派遣・アルバイト・正社員の求人

　せっかく紹介予定派遣に関心があるのに、企業との面接が不安で応募をためらっている人がいたら、もったいない話です。紹介予定派遣は、採用に向けて派遣会社の担当者が相談に乗ってくれたり、アドバイスをくれたりするので、1人きりで活動するわけではありません。派遣会社からのサポートを受けながら、派遣先企業とのやり取りができるので安心です。この記事では、面接当日に派遣会社の担当者が応募企業まで同行してくれることを紹介し、採用されるための担当者との関わり方について解説します。

　まずは、紹介予定派遣の面接を受けるとしたら、派遣会社の担当者に同行してもらいたいと思っている人がどれくらいいるかアンケートを取ってみました。

　【質問】
　もし、紹介予定派遣の面接を受けるとしたら、派遣会社の担当者に同行してもらいたいと思いますか？
　【回答結果】
　思う : 62
　思わない : 38

　調査地域：全国
　調査対象：年齢不問・男女
　調査期間：2018年07月12日～2018年07月19日
　有効回答数：100サンプル

　6割以上が同行を望んでいる

　今回のアンケートでは、全体の6割以上の人が、派遣会社の担当者の同行を希望すると答えました。
・気心の知れた担当者の方ならば、同行してくれたら心強いです。質問しにくい事も聞いてくれますし、こちらが答えに困る場合もフォローしてもらえるからです。（40代／パート・アルバイト／女性）
・担当者に同行してもらわないと、正社員の面接とほとんど変わらないから。（40代／派遣社員／男性）
・少なからず緊張するでしょうから、同行してもらうと助かります。言動などをサポートしてもらうためにも、有効だと思います。（30代／個人事業主・フリーランス／男性）

　同行してもらいたいと思うと答えた人のコメントを見ると、精神的な不安が減るという声が多く、面接者本人では聞きにくいことも聞いてもらえるので助かるという意見も目立ちました。また、同行がなければ普通の正社員面接と変わらないので、わざわざ紹介予定派遣を選ぶ意味が無いという声もありました。担当者の同行は、紹介予定派遣の面接を受けるうえでは、大きなメリットになっているようです。一方、同行してもらいたいとは思わないと答えた人のコメントは次の通りです。

・正規雇用を目指しているので同行はしてもらわなくても良いと思います。自分と面接官との対話で十分です。（20代／無職／男性）
・面接で聞かれることは自分で答えなくてはいけないので、誰かに来てもらっても意味がないと思います。（50代／個人事業主・フリーランス／女性）
・転職経験があり面接にも慣れているので、1人でも問題なく面接を受けることができるから。（40代／専業主婦（主夫）／女性）

　同行してもらいたいとは思わないと答えた人のコメントを見ると、面接慣れしている人が多いことがうかがえます。自分1人で十分面接を受けられるので、わざわざ同行してもらわなくても大丈夫だという意見が目立ちました。

　今回のアンケートでは、紹介予定派遣という立場をどう受け止めているかによって、答えが分かれました。派遣社員として働いた末に直接雇用されると受け止めている人にとっては、派遣会社の担当者は身内のような存在で、同行してくれることが安心感につながっているようです。しかし、最初から正規雇用のための面接と受け止めている人にとっては、自分の力で何とかしたいという思いが強いためか、担当者の同行はそれほどメリットに感じられていないように見受けられました。
　では、アンケートの結果を踏まえながら、紹介予定派遣の面接に派遣会社の担当者がどのように同行してくれるのかを詳しく見ていきましょう。

　紹介予定派遣の面接では、派遣会社の担当者が、面接をする企業まで同行してくれるケースが多く、企業によっては、面接に同席してもらえる場合もあります。ただし、面接の席にまで同席してもらえるケースは割合として少ないので、面接にも同席はしてもらえるかどうかは、あらかじめ担当者に確認しておくとよいでしょう。紹介予定派遣の場合、派遣先での面接は、採用されるかどうかの分かれ道になります。緊張して面接に臨む人も多いので、不安感が強い人には心強いシステムです。

　分からないことがあるときは、すべてを紙に書き出して、面接日までに担当者に相談しておきましょう。不明点をそのまま残しておくと、当日の不安や失敗につながってしまいます。不明な点はすべてチェックして、当日までに対応策を考えておきましょう。面接もできるだけ練習しておき、当日の服装や身だしなみについて不明な点があれば、担当者に確認しておくと安心できます。
　 また、面接当日の担当者との待ち合わせ場所や時間も前日までに確認が必要です。はっきりしないまま当日を迎えると、面接本番まで不安感を引きずってしまうかもしれません。面接で質問された場合に答えにくいものがある場合は、あらかじめ担当者に相談しておくとよいでしょう。答え方や質問の仕方をアドバイスしてくれたり、代わりに派遣先に確認してもらえたりします。提出する履歴書や職務経歴書の書き方を指導してくれたり、模擬面接をしてくれたりする派遣会社もあります。派遣会社のサポートはうまく利用しましょう。

　面接日当日は、応募企業に向かう30分前くらいに待ち合わせて、そこから一緒に会社まで行くようなイメージです。その間に、担当者から最終確認やレクチャーがあるケースも多いので、しっかり話を聞くようにしましょう。身だしなみや服装についても、担当者の目で確認してもらうと安心です。体臭や口臭等も含めてチェックしておきましょう。面接前に臭いの強い食事を取らないようにすることも大事です。タバコやコーヒーの臭いなども対策しておきましょう。

　面接を受ける企業まで派遣会社の担当者が同行してくれることは、紹介予定派遣のメリットの1つでもあります。派遣会社の担当者は、派遣登録者にとって頼りになる存在ですから、分からないことはすべて相談して大丈夫です。心配性の人にとっては担当者が大きな心の支えになってくれるはずです。担当者と一緒に面接を乗り越えましょう。

　関連記事：「紹介予定派遣から正社員に！採用につながる面接の受け方」をご参照ください。

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