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派遣の有給休暇事情!
日数や仕組みはどうなっているの?

2019/01/30(水) 配信

派遣の有給休暇事情!日数や仕組みはどうなっているの?

 有給休暇は労働者にとって大切な権利です。それは派遣社員の場合も例外ではありません。「派遣社員に有給休暇なんてあるの?」と思う人もいるかもしれませんが、実は派遣であっても一定の条件を満たせば正社員と同じように有給休暇を取得できます。
 このコラムでは派遣社員として働くなら知っておきたい、有給休暇の仕組みや具体的な日数について解説していきます。制度への理解を深め、賢く利用していきましょう。

派遣の有給休暇の日数は何日?

派遣の有給休暇の日数は何日?

 派遣社員にも有給休暇はあります。しかし、派遣会社に登録してすぐにもらえるわけではありません。有給休暇をもらうためには、1つの派遣会社で6カ月間継続勤務する、全労働日の8割以上出勤するという2つの条件を満たす必要があります。そして、これらの条件を満たす場合には10日間の有給休暇を与えられます。
 ただし、実際の有給休暇の付与日数は、勤続年数や労働日数に比例します。たとえば、長期間フルタイムで働いている人には10日以上の有給休暇が与えられるケースもありますし、週1日のペースで働いている場合は与えられる有給休暇も1日と少なくなります。半年以上継続して勤務し、かつ1年ごとの各期間のうち8割以上出勤した場合には、働き始めた日から2 年6カ月までの期間については1年ごとに1日ずつ、それ以後(3年6カ月目)の期間については1年ごとに2日ずつ有給休暇の日数が加算されていきます。ちなみに、有給休暇の最大日数は20日間です。ただし、有給休暇は付与された日から2年で消えてしまいます。いつまでも貯められるものではない点に注意しましょう。時効で消滅してしまう前に、計画的に消化することをおすすめします。



週所定
労働日数
1年間の
所定労働日数
継続勤務年数(年)
0.5 1.5 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5 7.5 8.5 9.5
以上
1日 48日~72日 1日 2日 2日 2日 3日 3日 3日 3日 3日 3日
2日 73日~120日 3日 4日 4日 5日 6日 6日 7日 7日 7日 7日
3日 121日~168日 5日 6日 6日 8日 9日 10日 11日 11日 11日 11日
4日 169日~216日 7日 8日 9日 10日 12日 13日 15日 15日 15日 15日
週所定労働時間が30時間以上 10日 11日 12日 14日 16日 18日 20日 20日 20日 20日

また、派遣会社によって異なりますが、派遣社員の場合、前回の契約が終了後、次の勤務まで1カ月以上空いてしまったときには、これまでの勤務で得た有給休暇は消滅し、さらに有給休暇の計算に使っていたこれまでの勤続年数もリセットされてしまうことがあります。この場合、次に勤務を開始した日から、有給休暇を取るのに必要な勤続年数のカウントが新たに始まることになります。

有給休暇を取るときの理由は?

有給休暇を取るときの理由は?

 有給休暇を取ることは労働者にとっては当然の権利です。会社側は労働者が有給休暇を取れるように協力しなければなりません。また、有給休暇を取る理由をいちいち会社に説明しなければならない義務もありません。理由に関わらず、有給休暇は取得できます。
 ただし、いくら有給休暇を取る権利があるといっても、会社には会社の都合がありますよね。有給休暇を申請した人だけしかできない仕事が入ってしまった、同時に休む社員が何人もいるなど、みんなが勝手に有給休暇を取ってしまうと困ることも出てきます。
 そこで、派遣社員が休んだことで業務に支障が出てしまうような場合に備えて、会社の側には「時季変更権」といって、社員に有給休暇の日にちをずらしてもらう権利があります。
 有給休暇を取ることは派遣社員にとって大切な権利です。しかし、みんなが休みたいときに勝手に休んでしまうと、ほかの仲間や派遣先に迷惑をかけてしまうおそれがあります。有給休暇を取るときは事前に派遣先や派遣会社とよく話し合い、休んでも大丈夫かどうか確認しておきましょう。また、自分が休んだせいで周囲に迷惑をかけないよう気配りを忘れないことも重要です。

有給休暇を取る理由はどんなものが多い?

有給休暇を取る理由はどんなものが多い?

 派遣社員も有給休暇を取ることができます。ところで、実際に派遣社員が有給休暇を使う場合、どのような理由で休暇を取るケースが多いのでしょうか。全国の派遣経験者を対象に、有給の申請理由は何と伝えているのかアンケート調査を行ってみました。

正直に申告する人も多い

・基本的に冠婚葬祭などと言います(29歳/男性)
・本当のことを言っていました。旅行なら旅行と。嘘をつくとバレた時に、面倒になることが多いです。(38歳/男性)
・正直そのまま、家の都合や、休暇すると伝えます。休暇を取りやすいように見繕ったことはありません。
・基本的には「私用のため」としか伝えず、会社側も深く理由を聞きません。海外旅行など遠方へ行く時だけ、行き先と連絡先を伝えていました。(50歳/男性)
・旅行に行くとは言いにくいので、農家の親戚の手伝いということにしました。(35歳/女性)
・詳細な理由を求められることがなかったので、「私用により」で有給をとっていました。(38歳/女性)

【質問】

有給休暇を取るとき、休暇の理由は何と伝えていますか?

【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2018年05月28日~2018年06月07日
有効回答数:111サンプル

 理由を詮索されることはないので詳細なことは言わないという人がいる一方で、後々の人間関係などを考えて正直に報告したという人も多いようですね。ただ、理由によっては「言いづらい」と感じるのか、当たり障りない理由を伝えたという人も。実際にどうするかは働く人次第ですが、少なくとも理由を詳しく言わなくても、また旅行などの理由で休んだとしても、問題なく有給休暇が取れることは間違いないようです。

有給休暇の取り方は?

有給休暇の取り方は?

 有給休暇の取得については会社によってルールが異なります。派遣社員は派遣会社に雇用されるので、有給休暇は派遣先ではなく派遣会社に申請します。しかし、職場に迷惑をかけないように、有給休暇を申請するときは派遣先のことも考えながら検討するとよいでしょう。
 有給休暇は労働者の権利ですが、取り方によっては周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあります。職場の人間関係を良好に保つためにも、有給休暇を取るときは一定のマナーを守るようにしましょう。まず心がけたいのが、余裕を持って事前に申請を行うことです。交代要員の確保など派遣先や派遣会社の事情も考えると、休む直前になって有給を申請するのはあまり望ましいことではありません。また、仕事の忙しい繁忙期に休んでしまうのも避けるべきです。
 なお、有給休暇は派遣会社から与えられるため、派遣先が変わっても引き継ぐことができます。派遣会社により異なりますが、次の契約までの期間が1カ月以上にならなければ、新しい派遣先に移ったとしてもすでに発生している有給休暇の日数をそのまま使用できることが多いようです。

有給休暇があるなら有意義に活用しよう!

有給休暇があるなら有意義に活用しよう!

 派遣社員でも、同じ派遣会社で6カ月以上勤務し続けているのであれば有給休暇は発生しています。派遣先や同僚に迷惑をかけないように気を配る必要はありますが、有給休暇を取っていけないということはありません。有給休暇という制度には、労働者の心身をリフレッシュさせるという目的があります。心と体を健康に保ち元気に働くためにも、上手に活用していきたいですね。

 関連記事:「派遣社員でも有給休暇は取れる?制度への理解を深めよう」をご参照ください。

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