な職種で、福利厚生も充実している傾向にあります。寮が完備されていることも多いため、職場とともに住宅を探している人も寝泊まりしながら働ける点は大きな魅力です。生活基盤が安定してお金も貯まりやすいので、希望する場合はぜひチェックしておきましょう。
工場勤務は仕事内容がしっかりと細分化および効率化されているため、派遣での求人も充実しています。メインとなる生産システムが動けば、あとは未経験の人材でもサポートできるようになっているのです。期間限定で働きたい場合も短期間に集中して稼げるため、堅実にまとまったお金が手に入ります。
工場勤務では生産ラインに合わせて、4勤2休以外にも独自の働き方を用意しています。いずれも標準的なカレンダーとは異なるものですが、それゆえに慣れれば働きやすさが目立ちます。代表的なものは以下の通りです。
4勤3休
4勤3休は、4勤2休の2連休にもう1日休みが増えた働き方です。4連続勤務すれば、常に3連休を取れます。3連休というまとまった休みが取れるので、休みの曜日が土日にあたる確率は4勤2休よりも高いです。土日休みの友人とも予定を合わせやすく、平日にも休みが取れるためプライベートが充実します。旅行などの大きな予定を入れやすいこともメリットです。
週休3日制を導入すると、ストレス軽減や生産性向上に効果的だという調査結果があります。休日となる曜日が決まっている会社での調査ですが、十分に休みが取れる点では4勤3休と同じです。2連休よりもさらに仕事に集中しやすくなり、メリハリをつけやすい環境となっています。仕事にもプライベートにも全力投球したい人におすすめです。
3勤3休
3勤3休は、4勤3休から勤務日を1日減らした働き方です。3連続勤務の後には3連休が控えているため、年の半分が休みとなります。4勤2休よりも休みが来るスパンが短く、連休も長く確保できる点が魅力です。4勤3休と同じく、1サイクルごとに毎回取れる3連休を有意義に使えるうえ、勤務日数が少ないので集中的に働けます。12時間拘束の工場であっても、精神的にも気が楽になることでしょう。
勤務時間が少ないため給与自体は4勤3休や4勤2休より少なくなりますが、3連休があればオフだけでなく副業などにも時間を使えます。そのため、仕事以外にやりたいことがある人におすすめです。4勤2休や土日休みでは年の3分の1程度だった休日数が年の半分にまで増えると、想像以上にゆとりがあります。
4勤2休は土日休みと同等以上の休みがあるうえ、夜勤手当の効果で給与も比較的高い、魅力ある働き方です。このような独自の週次サイクルを持つ働き方は工場勤務に多いので、興味があれば仕事探しを始め、web応募をしてみましょう。工場勤務の業務内容はさまざまなので、自身の希望や適性に合わせて選べば有意義に働けます。
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