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2019/10/03(木) 配信
電子部品を組み立てたり組付けたりする業務は、ものづくりが好きな人にとっては興味深いでしょう。どのぐらいの給料がもらえるのか、資格が必要なのかどうかも知りたいところです。いいところだけでなく、デメリットにも目を向けておくと、働く際にギャップを感じなくてすむでしょう。本記事では電子部品の組み立て・組付け業務について幅広く解説を行っていきます。
この段落では電子部品の組み立て・組付けをする仕事の内容や給与について紹介していきます。
電子部品を組み立て・組付けする仕事の内容
大きな工場では、ベルトコンベアで流れてくる電化製品に対し担当を決め、複数で組み立て作業を行います。ライン作業であれば、それぞれが覚える作業が少なくてすむので、仕事内容はすぐに把握できるでしょう。作業の主な内容はネジを締めたり、シールを貼ったりする単純作業や、部品を組み付けるような少し難しいものもあります。1つの工程をマスターしたら、別の工程に回されることもあるでしょう。ベテランになると、すべての工程を理解しているため、欠員が出た際にはフォローを行うケースが多いです。
肉体労働ですので、体のケアは日々行う必要があります。ライン作業はひとりでも作業が遅れると、全体に影響をおよぼします。自分に与えられた仕事を時間内にやり遂げる、責任感が問われる仕事といえるでしょう。
電子部品の組み立て・組付けの仕事における給与
電子部品の組み立て、組付けの仕事はアルバイト、派遣社員、正社員など、いろいろな形態で募集されています。給与は、未経験者と経験者で変わってくるでしょう。エリアによっては、150円以上の時給差があったりもします。正社員もエリアや会社によって給料が大きく変わります。月給20万円〜35万円ぐらいが相場となるでしょう。
この段落では電子部品の組み立て・組付けの仕事について、メリット、デメリットを紹介していきます。
電子部品の組み立て・組付けの仕事におけるメリット
電子部品の組み立て、組付けの仕事のメリットは必要な知識や技術を入社後に教えてもらえるところです。入社前の段階では、特別な知識、経験、スキルはそこまで問われません。初心者であっても、大いにチャンスのある仕事です。ただし、製造に関する資格や知識を少しでも持っているのであれば、優遇はされるでしょう。フォークリフトや玉掛などの免許を持っていると、評価が上がる場合があります。
業務経験を積んでいくにつれて、仕事内容次第では溶接やハンダ付けなどの専門スキルを覚えられることもあります。これらの仕事をきっちりと習得できれば、手に職をつけられるでしょう。経験が長くなると、技術だけでなく、現場で働くスタッフの業務管理を学ぶ機会も増えます。また、製造業で役にたつ資格を取得するチャンスもあるので、いずれはより条件のよいところへの転職も狙えるでしょう。
自分が組み立てたものが実際にお店に並んでいるのを見ると、うれしい気持ちになる人が多いようです。作ったものが形になるのは、ものづくりの醍醐味といえるでしょう。工場勤務は夜勤もありますが、その分、夜勤手当や残業手当がつきやすいので、給料が大きく上がりやすいです。ある程度は自分のベースで仕事ができます。他人と競争しなくてすみ、接客業のような直接的なクレームも受けませんので、精神的にも安定して働ける仕事といえるでしょう。
組み立て、組付けの仕事をはじめとする製造業はかつて3Kと呼ばれ、「きつい」、「汚い」、「くさい」と表現されるほど、きびしい仕事でした。現代では技術が進歩してきた影響や働き方改革のおかげで、現場の環境は向上しています。むしろ、福利厚生は充実しているといえるでしょう。きれいな寮や社宅が用意され、住む場所のサポートをしている会社が多くあります。有給休暇なども他の仕事に比べて取りやすい傾向にあるようです。中小企業の工場であれば、相手先は大企業が多くなるので、それに合わせて休みを取る場合もよくあるでしょう。正月やゴールデンウィークなどは1週間以上休めることが期待できます。状況によっては、普通のオフィスワークのほうがよほど厳しい仕事といえるかもしれません。
電子部品の組み立て・組付けの仕事におけるデメリット
電子部品の組み立て、組付けの仕事はあまり大きな動作をしないので、体を動かしたい人からするとストレスがたまります。立ち仕事が多いため、足がむくむ場合もあるでしょう。仕事内容によっては8時間ずっと立ちっぱなし、という状況もあります。足を適度に動かしたり、むくみを予防する靴下を履いたりなど、なんらかの対応はとったほうがよいです。無理な態勢を取り続けると腰を悪くする場合もあるので、ストレッチは小まめにやるようにしましょう。
仕事内容によってはケガや事故に遭う可能性も否定できません。集中力が常にいるので、疲れがたまりやすくなるケースもあります。仕事は単純なものが多いですが、一通りの流れを覚えるのに苦労する業務もあります。工場によっては24時間フルで稼働しており、夜勤も発生するでしょう。夜勤があると生活が不規則になるので、睡眠が取りにくくなりがちです。寝不足になり、体調を崩す人もなかにはいます。夜勤に慣れればある程度は対応できそうですが、最初は少しつらいかもしれません。
コツコツと仕事に取り組むのが苦にならない人は電子部品の組み立て、組付けに向いています。自分なりのやり方を見つけ出し、工夫しながらものごとをやり遂げる努力が必要となるでしょう。すぐに飽きて集中力を切らすタイプだと、続けるのが少し難しいかもしれません。一度スイッチが入ったら、時間が経つのも忘れて作業するような人だとぴったりです。複雑な組み立てをするケースもあるので、手先の器用さに自信があれば、役に立つ場面は多いでしょう。
向上心があって、真面目な人にもおすすめの仕事です。組み立て、組付けの仕事にはレベルがあります。高いレベルほど作業が複雑になり、責任も問われることになるでしょう。より重要な部分を任せてほしい、と自分から志願できるような人に向いている仕事です。ただし、すぐに昇進できる仕事ではありません。最低でも数年の経験が必要となり、忍耐力が必要です。最初は自分があまり興味のないラインで仕事をすることもよくあります。
コミュニケーション能力も必須の仕事といえます。ライン作業はチームワークが大事です。なにかわからない点があれば、すぐに質問して確認しなくてはなりません。質問をするのが苦手だからといって、わからないまま作業をすると全体に迷惑をかけてしまいます。特に初心者で仕事に入った人はわからないことだらけですので、コミュニケーションを頻繁にとらなくてはなりません。それが苦になるような人だと厳しいでしょう。作業にある程度慣れてきたら、自分で考えて行動する自主性も問われてきます。
作業内容は比較的簡単なものが多いので、飲み込みの早さが肝心です。説明を聞いたらすぐに理解し、手早く作業を行える人だと重宝されるでしょう。ものづくりが好きかどうかも、当然ポイントになります。プラモデルや手芸が好きな人などに、向いている仕事です。自分が作っているものが、今後どうなっていくのか想像力を働かせられると、単純作業でも仕事が一気に楽しくなるでしょう。
電子部品の組み立て、組付けの仕事をする際に取得したい資格として「電子機器組み立て技能士」があります。この段落では電子機器組み立て技能士について詳しく説明していきましょう。
電子機器組み立て技能士の資格試験について
電子機器組み立て技能士は、電子機器の組立や修理に関するあらゆる技能を認定する国家資格です。試験は大きく分けて学科試験と実技試験に分かれます。どちらも都道府県職業能力協会が実施するものです。学科試験と実技試験の両方に合格しなくては、資格取得とはなりません。レベルは4段階で、特級、1級、2級、3級があります。レベルによって試験の内容は変わってくるため、自分の習熟度や経験に合わせて受けるようにしましょう。
学科試験では電子機器、電気、組み立て方、材料、製図などの理解が問われます。特級の場合はそれらに加えて、マネジメント的な要素が追加されることを覚えておきましょう。実技試験は制作などの作業を実施します。特級は制作だけでなく、計画立案の作業スキルも必要です。電子機器組み立て技能士は国家資格のため、高い知名度を誇ります。電子機器を扱う工場であれば、検定で培ったスキルがそのまま役立つでしょう。また、その技術は家庭でも使えます。例えば、家電製品やスマートフォンなどの軽微な故障ぐらいは、自分で対応できるかもしれません。お店に修理してもらうのではなく、自分の力で直すのにチャレンジしたい人も、電子機器組み立て技能士の資格取得を目指してみましょう。
電子機器組み立て技能士に受験資格はあるの?
電子機器組み立て技能士はレベルによって受験資格が異なります。3級に関しては実務経験不問ですが、2級になると実務経験が2年以上、もしくは3級に合格していることが条件です。1級になると、さらにハードルが上がります。7年以上の実務経験、もしくは2級合格後、2年以上経過していなくてはなりません。3級までしか合格していない場合は合格から4年以上の実務経験がないと1級は受験できない決まりです。特級は1級に合格し、5年以上の実務経験がいります。2級と3級に合格していても、特級の受験はできません。ただし、職業訓練校や学歴などによって、特級~2級に必要な実務経験の年数が変化する場合があります。
例えば、短大や高専などを卒業していると、実務経験が1年分短くなります。大学を卒業していれば3年分短くなるのです。2級の受験に関しては大学や高専などを卒業した時点で、実務経験が免除されるケースもあります。規定は細かいところがあるので、判断に迷うようであれば、都道府県職業能力開発協会に問い合わせを行うのが確実です。
電子機器組み立て技能士に合格するためのポイント
学科試験で出題される内容は電気機器に関するものと組み立ての技術がメインです。問題の数は等級によって違いはなく、全部で50問となります。ただし、試験の時間は等級が上になるほど長いです。3級は1時間ですが、特級になるとその倍の2時間となります。上の等級ほど、やや長丁場の試験になりますので、合格のためにはしっかりと集中力を保つことが重要です。
電子機器組み立て技能士は等級が上がれば上がるほど、試験の内容が難しくなります。しかし、その勉強方法は意外と単純です。学科試験については、市販されている問題集を繰り返し解けば、できるようになるでしょう。インターネットでは過去問と解説が公開されています。目を通すことで対策と傾向がわかるでしょう。
実技試験はシャーシ、トランジスタ、ICなどの部品を用いて、指示通りにプリント基板への実装や配線を実施します。対策としては、事前に電子工作セットを用意して、組み立てを勉強しておくと有効です。ある程度勉強が進んできた+AD8ら、電気街に足を運んで、電気部品を入手しましょう。回路設計や組み立ての動作を実際にチェックすることで、より深い知識が身につきます。ちなみに、各等級を偏差値にすると、1番上の特級で55、一番下の3級で39になります。3級に関しては相当に簡単といえるでしょう。特級でも55なので、努力すればクリアできるレベルです。まずは低い等級から挑戦して、徐々に等級を上げていけば、スムーズに合格できるでしょう。
電子機器組み立て技能士は国家資格のため、スキルアップが期待できます。また、プライベートでも応用できるのがうれしいポイントといえるでしょう。上の等級に合格するほど、転職が有利になります。電子機器組み立て技能士を持っていると、製造の生産ラインで働く際に役立つ可能性が高いです。ハンダ付けを行う仕事にも全般的に力を発揮するでしょう。
ただし、その手の仕事は資格がなくても就くことはできます。電子機器組み立て技能士の資格がなければ、就けないという仕事は基本的にはありません。同じ電気関係の資格である「電気工事士」は資格がないと仕事に就けないので、電子機器組み立て技能士よりも受験する人が多いです。しかし、考え方を変えてみると、電子機器組み立て技能士はライバルが少なく貴重な資格ともいえます。国家資格であることには間違いないので、これから先、価値がもっと上がる可能性も十分にあるでしょう。早い段階でとっておくのも悪い判断ではありません。
国家資格である電子機器組み立て技能士をとっておけば、将来的なスキルアップが望めます。電子機器組み立て技能士の資格がなくても、電子部品を組み立てる仕事や、組付けする仕事に就くことは可能ですが、持っておいたほうがなにかと有利です。キャリアアップや昇給に繋がる場合もあるでしょう。電子機器組み立て技能士の資格を取得して、仕事に取り組むことをおすすめします。
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