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溶接の資格の種類って?
必要な資格を取得して仕事に活かそう!

2019/10/16(水) 配信

溶接の資格の種類って?必要な資格を取得して仕事に活かそう!

 有機溶剤作業主任者とはどのような資格なのでしょうか。有機溶剤作業主任者は高いニーズがあり、仕事にも活かしやすいところが魅力の資格です。しかし、どのような仕事をするのかよく分からないという人も多くいるでしょう。ここでは、有機溶剤作業主任者の仕事内容や資格の取得方法などについて説明していきます。有機溶剤作業主任者の資格について気になる人はぜひ参考にしてみてください。

溶接の資格にはどんなものがある?

溶接の資格にはどんなものがある?

 種類が多いとされる溶接の資格にはどんなものがあるのでしょうか。一つひとつピックアップして、特徴や取得の条件などを見ていきましょう。

アーク溶接作業者
 アーク溶接とは、 アーク放電という放電現象を用いて金属同士をつなぎ合わせる方法です。この仕事をするためには、アーク溶接作業者という国家資格を取る必要があります。アーク溶接が求められるのは、一般的な建設現場を始め、鉄工所、自動車工場、鉄道関係、造船所といった金属を扱う製造業界です。作業においては、感電や火災のリスクを防ぐ正しい知識と技術が欠かせません。そのため、工場の事業者はアーク溶接に携わる従業員に対して、アーク溶接特別教育を受講させることが法令で義務付けられています。実はこの特別教育を受講することこそ、アーク溶接作業者になれるターニングポイントなのです。

 言い換えると、特別教育を受講さえすれば誰でもアーク溶接作業者の資格を取得できるようになっています。資格は、満18歳以上なら性別、学歴、職歴などに関わらず取得可能で、合格率はほぼ100%です。11時間の学科と10時間の実技を受ければ取得できるため、比較的に難易度の低い資格といえるでしょう。さらに有利な点として、アーク溶接作業者の資格には更新の制度がありません。有効期限がないため、一度手にすれば一生使える資格なのです。プロの溶接工として活躍できるチャンスは、アーク溶接作業者の資格を取ることから始まるといっても過言ではないでしょう。



ガス溶接技能者

ガス溶接技能者
 ガス溶接とは、ガスバーナーを使って金属を溶かし、つなぎ合わせる技術です。防護マスクをかぶって火花を散らしながら溶接する作業員の姿を、鉄工所や建設現場などで見かけることは珍しくないでしょう。彼らはガス溶接技能者と呼ばれ、ガス溶接の仕事をするために必要な国家資格を持った人たちです。ガス溶接では、可燃性のガスや酸素を安全に取り扱うことができるように、専門的な知識や技能が必要とされています。そのため、資格を取得した人でなければガス溶接の仕事に携わることができないルールになっているのです。資格を取得するにはガス溶接技能講習を受講し、修了試験を受ける必要があります。

 講習は、学科1日と実技1日の計2日間のみで、18歳以上なら誰でも受講可能です。受講内容は「ガス溶接等の業務のために使用する設備の構造及び取扱いの方法に関する知識」「ガス溶接等の業務のために使用する可燃性ガス及び酸素に関する知識」「関係法令」などです。ガス溶接技能者の資格を持っていると、鉄鋼を取り扱う幅広い分野での就業に役立ちます。たとえば、造船所、自動車工場、鉄工所、建設現場など様々な職場で活躍できる可能性が広がり、やりがいも得られやすいでしょう。資格取得のハードルも低いので、挑戦してみる価値は十分にあります。



ガス溶接作業主任者

ガス溶接作業主任者 
 ガス溶接作業主任者は、ガス溶接を進めていくための作業方法を決定し、現場で作業員の指揮をとる責任者としての国家資格です。アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を使用して溶接を行う場合、事業者はガス溶接作業主任者を選任する義務があります。そのため、さまざまな工場や製造所などでニーズの高い資格といえるでしょう。資格を取得するには、ガス溶接作業主任者の試験に合格しなければなりません。受験資格は不問だが、資格の取得には・ガス溶接技能講習を修了した者で、その後ガス溶接等の業務に3年以上従事した経験を有する者・大学または高等専門学校において、工学または化学に関する学科を専攻して卒業した者で、その後1年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有する者 といった要件を満たす必要がある。

 ガス溶接作業主任者はあくまでも指揮をとる立場なので、資格試験では実技がなく、学科のみであることが特徴的です。試験では、ガス溶接の業務や法令に関する知識が問われます。また、アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置、可燃性ガス、カーバイド、酸素などに関する専門的な知見も評価の対象になります。合格ラインを越えるためには、総得点で60%以上、各科目ではそれぞれ40%以上の得点率が必要です。合格率は約85%となっており、それほどハードルが高い資格とはいえませんが、確実に合格をめざすならしっかりと試験対策に取り組むことが重要です。



PC工法溶接技能者

PC工法溶接技能者 
 PC工法溶接技能者は、PC工法による溶接の知識と技能が認定された民間資格です。PC工法とは、プレキャスト鉄筋コンクリート工法のことを示します。具体的には、建物の骨格となるコンクリート部材を事前に工場で製造し、現場に持ち込んで組み立てる工法です。この資格には、PC工法アーク溶接技能者と、PC工法半自動溶接技能者の2種類があり、それぞれに応じた知識と技能が認められることになります。資格所有者になると、単に溶接作業を行うだけでなく、工事計画や現場監理に携わることも可能です。しかし、PC工法溶接技能者の評価試験は、平成29年度から中止されています。

 それまでは日本溶接協会によって認定されていた資格でしたが、中止以降は資格の取り扱いがプレハブ建築協会に移行しています。そのため、これからPC工法溶接技能者の資格取得をめざしたい人は、プレハブ建築協会に問い合わせをすることが賢明です。新規で資格を取得する場合、プレハブ建築協会が開催する「PC工法溶接技能者資格認定講習会」を受講する必要があります。すでに資格を持っている人も、3年間の有効期限の更新手続きはプレハブ建築協会を通すことになります。いずれにせよ、PC工法溶接技能者は高い専門性が特徴なので、資格を手にすることで溶接工としてのキャリアアップにつながるでしょう。



ボイラー溶接士

ボイラー溶接士 
 ボイラー溶接士は、溶接技術を使ってボイラーの製造や改造、修理を行う際に必要な国家資格です。ボイラーとは、燃料を燃焼させて水蒸気や温水などの熱を発生させる装置で、発電や動力として活用されるものです。労働安全衛生法の規定によって、ボイラーや圧力機械などの溶接を行う場合、ボイラー溶接士の資格がなければ携わることはできません。そのため、溶接分野の中でも高い専門性を誇る資格といえます。資格においては、普通ボイラー溶接士と、特別ボイラー溶接士の2種類があり、それぞれ作業できる領域が異なります。

 普通ボイラー溶接士では、第1種圧力容器やフランジ、管台の溶接に携わることが可能です。この資格取得の試験を受けるためには、溶接(ガス溶接・自動溶接を除く)の実務経験が1年以上必要となります。一方、特別ボイラー溶接士は、普通ボイラー溶接士を取得してから1年以上の実務経験を積むことが受験の条件です。特別ボイラー溶接士は、普通ボイラー溶接士よりも経験が問われるだけに、資格を取得すればあらゆるボイラーの溶接に従事することができます。いわば溶接のプロフェッショナルとして、ボイラーを取り扱うさまざまな製造工場や発電所など、幅広い分野での活躍に期待できるでしょう。



溶接管理技術者

溶接管理技術者 
 溶接管理技術者とは、溶接に関する技術と知識に加え、施工計画や作業管理の能力がある技術者を認定する民間資格です。官公庁からの工事を受注する際には、この資格所有者の常駐が必須とされています。機械工場や化学プラント、エネルギー施設など多岐にわたる現場でも、溶接管理技術者のニーズは少なくありません。資格は、2級、1級、特別級に分かれており、それぞれの等級によって対応できる業務の範囲が異なります。2級では、溶接作業の基礎的な業務における監督や指導、施工管理などが可能です。1級では、2級の業務と合わせて特定の技術に関わる施工管理など、より専門的な仕事を担うことができます。

 特別級になると、2級と1級の業務範囲に加えて、溶接作業全般における監督や指導、計画、品質管理など、統括的な職務に就くことが可能です。それぞれの試験で筆記試験と口述試験が実施され、等級に見合った知識と能力が評価されることになります。特別級では、筆記試験がさらに2つに分かれており、難易度が一層増します。各等級ともに、受験料は筆記試験と口述試験が別々にかかり、合格した場合も登録料が必要です。乗り越えるハードルがいくつも用意されていますが、だからこそ取得することに価値のある資格といえます。



溶接作業指導者

溶接作業指導者 
 溶接作業指導者とは、溶接現場の指導者として作業工程や溶接設計などの業務を統率するための民間資格です。溶接技能者と溶接管理技術者の橋渡し的な役割を担いつつ、全体のまとめ役として現場の作業を導いていく存在だといえます。指導を行うにあたり、必ずしも資格取得の義務はありませんが、溶接の高い知識やスキルを証明できる資格です。溶接指導者としてのキャリアを目指すなら、取得することが有利な選択であることは間違いないでしょう。資格取得の条件は、満25歳以上で、溶接技能資格を所有していなければなりません。

 また、一定の実務経験(詳細は、日本溶接協会のWEBサイトをご確認ください。)も必要で、区分にもよりますが、おおむね3年以上の経験が求められます。さらに、日本溶接協会が開催する3日間の講習を受講し、そのあとの学科試験に合格することが資格取得への道のりです。合格率はほぼ100%となっており、基本的に講習をしっかりと受講さえすれば合格は難しくありません。溶接作業指導者は、機械でオートメーション化できない現場では極めて重要なポストです。資格を取得することで、プロの溶接スタッフを取りまとめるリーダーとしてのやりがいも手にすることができるでしょう。

どの溶接の資格を取得したらいいの?

どの溶接の資格を取得したらいいの?

 溶接の資格は、種類によってめざす方向性や活かせる場面が異なり、取得する難易度も変わってきます。そのため、今後のキャリアプランをイメージしたうえで、今の自分に必要な資格をしっかりと見極めて取得することが大切です。これから溶接の仕事を始めたい人は、アーク溶接作業者やガス溶接技能者から挑戦するのがよいでしょう。どちらも難易度はそれほど高くないうえに、さまざまな分野の溶接現場で資格を活かすことができます。

 1年ほど溶接の仕事を経験した人なら、アルミニウム溶接技能者やPC工法溶接技能者の資格をめざすことが有利です。取得すれば、より専門的な溶接技能者としてステップアップできるチャンスは少なくありません。さらに年数をかけて経験を積めば、ガス溶接作業主任者や溶接管理技術者、溶接作業指導者などの資格を持つことで、責任者としての立場にキャリアアップすることも可能です。あるいは、ボイラー溶接士の資格を取得すれば、よりハイレベルな溶接知識と技術を活かせる道も選べるでしょう。

溶接の資格を取得して転職を成功させよう

溶接の資格を取得して転職を成功させよう

 溶接の資格には、初めて溶接に挑戦できる基礎的なものから経験を積んだ専門的なものまで、たくさんの種類があります。その中から今の自分に合った資格を取得することで、活躍のチャンスを広げることは可能です。溶接の資格を活かせる仕事なら「クロップ」のWeb応募がおすすめです。キャリアアップにつながる溶接の資格を取得して、「クロップ」で転職を成功させましょう。

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