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派遣社員としてこれまでキャリアを積んできた方が次のステップに向けて応募書類を作成する際、「自分の職歴をどう表現すれば正しく伝わるのか」「数多くの就業先をどうまとめれば良いのか」と、書き方に迷うことも多いのではないでしょうか。
派遣という働き方は、複数の企業で多様な業務を経験できるのが大きな魅力ですが、その分、履歴書のまとめ方には正社員とは異なる「見せ方のコツ」が必要です。
この記事では、派遣の履歴書を書く際の基本ルールから、これまでの経験を強みとしてアピールするための整理術まで、分かりやすく解説します。
まずは、派遣社員としての経歴を正しく伝えるために、履歴書・職歴の基本的な書き方を押さえておきましょう。
派遣社員の職歴欄には、「派遣元(雇用契約を結んだ会社)」と「派遣先企業(実際に働いた会社)」の両方を記載するのが基本ルールです。
「株式会社〇〇(派遣社員として△△株式会社で就業)」など、関係性が一目で分かる書き方を意識しましょう。
※株式会社〇〇は派遣会社、△△株式会社は派遣先企業
派遣社員の履歴書では、一般的な職歴欄で用いられる「入社」「退社」という表現は使用しません。
派遣先企業で働きはじめた時期は「就業」、契約終了は「派遣期間満了」と表現するのが一般的です。
以下のように記載すると分かりやすいでしょう。
|
令和7年5月 株式会社〇〇(派遣社員として△△株式会社で就業) 令和8年3月 派遣期間満了 |
派遣先企業によっては、守秘義務の関係で企業名を開示できないケースもあります。
その場合、無理に社名を書く必要はなく、「大手通信会社」「外資系メーカーの営業事務部門」など、業種や企業規模が分かる表現に置き換えましょう。
採用担当者が重視しているのは企業名そのものではなく、どのような業務に携わり、どのようなスキルを身に付けてきたかという点です。
企業名を記載できなくても、「受発注業務を担当」「Excelでのデータ集計・資料作成を経験」など、職務内容を丁寧に整理して記載すれば、評価に大きな影響が出ることはありません。
履歴書の職歴欄は、契約内容や働き方によって適切に書き分けることが求められます。
ここでは、想定されるパターン別に記載例を挙げて紹介します。
1つの派遣元に登録し、1社のみで就業していた場合は、以下のように記載するのが一般的です。
【記載例】
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 令和7 | 4 | 株式会社〇〇(派遣社員として△△株式会社で就業) |
| 来客対応、電話応対、備品管理などを担当 | ||
| 令和8 | 4 | 派遣期間満了 |
1つの派遣元から複数の派遣先企業で就業していた場合は、最初に派遣元への登録を記載し、その後に派遣先企業ごとの経歴を時系列に並べます。
【記載例】
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 令和6 | 6 | 株式会社〇〇(派遣社員として△△株式会社で就業)(令和7年5月まで) |
| 受発注処理、見積書作成、電話応対を担当 | ||
| 令和7 | 6 | 株式会社〇〇(派遣社員として□□株式会社で就業)(令和8年3月まで) |
| 面接日程調整、応募者データ入力、書類管理を担当 | ||
| 令和8 | 3 | 派遣期間満了 |
複数の派遣元に登録していた場合は、派遣元ごとに区切って整理するのが基本です。
【記載例】
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 令和6 | 6 | 株式会社〇〇(派遣社員として△△株式会社で就業)(令和7年5月まで) |
| 受発注処理、見積書作成、電話応対を担当 | ||
| 令和7 | 6 | 株式会社〇〇(派遣社員として□□株式会社で就業)(令和8年3月まで) |
| 面接日程調整、応募者データ入力、書類管理を担当 | ||
| 令和8 | 3 | 派遣期間満了 |
| 4 | 株式会社□□(派遣社員として××株式会社で就業)(令和8年6月まで) | |
| 経費精算、伝票処理、資料作成を担当 | ||
| 6 | 派遣期間満了 |
短期の案件や単発の仕事を数多く経験している場合、すべてを細かく記載するとかえって分かりにくくなることがあります。そのため、代表的な業務内容に絞って整理するのがおすすめです。
【記載例】
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 令和6 | 4 | 株式会社〇〇(派遣社員として△△株式会社□□部に就業) |
|
他、データ入力、受付業務、イベントスタッフなど複数経験 ※詳細は職務経歴書に記載 |
||
| 令和8 | 3 | 派遣期間満了 |
無期雇用派遣の場合、派遣会社と直接雇用契約を結んでいるため、「登録」ではなく「入社」と記載します。
また、契約期間に定めがないため、終了時は「派遣期間満了」ではなく「退職」と記載しましょう。
【記載例】
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 令和6 | 6 | 株式会社〇〇に入社 |
| △△株式会社営業部に派遣社員として就業(令和7年5月まで) | ||
| 受発注処理、見積書作成、電話応対を担当 | ||
| 令和7 | 6 | □□株式会社人事部に派遣社員として就業(令和8年3月まで) |
| 面接日程調整、応募者データ入力、書類管理を担当 | ||
| 令和8 | 3 | 一身上の都合により退職 |
派遣社員としてさまざまな職場で経験を積み、幅広い業務を担当してきたことは、採用選考において強みになります。
ただし、履歴書の書き方によってはその魅力が十分に伝わらないこともあるため、採用担当者が理解しやすい形で整理することが重要です。
続いては、派遣の履歴書を作成する際に、押さえておきたいポイントを紹介します。
派遣という働き方の場合、派遣先企業ごとに業務内容が異なることが多く、会社名や部署名だけでは具体的な経験が伝わりにくい傾向があります。
職歴欄には「受発注処理」「来客対応」「データ集計(Excel使用)」など、担当業務やスキルを一言で補足すると効果的です。
情報を詰め込みすぎると読みにくくなるため、あくまでも簡潔に記載することを意識しましょう。
履歴書は記載スペースが限られているため、派遣先企業が多い場合や、短期案件を複数経験している場合、すべての経験を詳細に書くことは難しくなります。
履歴書には「就業期間」や「就業先」などの経歴を簡潔にまとめ、具体的な業務内容や積み上げてきた実績・スキルについては、職務経歴書で詳しく補足することが、ご自身の強みを効果的に伝えるためのポイントです。
履歴書には、原則として詳細な退職理由を記載する必要はありません。
人間関係や待遇面への不満などを記載すると、採用担当者にマイナスの印象を与える可能性があります。
自己都合で退職した場合は、「一身上の都合により退職」と簡潔に記載するのが基本です。
派遣契約の満了であれば「派遣期間満了」と記載するだけで問題ありません。
会社の業績悪化や事業縮小による退職であれば、「会社都合により退職」と記載しましょう。
余計な情報を加えず、事実を正確に伝えることが、印象を良くするポイントです。
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派遣としての経歴は、派遣元と派遣先企業を正しく書き分け、時系列に分かりやすく整理することが大切です。
これまでの経験やスキルを正確に伝えることで、適切に評価してもらいやすくなります。
また、履歴書だけでは伝えきれない業務内容や実績については、職務経歴書を併用して具体的に補足するのが効果的です。
担当業務や得意分野を明確に示すことで、どのように活躍できるかを説得力を持って伝えることができるでしょう。
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