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フォークリフトを上手に運転するには
技術がいる!5つのコツを大公開!

2020/01/08(水) 配信

フォークリフトを上手に運転するには技術がいる!5つのコツを大公開!

 フォークリフトは免許を持っていても運転するのがむずかしい乗り物です。特に狭い倉庫や工場での運転は、より正確な操作が求められるため、現場で作業するにあたってはしっかり運転の技術を身につけておくことが大切です。操作を誤れば危険を伴うこともあるのがフォークリフトの怖いところでもあります。そこで今回は、フォークリフトを上手に運転するためのコツについて解説します。

フォークリフトの種類をおさらい!

フォークリフトの種類をおさらい!

 フォークリフトという乗り物は、種類によって運転の仕方や上手に乗りこなすコツも変わってきます。そのため、運転のコツを身につける前に、まずはフォークリフトの種類をおさらいしておきましょう。

種類1:カウンターバランスフォークリフト
 カウンターバランスフォークリフトは、椅子に座りながら運転するタイプのフォークリフトです。通称「カウンターフォーク」と呼ばれ、比較的重い荷物を運ぶのに適したフォークリフトとされています。走行スピードが速いことに加えて、爪の上昇スピードもスムーズなため、素早い作業にも十分に応えてくれるフォークリフトです。ただ、運転手が座るスペースを確保するため、やや機体が大きめに作られており、その分だけ小回りが利きにくいという側面もあります。

 車体後部に重りが付いており、転倒しにくい構造になっている点にも注目です。このような構造によって、安全面に関しては不安なく運転できるようになっています。また、馬力のあるエンジンタイプと、駆動音が静かなバッテリータイプの2種類があることも、カウンターバランスフォークリフトの特徴です。その走行スピードの速さや重い荷物を運びやすいという特性から、物流や運輸など幅広い倉庫や工場で活躍しています。



種類2:リーチフォークリフト

種類2:リーチフォークリフト
 座って運転するカウンターバランスフォークリフトに対して、リーチフォークリフトは立って運転するタイプのフォークリフトです。運転手の座席部分を確保しなくて良いため、リーチフォークリフトは機体がやや小さめになっている点に特徴があります。また、タイヤが90度回転して小回りが利くように設計されているので、特に狭い倉庫や狭い工場などでの作業に適したタイプのフォークリフトだといえます。

 リーチフォークリフトは運転手の乗り降りも簡単です。乗ったり降りたりしながら作業する際も、リーチフォークリフトなら手間や時間をかけずにスムーズに次の作業に移行することができます。動力源はバッテリー駆動のみとなっているため、馬力の面ではやや劣る部分もありますが、排気ガスがでないため環境にも優しく作業することができます。

 また、動きの微調整ができることもポイントです。微調整できることによって、空間をより有効に使うことができ、狭い倉庫でもスムーズな動きができるようになっています。

フォークリフトを上手に運転できない主な原因

フォークリフトを上手に運転できない主な原因

 フォークリフトの運転は、普通の車の運転とは根本的に異なります。フォークリフトを上手に運転できないのは、単に慣れていないだけということもあるかもしれませんが、それ以上に車とは異なるフォークリフトの特性をしっかり理解していないことが原因のひとつです。以下、フォークリフトを上手に運転できない原因を、上限重量と急発進急ブレーキという2つの側面から探っていきます。

原因1:上限重量を把握していない
 フォークリフトというのは、一度にたくさんの物を効率的に持ち運ぶことができる機械です。しかし、それぞれのフォークリフトには、上限重量というものが設定されています。つまり、これ以上は物を持ち運べないという重量の上限があるということです。もちろん、重量上限を超えていても、フォークリフトを動かすことは可能です。ただ、上限重量を超えた状態でフォークリフトを動かすと、通常とは異なる動きになるため、スムーズに運転できなくなってしまうことがあります。そればかりか、フォークリフトの故障や事故につながる恐れもあるだけに、重量オーバーにはくれぐれも気をつけなければなりません。

 上限重量を把握していないことで発生するトラブルは、特にフォークリフトの運転に慣れてくると起こりやすくなります。運転に慣れると、何度も往復するのが面倒になって、一度にたくさんの荷物を運ぶようになりがちです。その結果、重量オーバーを起こして、スムーズに運転できなくなってしまうことがあります。フォークリフトをスムーズに運転するためには、適切な上限重量を把握して、正しいバランスで操縦することが大切です。また、運ぶ荷物によっても適切な爪があるため、爪の形を知っておくことも上手に運転するコツのひとつです。



原因2:急発進急ブレーキをしている

原因2:急発進急ブレーキをしている
 フォークリフトの運転が上手にできない人は、急発進や急ブレーキを頻繁にかけていることが多いです。フォークリフトを運転している最中は、どうしても前方の荷物ばかりに目が行ってしまいがちです。しかし、前方だけに視線を向けていると、周囲に積んである荷物などには意識が回らないため、ぶつからないようについ急発進や急ブレーキが多くなってしまいます。

 しかも、フォークリフトの運転は、倉庫や工場の狭い通路を通ることが多く、作業を効率的にこなすためにスピードを出すことも少なくありません。そうなると、ますます急発進や急ブレーキをする機会は増えてしまいます。急発進や急ブレーキが増えれば、荷物を落としたり、壊したりすることも多くなるので、フォークリフトを安全に運転できていないということになってしまうのです。

 フォークリフトを運転する際は、前方の荷物はもちろん、周囲の状況にもしっかり注意を向けておかなければ安全に運転することはできません。また、小さな通路を通ったり、狭い空間で作業したりする際は、フォークリフトの大きさを体感として把握しておくことも大切です。前と後ろだけではなく、横にも注意を向けられるようになれば、急発進や急ブレーキをする必要もなくなるので、より安全に荷物を運べるようになるでしょう。視界を広く保って、周りの人や荷物、機器などに対して余裕のある運転を心がけましょう。

フォークリフト上達のための運転のコツ3つ!

フォークリフト上達のための運転のコツ3つ!

 フォークリフトの運転にはコツがあります。そのコツを身につけることができれば、フォークリフトの上達も決してむずかしいことではありません。ここでは、フォークリフトの運転を上達させるために、特に知っておきたい運転のコツを3つ紹介します。

運転のコツ1:基礎を忘れない
 何事も、基礎を極めることはもっとも重要なステップです。フォークリフトの上達にも、基礎を忘れないことは何よりも重要です。いち早く腕前を上達させたいなら、遠回りなように見えても、まずはしっかり基礎を固めることから始めてみましょう。たとえば、フォークリフトを運転する際は、落ち着いてゆっくり操作することが基本です。急いでいるときでも、落ち着いてゆっくり操作することが上手に運転する一番のコツです。焦って操作すれば、機械の故障や怪我につながる恐れもあるので、いつでも乗り込む前に落ち着いてゆっくり操作することを意識しましょう。

 正しい姿勢を維持して、視点をキープすることも基礎中の基礎です。操縦している最中は、体が激しく揺れることもあります。その際、目線までぶれてしまうと、パレットを重ねにくくなったり、荷物を運びにくくなったりするので、正しい姿勢を維持したまま目線がずれないように気をつけましょう。もちろん、運転中は前方の荷物だけではなく、常に周囲をしっかり見て注意を向けておくことも大切です。そうすることで、急発進や急ブレーキが減るだけではなく、作業効率も向上させることができます。

 また、荷物を積んでいる際は、バック走行で運転することが多くなります。荷物を積んだ状態で前に走行すると、前方の荷物が視界の邪魔になって上手く運転できません。その点、バック走行なら視界をさえぎられることがないため、よりスムーズに運転できるようになります。もちろん、バック走行で曲がる際は、遠心力や加速で荷物が落下してしまうこともあるので、荷物から目を離さないようにすることも大切です。このように、基礎を忘れずに運転できれば、より安全かつスムーズに作業ができるようになります。



運転のコツ2:ハンドル操作

運転のコツ2:ハンドル操作
 フォークリフトを運転する際は、まず一般的な乗用車とはハンドルの操作性が違うことを意識しましょう。フォークリフトは後輪操舵といって、方向転換する際に後輪が主体的に動きます。そのため、ハンドルを必要以上にきれば、後輪が振り回されて外輪差も大きくなってしまいます。外輪差が大きくなるということは、曲がるときに大回りするということです。そうなれば、誤って車体や荷物を壁などにぶつけてしまうこともあるだけに注意が必要です。フォークリフトのハンドル操作は、一般的な乗用車とは感覚も操作性も異なるので、まずは後輪操舵による外輪差を意識して、必要以上にハンドルを切らないように気をつけて運転しましょう。

 フォークリフトは、ハンドルを小さく切るだけでも十分に曲がることができます。ですから、方向転換する際は少ない回転で旋回し、大きく回転させ過ぎて急旋回しないように意識することも大切です。フォークリフトのハンドルは、その独特の操作性に慣れるのに時間がかかりますから、最初は小刻みにハンドルをきるようにしておくと安心して運転できます。小回りが利くという特性を生かすためにも、曲がり角を超えたらすぐに小さめにハンドルをきるようにすると効果的です。



運転のコツ3:ブレーキ操作

運転のコツ3:ブレーキ操作
 フォークリフト上達のためには、ブレーキ操作のコツを身につけることも欠かせません。まず、フォークリフトのブレーキは、前進しているときと後進しているときで利き方に差があります。後進しているときのほうがブレーキは利きやすく、また荷物が重いほどブレーキも効きやすくなる傾向があります。この特性を理解していないと、いざというときに止まり切れなかったり、逆に止まり過ぎてしまったりして、事故や荷物の破損につながってしまうこともあるので注意しましょう。

 また、フォークリフトのブレーキは、足元のブレーキを踏むだけではなく、前後進のレバーを適切に使うことでも可能です。たとえば、後進しているときにレバーを前方に倒せば、ブレーキを踏まなくても車体を止めることができます。むしろ、足元のブレーキを使うより、レバーを倒す加減で調節したほうが、丁寧な減速や停車ができる場合もあるので、レバーの操作に慣れてきたらブレーキにも適宜レバーを使ってみましょう。もちろん、ブレーキを踏むにしろ、レバーを使うにしろ、荷物を安全に扱うためには、なるべく急ブレーキにならないように丁寧に操作することが大切です。

フォークリフト上達のためのリフトのコツ2つ!

フォークリフト上達のためのリフトのコツ2つ!

 フォークリフトを上手に乗りこなすためには、単に車体を操作できるだけではなく、リフトを使って荷物を上手に運搬できるかどうかも重要です。そのため、運転のコツだけではなく、リフトのコツもしっかり身につけておく必要があります。ここでは、フォークリフト上達のためのリフトのコツについて解説します。

リフトのコツ1:パレットの使い分け
 フォークリフトで荷物を運搬する際は、パレットと呼ばれる「すのこ状の板」に爪を差し込んで持ち上げるというのが基本です。ただ、パレットは材質によって特徴が変わってきます。そのため、安全に運ぶためにも、荷物や現場に合わせて準備されているパレットを適切に使いこなすことが大切です。パレットの種類は、主に次の3種類に分けられます。

 まず、木製パレットです。木製パレットは、重い荷物に耐えやすいという特徴があります。壊れにくく、丈夫である一方、木材で作られているため湿気に弱いという特性を持っています。次に、合成樹脂製パレットです。合成樹脂製パレットは、湿気に強く、耐久性に優れているという特徴があります。湿気が多いところでも使用が可能であるため、さまざまな工場で広く採用されているパレットです。

 最後に、金属製パレットです。金属製パレットは、3種類のなかでもっとも壊れにくいパレットとされています。長期間の使用にも耐えられるうえ、耐久性にも優れていることから、航空輸送の現場など、気温や気圧が激しい現場でよく使われるパレットです。フォークリフトで荷物を運ぶ際は、こうしたパレットの特性をしっかり理解しておくことが大切です。また、誤ってパレットから爪が外れてしまわないように、パレットに爪を差し込む際はフォークの根元までしっかり差し込むことも意識しましょう。



リフトのコツ2:リフト操作

リフトのコツ2:リフト操作
 リフトの操作においては、まず爪を平行に保つことを意識することが大切です。特に走行中に爪の角度が平行になっていないと、途中で爪からパレットがずれ落ちてしまうこともあるので気をつけましょう。角度だけではなく、爪の幅も一定に保っておく必要があります。爪の幅が狭すぎると、パレットの差し込み口との位置関係がずれて、爪を上手く差し込めなくなってしまいます。一方、爪の幅が広すぎると、今度は旋回するときに小回りが利かなくなるので、常に一定の幅を保てるように意識しておきましょう。

 安全に荷物を運搬するためにも、爪をパレットに抜き差しする際はゆっくり行うことも大切です。爪の角度が平行になっていないと、誤って製品に爪を突き刺してしまうこともあります。ゆっくり抜き差しすれば、たとえ角度が多少平行からずれていても、そうしたトラブルを防ぐことができます。荷物の上げ降ろしは2段階に分け、速度を落としてから行うのが基本です。上げ降ろしの際は特に荷物が落下しやすいので、細心の注意を払って作業することを心がけましょう。

 リフト操作では、動きながらリフトを上げたり、リフトを下げながら走行したりするのは避けるべきです。同時に操作すれば、作業は効率化できるかもしれませんが、その分だけ安全性は低下してしまいます。フォークリフトの運転では、何より安全を重視することが大切です。そのため、走行やリフトアップは、それぞれ1つずつ丁寧に操作するのが基本です。荷物を持ち上げる際なども、リフトを数回に分けて操作するなど、安全に配慮したリフト操作を心がけましょう。

丁寧で安全な運転を心がけよう!

丁寧で安全な運転を心がけよう!

 フォークリフトの運転は、普通の車を運転するのとは異なる部分も多いです。そのため、スムーズに運転するためには慣れも必要になります。ただ、慣れれば慣れるほど、丁寧で安全な運転は疎かになりがちでもあります。フォークリフトは、安全を第一に考えて運転するのが基本です。そうすることが作業の効率化にもつながるので、まずはコツをしっかり押さえて、丁寧かつ安全に運転するように心がけましょう。

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