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ピッキングには種類がある!
仕事内容や向いている人は?

2019/08/06(火) 配信

ピッキングには種類がある!仕事内容や向いている人は?

 「ネットで注文すれば翌日に物が届く」この便利な世の中を支えている仕事の1つが「ピッキング」です。ピッキングには大きく分けて2種類あり、現場によって仕事内容が違います。そこで、この記事ではピッキングの種類ごとの仕事内容や向いている人について解説します。ピッキングという仕事をきちんと把握して求人に応募しましょう。

ピッキングとはどんな仕事?

ピッキングとはどんな仕事?

 ピッキングは伝票や指示書に従って該当する商品を選定する仕事のことをいいます。勤務先となる企業はネット通販会社や倉庫業を行っている会社などです。ネット通販会社であれば、商品の入荷→仕分け(ピッキング)→梱包→検品→出荷という一連の工程があります。会社によって順番が多少違ったり、一部の工程までしか行わなかったりしますが、基本的にはこの流れに沿って日々の業務が行われています。ピッキングはこの流れのうち2番目の仕分けを行う仕事です。
 入荷した商品は仕入れた日付や商品の種類ごとに棚に収納されています。収納のされ方やどこに保管するかは会社の運営方法や商品によって異なります。棚に商品が小分けされている場合や種類がざっくりと分けられている場合など会社によって違うので、現場に応じた対応が必要です。冷凍食品を扱っている場合は冷凍室で作業を行うこともあります。
 収納されている商品は注文ごとに仕分け、ピッキングされます。ピッキングの方法は紙の伝票を使う場合やハンディターミナルと呼ばれる端末を使ってバーコードをスキャンしていく方法などが一般的です。紙の伝票は出荷指示書や注文書と呼ばれ、ピッキングする物と数量が一覧で記載されています。ハンディターミナルを使う方法はデジタルピッキングシステムとも呼ばれています。注文内容がハンディターミナルに記録されており、商品のバーコードを読み取れば自動的に照合してくれるため、人為的なミスを防ぐことが可能です。
 その他にも、デジタルカートピッキングという方法もあります。デジタルカートピッキングでは、台車や棚に出荷指示が表示されており、その指示に従って商品を各所へ配分します。ハンディターミナルを使う場合、片手は端末を持つことで塞がってしまいますが、デジタルカートピッキングであれば両手を使うことが可能です。さらに、紙の伝票を使うこともないため資源の節約やコスト削減にも繋がります。
 さらに、自動化が進んでいる倉庫では可動式の棚が配置されている場合もあります。これは商品が分別収納された棚が作業者の前まで自動的に動いてきてくれる倉庫ロボットです。作業者が倉庫内を歩き回る必要がないため、無駄に探し回る手間と労力を削減することができます。さらに、ハンディターミナルと同じように人為的なピッキングミスを排除することができるため、より効率的な作業が可能です。倉庫ロボットは年々進化しており、倉庫内の作業は全自動化が進められています。もっとも、倉庫ロボットを導入するためには多大な設備投資費が必要であり、一部の大企業が行える方法です。多くの中小企業の倉庫業者やネット通販会社では人が直接、倉庫内で商品をピッキングする作業が行われています。
 ピッキングは基本的に出荷前の商品を保管する場所での勤務となります。会社によっては、1人でピッキングから梱包、検品を行う場合もありますがそういった派遣求人は少数です。ピッキングは商品を知識のない未経験者でも、仕事に取り組みやすい職種といわれています。最初は商品の場所が分からず戸惑うこともありますが、続けていくうちにどこに何があるかが分かってくるため、どんどんと作業を効率化することが可能です。探し出す時間が短くなれば、短時間でより多くの商品をピッキングできるようになるため、仕事が楽しくなってくるでしょう。

ピッキングにおける2つの種類

ピッキングにおける2つの種類

 ピッキングには大きく分けて「摘み取り」と「種まき」という2種類の仕事内容があります。まず、摘み取りとは伝票や指示書に従って倉庫内から商品を集める仕事です。紙の出荷指示書を使う方法やハンディターミナルを使った方法がこの摘み取りにあたります。イメージとしては、リンゴ農家が出荷するためにたくさんリンゴが実っている木から1つ1つ出荷に適したリンゴを摘み取っていく感覚です。パッと見ただけでは同じように見えるリンゴでも、傷がついていたり虫に食べられたりしていると商品として出荷はできません。ピッキングの作業でも、同じように見えて色違いやモデル違いの商品の中から、注文のあった商品を選び出す必要があります。指示された内容の商品を正確に、正しい数量を選び取るのが摘み取りです。
 一方、種まきはベルトコンベアで流れてくる商品の中から、伝票や指示書に従って商品をピックアップする仕事になります。摘み取りは自分で商品を探すため動き回る必要がありますが、種まきでは動き回る必要がありません。可動式の倉庫ロボットが稼働している場合やベルトコンベアによってある程度分別された商品が目の前に流れてくる場合などが種まきにあたります。イメージとしては、いろいろな種類の野菜を作っている農家が畝ごとに種を分けて種まきする感覚です。
 野菜の種類によって最適な土壌や水やりが異なります。そこで、野菜農家は畝を分けて種をまきますが、ピッキングの種まきも同様です。商品ごとに出荷先が異なるので、たくさんある商品をそれぞれの出荷先ごとに分別していきます。その他にも、ベルトコンベアで流れてくる商品の中から、自分が担当する商品をピッキングする場合もあります。一見すると、すべて同じ商品に見える場合でもバーコードの一部が異なっていたり、形状が違うのでその違いを一瞬で見抜き自分が担当する商品をピッキングする作業です。種まきの場合、最初は商品ごとの出荷先を覚えるのが大変ですが、慣れてしまえば体が勝手に動くようになります。商品を見ただけで出荷先が分かるようになれば、効率よく作業をこなすことが可能です。
 摘み取り方式と種まき方式のどちらが採用されるかは、商品の種類数と仕分け先の数によって異なります。商品の種類が仕分け先の数(注文内容)よりも極端に多い場合は摘み取り方式が最適です。例えば、商品数が100個、仕分け先が3つである場合、摘み取り方式であれば1人でも作業が可能ですが、種まき方式では3つの仕分け先に対して100個の間口を準備する必要があります。逆に、仕分け先が商品数よりも極端に多い場合は種まき方式が最適です。種まき方式は特定の配送先に対して、その日に入荷する多数の商品を仕分ける仕事に採用されます。求人を募集している派遣会社によって摘み取り方式と種まき方式のどちらを採用しているかは異なるため、事前に理解しておきましょう。

ピッキングの仕事で必要なスキルとは?

ピッキングの仕事で必要なスキルとは?

 ピッキングの仕事をするうえで必要なスキルはいくつかあります。まず、必要なのは「スピーディーかつ正確に仕事をこなすスキル」です。ピッキングの業務ではたくさんの商品の中から出荷指示書にある商品を正確に選び出さなければいけません。小規模な倉庫であれば商品数もそれほど多くないかもしれませんが、大規模な倉庫になると数百数千種類もの商品がある場合もあります。また、商品にもさまざまな種類があります。野菜や果物といった生鮮食品から機械の部品、冷凍保存の商品までそれぞれの商品に応じた保存、保管がなされているのです。例えば、賞味期限がある商品であれば基本的に賞味期限が早い商品から選びます。一見、同じ商品でも賞味期限が2020年11月と2020年12月であれば11月の商品を選ばなければいけません。もちろん、具体的な選定基準などは現場によって異なりますが、こういった細かな注意を怠らず正確にこなすスキルが必要です。
 また、ピッキングは基本的に業務時間中は伝票を確認し、商品のピッキングをひたすら繰り返す仕事になります。業務時間内にどれだけの仕事量をこなせるかが評価に繋がります。正確なピッキングをしても時間内に数をこなせなければ意味がありません。職場によってはノルマが規定されているところもあります。したがって、どうすればより作業を効率化できるかを常に考えながら作業をするスキルが必要です。作業を行うなかで無駄な動きはないか、動線は最短ルートか、複数の作業を同時にこなせないかなど創意工夫を考えましょう。ピッキングというと、単純作業だと思っている人も多いですが、実際はかなり頭を使う仕事です。ただ単に倉庫から商品を選ぶのではなく、正確かつ最小の労力で商品を選び出すために何ができるのかを考える必要があります。
 また、摘み取り方式の場合、広い倉庫内を一日中動き回ることになります。作業時間や集める商品にもよりますが、ある程度の体力は必要です。特に、重たい商品を棚から降ろしたり、運んだりする必要がある職場は体力勝負の側面があります。長時間動き回っていると集中力が切れてミスをしてしまいがちです。普段から体調管理には十分注意して、万全のコンディションで仕事ができるようにしておきましょう。広い倉庫内では歩く速度も重要です。ゆっくり歩いていればそれだけ作業に時間がかかります。商品を落としたり他の作業者とぶつかったりしない程度で早く歩くのがポイントです。歩く速度は作業効率アップに直結するため、歩きやすい靴を履くと良いでしょう。「どうすれば作業を効率化できるか」を普段から考えていれば現場に応じた改善点を見つけることができます。自分の作業効率だけでなく職場全体についても改善点を発見できれば、より評価してもらえる仕事ができるはずです。このような柔軟な思考と改善点を見つける工夫を考え付くスキルも必要になってくるでしょう。
 ピッキングに必要なスキルに関して、派遣の求人の中にはフォークリフト免許が必要と記載されている場合もあります。大型倉庫や手の届かない場所での商品の積み下ろしにフォークリフトは欠かせませんが、通常の求人において基本的には特別な資格や免許は必要ありません。免許や資格がなくても応募ができる求人がほとんどです。より時給が高いピッキングの仕事に就きたいのであればフォークリフトの免許を取得するのも選択肢の1つです。

ピッキングの仕事に向いている人とは?

ピッキングの仕事に向いている人とは?

 ピッキングの仕事に向いている人にはいくつかの共通点があります。それは「集中力に自信がある人」「コツコツと同じ作業を継続できる人」「1人で黙々と作業をしたい人」などです。ピッキングは集中力が作業のクオリティにかなり影響します。例えば、種まき方式で数多くの商品を特定の出荷先に分別する場合、ピッキングを間違えると誤送の原因となります。摘み取り方式でも同じような形の商品で品番や色、モデルが違う商品を適切に選び出さなければいけません。もし、商品がリニューアルやモデルチェンジをしている場合、パッケージや内容量が変わっていたり、付属品が異なっていたりします。その中から注文通りの商品をピッキングするには集中力が必要不可欠です。
 また、同じ作業をコツコツと継続できる人もピッキングに向いています。ピッキングは最初こそ商品の詳細や配置を覚えるのに苦労しますが、1カ月もすれば大体の流れは掴めてきます。後は同じ作業をコツコツと継続しながら効率化を図る仕事です。「同じことをしていると飽きる」という人はピッキングには向かないかもしれません。長時間にわたって同じ作業を繰り返しても飽きない、むしろ正確に作業をこなすことが楽しいと思える人がピッキングに向いています。
 ピッキングに向いている人の特徴としては「1人で黙々と作業をしたい人」も該当します。ピッキングは基本的に1人で行える仕事です。指定された商品を淡々と選別、仕分けしていくので誰かと積極的に話をする必要もありません。むしろ、作業に関係のない会話は作業効率を落とす原因になります。もちろん、仕事をするうえでの最低限のコミュニケーションは必要です。他の人がピッキングしてきたものを検品したり、他の場所に仕分けする場合など他人との正確な意思疎通はできなければいけません。しかし、作業の大半は1人で可能なため、「黙々と仕事をしたい」という人はピッキングに向いています。逆に、人と積極的にコミュニケーションを取りたい、チームで仕事がしたいという人はピッキング以外の仕事の方が良いかもしれません。

ピッキングで自分らしく働こう!

ピッキングで自分らしく働こう!

 ネット通販が一般的になった今では運送や配送といった業務が社会的にも重要な仕事となっています。その1つの役割としてピッキングという仕事があります。自分の性格や向き不向きをしっかりと把握して、ピッキングの仕事内容と照らし合わせてみましょう。「自分らしく働ける」「ピッキングならできそう」と思えるならば、気になる派遣求人に応募してみてはいかがでしょうか。

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