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2019/10/17(木) 配信
製造業をはじめとして、工場勤務をする人々は日本経済を支える重要な仕事をしているといえます。一方で、自分が工場勤務をするとなれば、将来性や年収が気になってしまうこともあるのではないでしょうか。工場勤務の実態がわかれば、不安の多くも解消されます。この記事では、工場で働くメリットや需要などについて解説していきます。
まずは、工場勤務の中のさまざまな仕事を理解しましょう。工場勤務は大きく「業種」と「職種」に分けられます。業種は、工場が製造、生産している商品によって分類されます。たとえば、スマホやパソコンを製造するなら電気業界となるでしょう。車の本体パーツを取り扱うのは自動車業界で、家電などの加工品はプラスチック業界です。そのほか、製糸業や製紙業、食品業界など工場の業種は多岐に渡ります。その中から、自分に合った業種を見つけることが大切です。
次に、職種とは工場内で従業員に与えられる役割のことです。そして、加工を担当する製造職から、部品を組み立てるスタッフまで、工場ごとに職種の数は広がっています。機械について深い知識のあるマシンオペレーター、品質管理における検査の役割係など、専門性の強い職種も増えてきています。
業種や職種こそさまざまではあるものの、工場勤務には共通のメリットもあります。メリットを把握することで、職場選びの参考にできるでしょう。
学歴が問われにくい
オフィス勤務の仕事では、学歴が採用を左右することも珍しくありません。オフィス勤務では過去の経歴が大きな採用基準になっていることも多いからです。しかし、工場勤務であれば学歴が決定的な採用の基準になることはあまりありません。経歴よりも、これから頑張って働いてくれるかどうかが注目されています。そのため、最終学歴が高卒や中卒の人でも積極的に採用されているのが特徴です。また、前職からのブランクが長かったり、元フリーターだったりしても、不利に働きにくいといえます。そのほか、前職を短期間で退職している人も自己PR次第で採用担当者から評価してもらえます。あくまでも、本人が「この工場で働きたい」という意思を見せられるかが鍵です。
コミュニケーション能力の優先度が高くない
一般社会では、「コミュニケーションが大切」とする職場が少なくありません。確かに、同僚との話し合いや仕入れ先との交渉、顧客への提案力などはビジネスで大きくものをいいます。逆をいえば、コミュニケーション能力に不安のある人にとって、楽しく働ける職場は限られている可能性もあります。工場勤務は、人付き合いや会話が不安な人でも比較的働きやすい職業です。なぜなら、就業時間のほとんどが、黙々とした作業で終わっていくからです。
求められているのは作業のスキルなので、会話力の優先度はそれほど高くありません。上司に質問をしたり、連絡事項を伝達したりといった最低限のコミュニケーションはあるものの、それ以上の会話はなくてもやっていけます。無理をして明るく振舞わなくてもいいので、人付き合いが苦手な人にはストレスの少ない現場になるでしょう。
大企業で働ける可能性がある
工場勤務では、大企業で働ける可能性も出てきます。通常、大企業の採用条件は厳密になるので、営業職や企画職などで就職するのは非常に困難です。しかし、工場勤務はオフィス勤務よりも絶対的な採用人数が多い分野です。また、生産力を高めるために、経営陣も積極的に製造スタッフを増やしたいと考えているケースがあります。こうした企業であれば、事業規模に関係なく、比較的スムーズに採用が決まるでしょう。
大企業に就職できれば、給料や福利厚生などさまざまな面で恩恵を受けられます。また、ほかの部署へ登用される可能性もゼロではありません。工場での働きが認められれば、別の職種で経験を生かしてほしいと頼まれることもあり得ます。大企業でやりたい仕事があるなら、きっかけとして工場勤務から始めてみるのもひとつの方法でしょう。
いくらメリットが多いとはいえ、はたして本当に工場勤務の需要があるのでしょうか。特に、長期的なキャリアを形成したい人にとって、職業の将来性は看過できません。しっかりと工場勤務の需要を調べてから求職活動をしましょう。
国内の人手不足が深刻化している
経済産業省の製造産業局が平成30年7月に発表した「製造業における人手不足の現状及び外国人材の活用」では、製造業全体の人手不足が明らかにされています。規模に関係なく、製造業で人手不足を感じている企業は全体の94%にものぼりました。そのうち、工場勤務ができる「技能人材」の不足は深刻化しています。つまり、在宅による内職などではまかなえない労働力を製造業は求めているのです。こうした人材不足は、一朝一夕で解決されるものではありません。むしろ、製造業が発展を遂げていくためには生産力を高めなくてはいけないので、ますます人材を求める傾向は強まっていくでしょう。その結果、今後も工場勤務には高い需要があると、製造の業界では予測されています。
完全なAI化には長い時間と大きなコストがかかる
工場勤務を目指すうえで、不安材料になっているのがAIの導入でしょう。多くの工場ではAIが重要な役割を果たしており、ときには人間の行っていた仕事を担うようになっています。そのため、「工場で働いてもAIがますます台頭すれば職を負われるのではないか」と考えるのは当然です。ただし、完全に工場の業務をAI化するまでには、まだ時間がかかるでしょう。なぜなら、AI導入には専門的な知識が必要で、担当できるだけのスタッフが育っていない企業が大半だからです。
また、AIにかかるコストを懸念している企業も少なくありません。確かにAIによって作業の精度が高まる側面もあります。しかし、破格の投資額に見合った成果が出る保証はなく、多くの企業が導入に踏み切れないままです。そして、製造業の主流は多品種少量生産です。すべての製造ラインをAIが熟知し、効率的に現場を仕切れるかどうかは疑問といえます。それよりも、現場で経験を重ねた人間のほうが、経営陣には信頼できる労働力なのです。
専門性を持つ工員の必要性は変わらない
AIのほか、外国人労働者の受け入れも日本で工場勤務をする上で心配な部分でしょう。実際に、賃金の安い外国人労働者が増えれば、日本人を工場で雇う意味がなくなってしまうのではないかとの議論が起こっています。しかし、AIや外国人労働者が今以上に浸透したとしても、専門性を持つ工員の重要性は変わらないでしょう。
たとえば、熟練工や有資格者は現場をまわしていくうえで欠かせません。熟練工は能力だけでなく、現場の管理も安心して任せられる存在です。そして、製造業には特殊な資格・免許がないと行えない仕事もあります。資格取得に時間がかかってしまう外国人労働者よりも、日本人の有資格者は重宝されるでしょう。製造業に生かせる資格は多いので、今は無資格の人も働きながら電気工事士や危険物取扱者などを取得しておくと、将来が安泰に近づきます。
長期的に安定した生活を送るには、就業先との相性が大切です。工場勤務の適性が高い人の特徴を知り、職場探しの参考にしましょう。
体力がある
工場勤務では基礎体力がものをいいます。そのため、体力に自信のある人は工場にぴったりでしょう。製造ラインの作業などは長時間立ちっぱなしで、同じ動作を続けるので腕に負荷もかかるからです。業種によっては重い資材などを運ぶこともあるので、体力がないと過酷に思えるでしょう。
体力を保つには、生活を整えることも大事です。シフトによっては、夜勤も入ってきます。万全の状態で仕事にのぞむには、睡眠時間をしっかり確保できるよう1日を過ごさなくてはなりません。また、工場の多くにエアコンがそなわっているとはいえ、真夏や真冬は気候の影響を受けやすいといえます。夏バテや風を予防するため、生活リズムや食事などにも気を遣いましょう。
作業が好き
そもそも、細かい作業が好きではないと工場勤務はきびしいでしょう。工場勤務は与えられた作業を正確かつ迅速に片づけていく仕事です。部品の組み立てなどは手順がすべて決まっており、少しでも間違えると不良品になってしまいます。つまり、黙々と行う作業が得意な人にとっては、工場の仕事は楽に感じるでしょう。
ほかのジャンルで挫折した人も、工場勤務で才能を発揮できるようになった事例は少なくありません。営業職や接客業で人とうまく話せず悩んでいるケースでも、工場ではキャリアアップできる可能性が生まれます。そのほか、単純作業を長時間続けられるだけの集中力がある人にも、工場勤務はぴったりです。
人と話すのが苦手
会話が苦手な人も、工場勤務を検討してみましょう。工場勤務のメリットは積極的に周囲とコミュニケーションをとらなくていい場合があることです。会話が続かない、対人恐怖症であるなどの悩みを抱えているなら、向上の労働環境はしっくりきます。さらに、いわゆる職人気質の人も工場勤務に向いています。自分の仕事だけに集中してスキルを磨きたい場合、職場の人間関係さえわずらわしく感じられることもあるでしょう。工場勤務では基本的に、仕事の質さえ高ければ上から評価してもらえます。
ただし、まったく協調性がなくてもいいというわけではなく、他人の迷惑になるような行動はつつしみましょう。業務連絡を怠ったり、休憩時間を守らなかったりすると生産性に影響します。ある程度は、周囲を意識して働くことも大切です。
新たに工場勤務を始める場合、雇用形態はさまざまです。もしもフリーター生活が長かったり、経歴に自信がなかったりするなら派遣から始めてみましょう。
おすすめポイント1:充実した福利厚生
採用枠を見つけやすいという点で、フリーターと派遣社員は似ています。しかし、派遣として働けば派遣会社から福利厚生サービスを受けられます。生活の安定を求めるなら、頼もしいシステムだといえるでしょう。福利厚生では、条件次第で社会保険(健康保険・厚生年金保険・雇用保険)に加入できます。また、6カ月以上の就業で勤務日数に応じた有給休暇も取得可能です。健康診断が無料で受けられるほか、提携している飲食店や商業施設の割引が使えるようになるのもメリットでしょう。
特に、厚生年金保険に加入できているのは大きな安心材料です。社会全体で老後の生活を心配する声は大きくなっています。将来への悩みを解消して働くためには、福利厚生の充実している派遣会社を選びましょう。
おすすめポイント2:派遣会社からのサポート
フリーターとして雇用されてしまうと、工場勤務に関する疑問やトラブルはすべて自力で解決しなくてはいけません。慣れない環境で孤立してしまう恐れもあり、短期間で辞めてしまう人もいます。派遣社員として働けば、派遣会社の担当者がサポートを引き受けてくれます。就職活動はもちろん、終業後のフォローやキャリア相談まで担ってくれるのは心強いポイントでしょう。
こうしたサポートがあると便利なのは、就業先とのミスマッチが発覚したときです。正社員やフリーターは、工場を辞めると何もない状態で無職になってしまいます。それから再就職までの期間が長引くと、精神的にも経済的にもきびしいでしょう。しかし、派遣社員であれば事前に担当者へと相談ができます。新しい就業先の見当をつけたうえで、現在の職場を離れることも可能です。
おすすめポイント3:派遣法改正による待遇改善
正社員と比べると、派遣社員に「待遇が悪い」という印象を抱いている人もいるでしょう。しかし、2020年4月1日から改正労働者派遣法が施行されるため、派遣社員の待遇は改善される流れが生まれています。派遣法改正により、派遣労働者と正規雇用労働者(正社員)の待遇格差は埋まりやすくなりました。派遣社員であっても、労使の合意がない状態で労働条件を引き下げることができなくなるからです。この改正は、派遣社員と正社員の間にある差別を是正することを目的としています。
今回の改正では、「同一労働同一賃金」という考え方を基本に置いています。かねてより、派遣社員と正社員では労働内容に大差がないときでも、待遇で差が生まれてしまうことが問題になっていました。これからの時代は、派遣社員が生活や職業選択に不安を覚えず、前向きに生きていける環境へと変わっていくでしょう。
AIなどの影響があったとしても、工場勤務の需要は急激になくなりません。派遣社員として工場勤務をすることで、派遣会社からさまざまなサポートも受けられます。興味があるなら、派遣会社のグロップにWeb応募してみましょう。グロップは職場見学の段階から登録者に付き添うなど、手厚いサポートが魅力です。工場でのキャリア形成をグロップに相談して、充実感のある職場を探しましょう。
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