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外国人の履歴書の書き方は?
日本の履歴書フォーマットのルールとは?

2020/06/01(月) 配信

外国人の履歴書の書き方は?日本の履歴書フォーマットのルールとは?

 日本で就職活動をする際には「履歴書」が必要です。履歴書は、自分がどのような人物かを知ってもらうために提出するものですが、慣れていないと、どの項目に何を書いたらいいのか迷う人もいるでしょう。特に、外国人にとってはわかりにくい部分が多いかもしれません。そこで、この記事では履歴書の基本的な書き方や記入のルールについて項目ごとにわかりやすく説明していきます。

履歴書作成の基本ルール

履歴書作成の基本ルール

 履歴書を書く前に、基本的なルールを押さえておきましょう。まず、記入するときには黒いインクのボールペンを使います。黒を選ぶだけではなく、インクがかすれたり薄くなったりしないものを選ぶことがポイントです。書き間違えたときには、修正テープや修正ペンを使用してはいけません。間違えた文字は修正せず、新しい履歴書用紙にはじめから書き直します。名前や住所など基本情報以外の部分は、語尾を「です・ます」または「だ・である」どちらかに統一させましょう。誤字や脱字がないように注意し、履歴書の項目はすべて記入するのがルールです。

履歴書の書き方

履歴書の書き方

 履歴書といっても用紙や提出先によって内容にやや違いが出ますが、どの履歴書にも共通して入っている項目があります。一般的な項目は、基本情報、学歴・職歴、免許・資格、志望動機、趣味や特技、本人希望欄、通勤時間、さらに配偶者の有無や配偶者の扶養義務などです。では、それぞれの項目に分けて書き方を説明していきます。

基本情報
 基本情報には日付や名前、年齢、住所、電話番号などがあります。また、連絡先として電話番号の他にメールアドレスを記入するのも一般的です。そして、本人を識別するために写真は必ず貼らなければなりません。基本情報の部分は抜けがないようにしましょう。間違えやすい部分でいえば日付です。履歴書の日付とは記入する日ではなく、先方に提出する日を記入します。郵送の場合は発送する日でかまいませんが、面接に持参する場合は面接日を書きます。日付を入れるときには、西暦表記か和暦表記のどちらかに統一しましょう。

 次に氏名です。自分の名前と名字の間にスペースを空け、履歴書用紙に合わせてカタカナかひらがなで氏名によみがなを入れます。年齢は、履歴書を提出するときの年齢を記入します。例えば、誕生日が4日後の場合でも、提出するのが1週間後であれば記入するのは誕生日を迎えた後の年齢です。住所は、必ず郵便番号を添えて都道府県から書きます。アパートやマンションに住んでいる場合は建物の名前と部屋番号を入れ、読み仮名を添えておきましょう。採用結果が郵送されることもあるので、郵便番号や部屋番号は間違えないよう、正確な情報を調べて書くことが大切です。

 電話番号は、固定電話と携帯電話を記入するケースが多いですが、固定電話がない場合には携帯電話だけでかまいません。本人と連絡が取れることが重要なので、必ず出られる番号を入れましょう。メールアドレスは、携帯電話ではなくパソコンのメールアドレスを記入します。そして、写真に関しては、横が3cmに縦が4cmとサイズが決まっているので注意が必要です。写真のサイズは通常、履歴書用紙に書かれています。履歴書用の写真は帽子などはかぶらず、正面を向いてバストアップのものを使いましょう。そして、3カ月以内に撮影したものを使うのが一般的なルールです。写真は後ではがれてもわかるよう裏面に名前を記入し、所定の場所にまっすぐ貼ります。



学歴・職歴

学歴・職歴
 学歴と職歴は、応募者がこれまでにどのような経験を積んでいるのか、そしてどのような分野を学んできているのかを知るために重要な情報です。書き間違いのないよう、丁寧に記入しましょう。学歴と職歴はそれぞれでまとめ、はじめに学歴、次に職歴の順番で書いていきます。

 学歴を書くときは、1行目のほぼ中央に「学歴」と入れ、卒業した日付や学校名はその下の行から書きます。西暦にするか和暦にするかは日付の表記に合わせて統一しましょう。学歴は、最終学歴の1つ前から記入するのが原則です。入学年度や卒業年度は間違えないよう、正確に記入します。学校名についても省略はせず、正式名称で正確に記入するのがルールです。大学や大学院を記入する際は、学部や学科だけでなく専攻コースに至るまで正確に記入しましょう。

 学歴の次は職歴です。職歴は、これまでに勤務した会社を時系列ですべて書きます。ただし、アルバイトやインターンは原則として入れないことになっているので注意しましょう。入社した年月日と退職した年月日をそれぞれ行を変えて書いていきます。退職理由については、自己都合の場合は「一身上の都合」と書きます。事業縮小など会社の都合で辞めた場合には「会社都合」と書けば大丈夫です。会社名も学校名同様、省略はせずに正確に書くのがルールです。株式会社もきちんと入れて書きましょう。すべての職歴を書き終えたら、最後の行に「以上」と書いておきます。ただし、職歴が何もない場合には学歴の最後の行に「以上」と記入して、この項目は完了です。



免許・資格

免許・資格
 免許や資格は、応募先の業務に関係がないものでもすべて書きましょう。ただし、複数持っている場合には、応募先の企業や職種で生かせるものを優先的に書くと目にとまりやすくなります。免許や資格も省略せず正式名称で書き、取得した年度も正確に記入しましょう。特に何も持っていない場合には「特になし」と書けば問題はありません。免許や資格を取得するために勉強中の場合でも、まだ実際には持っていないものを書くのは注意が必要です。例えば、学校を卒業することで取得できる資格や研修や講習を修了することで交付される免許の場合は、「取得予定」と書いてもいいかもしれません。しかし、試験の合格が条件の場合には「免許・資格」の欄には書かず、面接で勉強中であることをアピールする方法もあります。



志望動機

志望動機
 志望動機は、応募先にとってもっとも気になる部分といえます。会社のどの部分に魅力を感じたのか、どのような目標を持って選んだのかをわかりやすく記入しましょう。志望動機で注意したいのは、どの会社にもいえるような一般的な表現で書かないことです。そのためには、応募先の会社について基本的な情報を把握しておかなければなりません。会社のどこに興味を持ったのか、どの部分に自分の経験を活かせるのかなど具体的に書くことがポイントです。自分の経験や学んできた専門分野、資格などを踏まえたうえでイメージしやすい志望動機をまとめましょう。



趣味・特技

趣味・特技
 趣味や特技は、一見仕事に関係がないように感じるかもしれません。しかし、特技が仕事に生かせる場合もあります。アピールも兼ねて、仕事に反映できそうな趣味や特技があれば積極的に記入しておきましょう。趣味や特技が別にないという場合でも、できるだけ何か書いておく方が印象はよくなります。内容によっては、面接の席で話題づくりにつながるかもしれません。ただし、ギャンブルのようなネガティブなイメージを与える内容は書かない方がいいでしょう。趣味や特技を書く場合には、具体的に書く方が好ましいといえます。例えば、映画鑑賞なら月に2〜3本程度、読書なら1週間に2〜3冊程度といった具合です。



本人希望欄

本人希望欄
 本人希望欄とは、会社に対する自分の希望を記入する場所です。ここでの希望とは、一般的に職種のことをいいます。また、職種以外のもので希望できる場合にもここに書いておきましょう。日本の場合、通常は勤務地や給与などに関しては応募先の規定に沿って決められているのが一般的です。しかし、職種や会社によっては勤務時間や勤務地などが選べる場合もあります。その場合には、自分が希望する内容をこの欄に書けばいいのです。ただし、募集の時点で職種や勤務地などもすでに決まっている場合は「貴社の規定に従います」と書いておきましょう。



通勤時間

通勤時間
 通勤時間は、自宅を出てから会社に到着するまでの片道にかかる時間のことです。通勤にかかる時間とは、実際に利用する公共交通機関での移動時間や徒歩移動なども含めた、ドアtoドアでかかる時間を指します。

 ここで注意したいのは、通勤にかかる時間は90分以内であることが望まれるということです。それ以上かかる場合には、通勤中に緊急事態が起こった場合の対処について心配されるかもしれません。また、体力面など仕事への影響を懸念される場合もあります。本来は、90分以内で通えるような勤務先を選ぶことが好ましいですが、どうしても応募したい場合にはその旨を記載し、さらに仕事への影響はないことを備考欄に添えておきましょう。ただし、居住地が遠隔地でも入社後に転居が可能な場合やスムーズに通勤できる手段がある場合には、明記しておくと安心してもらえます。



配偶者・配偶者の扶養義務の有無

配偶者・配偶者の扶養義務の有無
 結婚している場合には配偶者の項目で「有(あり)」の方を選んで○をつけておきます。結婚していない場合には「無(なし)」に○をつけましょう。扶養義務についても書き方は同じです。扶養義務とは、結婚している人だけが回答する項目で、自分のパートナーを養う義務があるかどうかを回答します。男性や女性に関係なく、パートナーを養う義務があるなら「有(あり)」の方に○をしておきます。

履歴書はパソコンで作ってもいいの?

履歴書はパソコンで作ってもいいの?

 日本で履歴書を提出するときは、手書きが基本といわれています。しかし、必ず手書きでなければいけないというわけではありません。履歴書は、何よりも読みやすいことが一番大切です。会社のWebサイトを通じて応募する際は、手書きした履歴書をスキャンして送るより、パソコンで作成したデータを送る方が見やすくなります。履歴書をパソコンで作成する場合には、履歴書用紙のデータを提供しているWebサイトからダウンロードして使うという方法が一般的です。または、様式に沿っていれば自分でテンプレートから作るのもいいでしょう。

選考通過率を高めるために

選考通過率を高めるために

 履歴書の書き方次第では、選考に影響を与えることもあります。ここでは、選考率を高めるためには、どのような点を意識して書くのが良いのかを説明していきます。

誤字脱字・記載ミスはないように
誤字や脱字がなく見やすいということは、履歴書を書くうえでもっとも意識したいことです。できるだけきれいな文字を書くように心がけましょう。履歴書は、はじめに自分をアピールする大切なツールです。字が汚い履歴書だと、書かれている内容に関係なく印象を悪くすることがあります。誤字や情報の間違いがあるのも好ましいことではありません。できれば下書きをしておき、それからボールペンで清書しましょう。できるだけ時間に余裕を持って書き、提出する前には何度も見直して誤字や脱字がないようにチェックすることが大切です。



顔写真はきれいなものを用意

顔写真はきれいなものを用意
 前述したように、履歴書は自分を応募先に知ってもらうための手段です。一度も会ったことのない人物を判断するには、経歴や経験などの情報を知ることも大切ですが、写真から感じられる雰囲気も影響を与えます。そのため、できるだけよい印象を与えられるような写真を用意しましょう。まず大切なのは、できるだけ明るくポジティブな雰囲気の写真を用意することです。笑顔である方が好ましいですが、日本の場合は口もとは閉じた方がよいといわれています。顔は正面を向いた状態で、胸から上の部分を写します。着用する服は、できるだけスーツや無地のものにしましょう。背景に風景などが入った写真ではなく、無地が好まれます。全体的に鮮明で見やすい写真を選びましょう。



志望動機は過去の経験を踏まえながらアピール

志望動機は過去の経験を踏まえながらアピール
 志望動機は、どのような熱意を持って働きたいと思っているかをアピールできる部分です。個人が持っている価値観や人物像が会社に合っているかどうかは、選考するうえで重要な判断基準になります。それらを踏まえて、志望動機は具体的に書きましょう。

 例えば、どのようなスキルを持っているのか、また会社で活かせる経験についてしっかり伝えることです。そして、募集内容の中でどの部分に興味を持って応募したのかも盛り込むことも必要といえます。募集内容だけではなく、会社の事業内容について興味がわいた部分を加えるのもいいでしょう。そうすることで、会社への関心が高いことをアピールできます。さらに、入社後はどのようなことを実現したいかを伝えることもポイントです。興味を持った部分については、会社が力を入れている分野を調べて盛り込んでおくのもいいかもしれません。

しっかりとした履歴書を用意して面接に挑もう

しっかりとした履歴書を用意して面接に挑もう

 履歴書は特に考えずに書く人もいるかもしれませんが、提出した時点で選考が始まっていることになります。履歴書を提出することは、採用を勝ち取るための通過点に過ぎませんが、書き方次第では選考に影響を与えることもあります。ルールに沿った印象のよい履歴書で選考に通過しやすい状態を作り、その後に控えている面接につなげることが重要です。日本の履歴書の基本を押さえて、希望する会社への入社を目指しましょう。

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