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2020/02/20(木) 配信
物流業界というと、単に商品の運搬をするだけの仕事と思う人は多いかもしれません。しかし実際には配送だけではなく、さまざまな仕事業務があります。物流業界に興味を持っているなら詳しく知っておいた方がいいでしょう。そこでこの記事では、物流業界にはどのような仕事があるのか、やりがいや働くメリット・デメリットなどについて解説していきます。
物流業界というと、表向きとして見えるのは倉庫や配送センターへの荷物の運搬、さらに宅送といった仕事が主です。しかし、実際には単に運送するだけの業務にとどまっているわけではありません。商品の整理や検品作業など、出荷にともなう準備全般が物流業界の仕事に含まれています。運送業界の業務が複雑になった背景にはネットショッピングの普及があります。取り扱う商品も多様化したうえ、受け持つ荷物の量も増え続けているのが現状です。そのため、よりスムーズで的確にユーザーのもとへ商品を届ける必要性が高まっています。商品を安全に運ぶという運送業界ならでの基本業務を重視しつつ、部署ごとの連携が重視される仕事なのです。
働くうえでまず知っておきたいのは、その仕事をすることでどのようなメリットが得られるかということです。業務内容によってはその後の生活に役立てられることもたくさんあります。ここでは、物流業界で働くメリットにはどのようなものが挙げられるか解説していきます。
仕事がなくなることがない
まず、メリットの一つに「仕事がなくならない」点が挙げられます。前述したように、ネットショッピングの利用数が増えれば、おのずと需要が高まるのが物流業界です。従来の通信販売と呼ばれていた業界に加え、現代ではインターネットを通したショッピングが台頭しています。通常のショッピングだけでなく、ネットオークションなど個人間の売買もインターネットを通したものが主流となり、扱われる商品は多様化しているのです。
景気に左右される面はありますが、それは他の業界にもいえることで運ぶ荷物がある限り仕事がなくなることはほぼありません。そのため、業界自体が淘汰されていくことは考えにくく、収入も確保しやすいでしょう。運ぶ荷物が多岐にわたっていることから仕事量も豊富であり、運送会社ごとの得意分野なども分かれてきています。そのような事情から、仮に転職を図りたいときにも経験をもとに新しい職場を探しやすいのもメリットです。
仕事に打ち込める
物流業界の仕事は、運送用トラックへの荷物の積み込みや荷降ろし作業などはもちろんですが、他にも検品作業や仕分け作業、梱包にラベル貼りなど倉庫内での作業もたくさんあります。これらの業務のほとんどは黙々とこなしていくものばかりです。そのため、自分のペースで作業をしたい人や接客業など人との会話が苦手な人に向いています。むしろ、作業効率を図ったり業務の質を向上させたりすることができれば、それがそのまま評価につながるのでやりがいを感じる人は多いでしょう。
シフトの要望を聞いてもらえる
物流業会は正社員での勤務も可能ですが、その一方で派遣社員やパート、アルバイトといった雇用も多く、非正規雇用者への待遇がよい会社が多いという特徴があります。中でも要望に応じてもらいやすいのがシフト移動です。もちろん、繁忙期であれば難しいですが、普段は事前に申請すれば要望を通してもらえることが多く、休みも取りやすい傾向があります。シフト移動がしやすいうえに、給料や手当などが手厚い会社も少なくありません。実際の待遇は会社によって異なりますが時給が他の業種に比べると高い会社が多く、働くことを考えた場合によい条件がそろっています。
物流業界の仕事には多くのメリットがありますが、その半面でデメリットに感じることもあります。仕事として選ぶときにはマイナス面もしっかり把握しておくことは大切です。ここでは、物流業界で働く際にどのようなデメリットがあるのか解説していきます。
仕事が合わないときつい
前述した通り、物流業界といってもその業務内容はさまざまに変化しています。これまでのように商品を配送するだけでなく、ECサイトの商品を管理から検品、仕分けから配送までワンストップで請け負う運送会社も増えているのです。そのため、運送会社によっては扱う商品に専門性を持たせることも多く、さらに部署に応じて業務内容も異なってきます。扱う荷物も化粧品や日用雑貨のように軽量なものもあれば、食品や飲料、家具類など重さが出るものもあります。
実際に働く際、自分の特性に合った職場であればいいですが、合わない環境に入ってしまうと続けるのが難しいかもしれません。扱う商品によっては体力を求められることもありますし、繊細さを必要とする場合もあります。できるだけ働きやすい環境で長く続けていくためには、まず自分に適した職場であるか求人募集を探す段階でしっかり見極めることがポイントです。
時間やノルマに厳しい職場がある
すべての運送会社にいえることではありませんが、中にはノルマが設定されている職場もあります。普段からノルマ設定がされている職場の場合、特に辛いと感じるのは繁忙期です。ノルマをこなしていくには、時間を気にしながら意識を集中させて作業を進めていかなければなりません。普段からものごとをスピーディーに進めるのが苦手な人にとっては厳しいと感じるでしょう。また、仕事の遅れが出てしまえば、その分の作業が他の人に回ることが多く、迷惑をかける場面も出てきます。運送業界は基本的に一人で黙々と進めていく業務が主ですが、ノルマによって人間関係にもよくない影響が出る場合もあります。
計画通りに進まないことが多い
運送業界の仕事は多様化していますが、仕事の中心は荷物を運搬することです。仕事上、交通状況に左右されることは当然のことで、思わぬ渋滞に巻き込まれることもあれば災害や事故などの影響で通行不可に陥ることもあります。被害状況によっては数日間運搬できない事態になることもあるでしょう。また、運搬中に荷物が破損するといったアクシデントが起こることも少なくはありません。
このようにさまざまな事情から、仕事がスムーズに進まないことが出てくると、それがストレスになることもあります。さらに、業務中に不測の事態が起こったときには適切な対応策を考える能力も必要です。もちろん、最終的な判断や基本的な指示は上司など責任者に確認が必要ですが、目の前の状況をまず自分で冷静に判断しなければなりません。ただし、このようなアクシデントに直面し、判断力を身につけられると他の仕事にも生かしやすくなります。
物流業界の仕事が成り立っているのは、離れた場所から必要なものを運ぶというニーズがあるからです。食料品から家電品、衣料品など、多くの人の暮らしに欠かせないものを届ける大切な役割を担っています。中には交通手段がなく必要な物を自分で運べない人もいるでしょう。または、近隣では購入できない事情を抱えている人もいるかもしれません。もちろん、大切な人への贈り物を届けたい人もいますし、それを心待ちにしている人もいます。
しかし、物流の仕事がなくなってしまえば、このように荷物を必要とする人が困ることになります。ネットショッピングの利用が増えているのは、気軽なだけでなく求めていたものを離れた場所でも購入できるからです。もしもそれができなくなったら、生活そのものが不便になる人もいるでしょう。こうした重要な位置にあるのが物流業界であり、働くうえでのやりがいといえます。実際にお客さまに荷物を届ける業務に就いた場合は、そのやりがいを直に感じられるかもしれません。
多くの仕事に向き不向きがあるように、物流業界に合っている人もいればそうではない人も存在します。では、どのような人なら物流業界の仕事に向いているのか解説していきます。
責任感がある
物流業界は小さな間違いが大きなミスに発展することもあります。配達先の誤解や時間のズレなどからお客さまに迷惑をかけてしまうことにもつながり、責任は重要といえるでしょう。また、限られた時間内で梱包や仕分けといった細かい作業が多いことから、それだけ集中力が必要です。もちろん、荷物の個数確認から品質を維持することも物流業界にとって重要な業務に挙げられます。これらの一つでもおろそかにしてしまえば、信頼を損ねてしまうことになるでしょう。物流業界は、性格的に面倒と感じてしまう人より、責任を持って最後まできちんとこなす人が向いています。
体力がある
運送業界は荷物を運搬する業務が中心になるため、体力があることも必要です。荷物にもさまざまな種類がありますが、中には重い荷物も含まれています。ECサイトの荷物を専門に請け負っている物流会社でも、取引先によっては扱う商品も多岐にわたり、たとえ衣料品を扱うECサイトでも軽量なものばかりとは限りません。また、重さ以上に体力を使うのが作業を繰り返し行うことです。重さはそれほどなくても、荷物の上げ下ろしといった作業を何度も行うと意外と体力を使います。体力がないと荷物を持ったときにケガをしたり思わぬ体調不良の原因になったりする可能性も出てきます。
協調性がある
物流業界はひとつひとつの仕事は担当者が担うことになりますが、そのすべてに流れがあり、つながっています。例えば、荷物をピッキングしてくる人がいれば、それを梱包し、さらに発送のラベルを貼る人もいます。つまり、担当以外の仕事であっても連携が取れていなければ適切に仕事をこなしていけません。しかも、これらの仕事は限られた時間内で完了させる必要があり、協調性が必要な仕事です。仮に他の人の仕事をまったく意識せずに作業を行う人がいれば、荷物の遅れや事故などにつながることもあるでしょう。同僚や同じ部署だけではなく、上司や関連部署との連携を取りながら、スムーズで正確な仕事が求められます。そのためには、常に周囲を気にとめながら作業ができることが望ましいといえます。
物流業界は未経験でも可能な仕事ですが、あれば有利なスキルもあります。ここでは、物流業界で働くうえで必要なスキルについて解説していきます。
フォークリフトの運転技術
物流業界では倉庫内での作業が主です。荷物をまとめて移動させるにはフォークリフトが欠かせません。倉庫内で荷物の運搬業務を希望するのであればフォークリフトのスキルが必要です。実際にフォークリフトを動かすには、フォークリフト運転技術講習修了証を取得していることが求められます。あらかじめ取得しておけば倉庫内でフォークリフトを扱う業務に就けて、即戦力として転職にも有利かもしれません。その分給料も手厚くなることが期待できるでしょう。
ドライバー技術
荷物を配送する際に必要なのがトラックです。普通免許でもトラックの運転はできますが、実際には免許を取得した時期によって運転可能なトラックの種類が変わります。2007年6月1日までに免許を取得した人は、最大積載量5トン未満であれば運転が可能です。しかし、2007年6月1日から2017年3月11日までの取得であれば、運転できるのは3トン未満のトラックになります。さらに、2017年3月12日以降の取得なら2トン未満のトラックしか運転はできません。ただし、運転できるといっても、これらは小型トラックです。実際に専門的な技術として物流業界で重宝されるには、大型輸送が可能な「準中型免許」を取得しておくといいでしょう。
貿易関連の知識
物流の仕事は荷物を運ぶことも重要ですが、貿易関連の知識やスキルがあると海外からの荷物を扱う物流会社で働けます。物流会社で必要な貿易関連の主なスキルは「通関士」や「物流管理士」、「貿易実務検定」などです。中でも、税関の手続きを行える国家資格の「通関士」は人材が不足しているともいわれています。通関業を行う運送会社の場合、各営業所に専任の通関士を1人以上配属することが義務付けられているため、通関士の資格を持っていれば転職の際に有利に働くことが期待できるでしょう。さらに「物流管理士」や「貿易実務検定」の資格も、取得しておくことで収入が上がる可能性があります。また、海外とのやりとりを行う物流会社の場合は、英会話のスキルもあるとさらに役立つでしょう。
物流業界はネットショッピングの増加だけでなく、社会に欠かせない重要な役割を担っています。必要な人に荷物を届けるという暮らしに密接した仕事に、やりがいを感じる人は多いでしょう。責任が問われる仕事ですが、それだけ充実感を得られる仕事といえます。物流業界に興味を持っているなら、まずWEBから「グロップ」に応募してみるといいでしょう。
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