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リーチリフトを利用するのはどんな仕事?
運転する際のポイントとは

2020/02/20(木) 配信

リーチリフトを利用するのはどんな仕事?運転する際のポイントとは

 「ものづくり」の現場では、特殊な機械や乗り物などを操作する業務も少なくありません。リーチリフトもその一つです。これから仕事を探したいと考えている人のなかには、リーチリフトを利用した仕事をしてみたい人もいるでしょう。そのためには、リーチリフト関係情報を収集することが大切です。この記事では、リーチリフトを利用した仕事について紹介していきます。

リーチリフトを操作するために知っておくべきこと

リーチリフトを操作するために知っておくべきこと

 工場など「ものづくり」に関する画像や映像を通じて、ふだん目にする機会が少ない機械や乗り物などを見かけることもでてきます。名前はわからなくても、写真などを通じて関心を持つきっかけになるかもしれません。この段落では、リーチリフトと馴染みが少ない人が興味を抱くためにも、その特徴について紹介しましょう。



リーチリフトの特徴とは

リーチリフトの特徴とは
 「リーチリフト」(リーチ式フォークリフト)は、2種類あるフォークリフトの一つです。フォークリフトとは「フォークリフト・トラック」とも呼ばれる重量物積み上げ運搬装置です。車の前部にフォーク形の鉄板が突き出ており、それを上下させることで荷物の積み下ろしや運搬を行います。フォークリフトは、駅や工場、倉庫などで使われることが少なくありません。ちなみに、フォーク形の鉄板は「ツメ」と呼ばれることが一般的です。ツメは2本あり、その長さはフォークリフトの機種によっても異なります。

 リーチリフトの大きな特徴は立って操縦する点にあります。また、ツメやマストが伸び縮みする(前後に動く)点も特徴の一つです。「リーチ」には「手を伸ばす」「到着する」という意味があり、リーチリフトの特徴が反映されているようです。ちなみに、ツメを前後に動かすのは中央のレバー、前進後退には手元のレバーを使います。また、足元にペダルがあり、それを踏むことでブレーキが解除されるため動き出すことができます。

 リーチリフトは、タイヤが約90度回転することから、最小回転半径が小さく、小回りが利く点でも注目されます。また、バッテリー式で排気ガスが出ないので安心。室内専用で狭い箇所での利用に便利です。リーチリフトではハンドル以外にレバーも使うため、慣れるまで大変といわれますが、コツを覚えたら使いやすいとの声も聞かれます。

 リーチリフトの特徴を紹介するとき、フォークリフトのもう一つ「カウンターリフト」(カウンター式フォークリフト)の存在を見逃すことができません。こちらの操作は座ってするので、車の運転をイメージするとよいでしょう。「カウンター」には「反対」という意味があり、車体の後方部に重り(ウェイト)があります。そのため、前方のツメに重い荷物を乗せてもバランスが取れるため、安定して荷物運搬ができます。

 カウンターリフトは、リーチリフトのように小回りが利きにくいですが、屋内外のいろいろな場面で利用されています。カウンター式バッテリー駆動のほか、軽油やガソリンなどを使うエンジンタイプがあることも知っておきましょう。



リーチリフトに必要な免許とは

リーチリフトに必要な免許とは 
 リーチリフトの免許に関しては「労働安全衛生法」に決められています。リーチリフトを使って仕事をするには「フォークリフト運転技能講習修了証」(フォークリフト免許)が必須です。こちらを受けるためには、フォークリフト運転技能講習修了は欠かせません。しかし、免許の取得ができれば、フォークリフトの規模や種類(リーチリフト、カウンターリフト)に関係なく、勤務先での運転が可能になります。ただし、フォークリフトで公道を走る場合は、大型特殊自動車免許などが必要です。こちらは「道路交通法」で定められていることを知っておきましょう。

 フォークリフト運転技能講習の日程は受講会場(教習所など)によって異なります。また、自分の経験や所有する運転免許の種類によって、免除されるものもでてきます。通常は2~5日の受講でフォークリフト免許の取得が可能です。しかし、仕事などの都合が付かない場合は、受講修了まで日にちが掛かることも少なくありません。

 フォークリフト運転技能講習の受講資格は18歳以上です。しかし、年齢の上限がない、合格率が98%以上という点もあり、取得しやすい資格といえるでしょう。フォークリフト運転技能講習には学科講習と実技講習とがあります。フォークリフトの操作は、カウンターリフトよりもリーチリフトのほうが難しいとされています。特に、車の運転に慣れている人はカウンターリフトが動かしやすいようです。そのため、未経験の人がフォークリフトの仕事に就くときは、カウンターリフトから始めたほうがよいかもしれません。

 なお、最大荷重1トン未満のフォークリフトに限っては、各事業者が実施する特別教育受講によって運転が許可されます。そのため、リーチリフトを使う仕事を探すときは、特別教育の実施有無について応募先で確認しておくとよいでしょう。

リーチリフトの求人の特徴

リーチリフトの求人の特徴

 リーチリフトを使う仕事に就くためには、求人の傾向を把握する必要があります。リーチリフトの特徴については先述したように、カウンターリフトと比較する形で紹介しましたので、仕事探しの参考にするとよいでしょう。そのうえで、リーチリフトは小回りが利くという特徴もあり、小規模の工場や倉庫、店舗などの求人が多い傾向がみられます。

 また、リーチリフトのレバー操作にはコツが要ることや、経験者が少ないことから、求人の競争率が低い点にも注目するとよいでしょう。フォークリフトの求人数はカウンターリフトのほうが多いですが、経験者も多いことから採用されにくいかもしれません。また、フォークリフト作業未経験者の場合は、フォークリフトの免許があっても採用されづらいケースもあります。「未経験OK」の求人に応募したとき、応募者に経験者がいるときはその人が優先されることも少なくないのが現実です。

 仕事探しをするとき、給与面を見逃すことはできません。リーチリフトの仕事は、一般的な作業よりも給与が高いことが大きな特徴です。そのうえで、カウンターリフトの給与と大差ないことも知っておきましょう。仕事探しの可能性を広げるためには、リーチリフトとカウンターリフト、どちらにも対応できるほうがよいかもしれません。

 なお、リーチリフトの求人を探すときは、派遣社員として働くことも選択肢に入れましょう。派遣社員のメリットはいろいろな職場を経験できることです。荷物の運搬に使うリーチリフトのタイプもさまざまなため、リーチリフトの操作に慣れるためにも役立つでしょう。

リーチリフトを操作するうえでのメリットとデメリットとは!

リーチリフトを操作するうえでのメリットとデメリットとは!

 リーチリフトを操作するときは、リーチリフトが持つメリットとデメリットを知っておくことが大切です。この段落では、リーチリフトのメリットとデメリット、両方について紹介していきます。前章でも少し触れましたが、改めて確認しておきましょう。



リーチリフトを操作するうえでのメリット

リーチリフトを操作するうえでのメリット
 なんらかの機械を作業現場で使うときは、万全な事故対策が欠かせません。リーチリフトのメリットは、ブレーキに「デッドマンブレーキ」が採用されていることです。こちらは、ペダルを踏みこむと動く仕組みのため、走行中になんらかの事情の発生により、搭乗者が車両から離れた場合も安全に止まることができます。

 また、バッテリー式で動くので排気ガスを出さないため、環境負荷が小さい点にも注目できます。さらに、バッテリー式はガソリン式よりも寿命が長いのが特徴です。そのため、ライフサイクルコストの視点からも優れていると考えられます。タイヤが約90度回転することにより、最小回転半径が小さくなる点も見逃せません。小回りが利くため、狭い場所で作業しやすいメリットもあります。



リーチリフトを操作するうえでのデメリット

リーチリフトを操作するうえでのデメリット
 一方、バッテリー式の動力にはデメリットがあり、それがリーチリフトのデメリットにもなります。エンジン式よりもパワーがなく稼働時間も短い、充電時間が必要なこともリーチリフトのマイナス面です。もちろん、リーチリフトを使い終えてすぐの充電はよくありません。電解液が50℃を超えている可能性も大きく、この状態で充電すると過充電になるリスクが高まります。また、使い続けるとバッテリー液が蒸発するため、こまめな補充が不可欠です。特に、暑い季節はその間隔が短くなります。

 リーチリフトの大きさにも注目です。リーチリフトは3トンクラス位までしかないので、重い荷物を大量に運ぶには効率が悪いかもしれません。また、カウンターリフトよりも安定がよくなく、立ったままの作業なので、足腰が痛くなるなどの課題もあります。リーチリフトを操作するときは、こういったデメリット面も把握しておきましょう。

リーチリフトを運転する際のポイント

リーチリフトを運転する際のポイント

 リーチリフトを動かすためには、メリットやデメリットを把握することが大切だとわかりました。そのうえで、操作のポイントを知っておくとよいでしょう。この段落では、リーチリフトを操作する際のポイントについて紹介していきます。



リーチリフトが上達するためのコツ

リーチリフトが上達するためのコツ
 リーチリフトはバッテリー式のため、バッテリーに優しい運転を心がけることが大事なポイントです。つまり、バッテリーに負荷をかけて消耗させない操作をすることで、リーチリフトの上達にもつながってくるのです。また、バッテリー液の温度はバッテリーの寿命へ影響を与えます。バッテリー液の温度とリフト操作の関係が大きいことを知っておきましょう。

 小さいハンドル回転での旋回を心がけることも大事なポイントです。バッテリーへの負荷軽減ができるだけでなく、オーバーハングによる接触事故防止などにも役立ちます。ハンドル操作をスムーズに行うためにも、車輪の特性をつかんでおきましょう。レバーやハンドルなどの位置確認も欠かせません。慣れたころに事故を起こしやすいことも知っておきたいところです。作業が終わったら安全な場所に止めたうえで、車両が完全に止まってから降りる必要があるのは、いうまでもないでしょう。

 リーチリフト操作が上達するためには、荷物運搬の練習を積む必要があります。なかでも、パレットの正面に車体をつけることは基本中の基本です。効率的に仕事をこなすためにも、少しでも早くコツをつかむことが大切です。



リーチリフトで避けるべき操作方法

リーチリフトで避けるべき操作方法
 リーチリフトを操作するときは、絶対に避けるべきことがあります。リフトが動いているときは、常に危険と隣り合わせの状態だという自覚が必要です。これは、リーチリフトの操作だけでなく、カウンターリフトやほかの機械を動かすときにも通じる話です。運転するときは常に緊張感を保つように心がけましょう。

 まず、避けたいのは「急発進・急旋回・急ブレーキ」です。とにかく「急」の付く行為は慎む必要があります。また、走行しながらリフトアップするなど、同時に複数操作を行うのも避けることが大切です。ほかにも、最大荷重の荷を持ったままでの長時間作業、押し込み作業など、避けるべき行為はいろいろあります。フォークの先で荷物を引き出すのもよくありません。機械操作などをするときは、大事に扱うように心がけたいものです。機械を長持ちさせるためにはもちろんですが、安全対策のためにもしっかり押さえておきましょう。

リーチリフトはどう操作するの?

リーチリフトはどう操作するの?

 リーチリフトを動かすには、多少なりともコツが要ります。スムーズな操作をするためにも、操作の基本を確認しておきたいところです。この段落では、リーチリフトを操作するときのポイントについて紹介していきます。なお、メーカーや型式などによってレバーなどの並びは異なりますので、あくまでも参考にしてください。



足元のペダルやブレーキの操作方法

足元のペダルやブレーキの操作方法
 リーチリフトは立って操作することが大きな特徴です。まず、人が立つ場所である「リーチフォーク」のステップに乗ることから始まります。ここに乗るときは、事故防止のためにも足をはみ出さないようにする必要があります。立ち仕事なので足が疲れますが、きちんと基本を守ることが大切です。

 足元のペダルにも特徴がみられます。右足で操作するのは安全スイッチペダル、左足で踏むのはブレーキペダルです。走行するときは2つのペダルを同時に踏むこと、つまり、安全スイッチペダルとブレーキペダルの両方を踏むことが大事なポイントです。ちなみに、ブレーキペダルを踏むとブレーキが解除され、離すとブレーキがかかる仕組みになっています。リーチリフトを安全に操作するためには、こういった特徴をしっかり覚えるようにしましょう。



手元レバーの操作方法

手元レバーの操作方法
 リーチリフトを動かすには、手元レバーの操作方法を把握することが欠かせません。もちろん、機種などによっても異なります。しかし、レバーの場所や役割を間違えると重大な事故にもつながりますので、しっかり把握しておきましょう。ここでは、運転席側からみて一番右側のレバーから説明していきます。

 ・アクセル
 ほかのレバーよりも短く、色が異なることも大きな特徴です。前に倒すと前進、後ろに倒すと後進するのでわかりやすいかもしれません。レバーを離すと真ん中の位置で止まり、車体が動かなくなります。

 ・伸縮
 ツメを前方に伸ばしたり、縮めたりするときに使います。ツメの長さを変えられるため、狭い場所でも旋回できます。

 ・スライド
 ツメを左右にスライドさせるためのレバーです。狭い場所での作業に重宝しますが、機種によっては付いていないものもあります。

 ・チルト
 荷物を傾けるときに使うレバーです。手前に倒すとツメの先が上がり、奥に倒すとツメの先が下を向きます。荷物の重さによってツメの傾斜を調整する必要があります。

 ・ツメの上下
 マスト(ツメと一体化)の上下操作を行うレバーで、手前に倒すと上がり、奥に倒すと下がります。抱えている荷物を上げ下げするときに使います。

リーチリフトの資格を取得して仕事を始めてみよう!

リーチリフトの資格を取得して仕事を始めてみよう!

 フォークリフトの一つ「リーチリフト」は操作にコツが要りますが、求人の競争率が低いため、求職中の人には大きなチャンスといえます。フォークリフトの資格を取得したうえで、ぜひとも仕事を始めてみましょう。そのためには、安全な操作が求められるのはいうまでもありません。リーチリフトの基本操作を覚えることはもちろんのこと、避けるべき操作方法などについてもしっかり理解できるようにしましょう。

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